2007/07/02

今回は長編

またまた江國香織さんの著書。今回は長編を読みました。この題名「ホテルカクタス」というのと、絵にとても心惹かれて手にした一冊です。絵は本のページのあちこちに挿絵としても登場しており、これを観ているだけでも飽きない一冊でした。

お話は「ホテルカクタス」という名前のアパートに住む、”勇敢で礼儀正しく、心根の真っ直ぐな若者”の「きゅうり」、”昔かたぎな質”の「帽子」、”割り切れない、ということが性に合わない”「2」の3人の性格、友情関係について書かれたものでした。この3人の出会いから、「ホテルカクタス」が取り壊しになって、それぞれ新しい住処に移って行くまでが描かれています。

きっと誰しも持っている心の中の一部分を、「きゅうり」、「帽子」、「2」の3人が代弁しているような小説の進みようは面白く、共感したり、「あらら…何とかならないものかな」と思ったり、「やれやれ…」と呆れてみたり、時には自分と照らし合わせたりしながら読みました。

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