2010/12/30

ライスには塩を!

「抱擁、あるいはライスには塩を」は江國香織氏の新しい本ですが、ある家族についての物語でした。祖父母、両親、兄弟姉妹4人の8人家族の、それぞれの視点を借りて家族の変遷の物語が綴られています。

この本を読んで再確認したことがあります。それは、恐らく世の中のどの家族をとっても”フツウ”の家族はないのだろう、ということです。どの家族も特別で、そして概して”ヘン”なところがあるのだと思うのです。家族の中のことは結局は家族内で完結してしまうので、家族の構成員にしか本当のところでは理解しあえないのかもしれません。

子どもの頃はと言うと、家族が世界の中心だった気がします。成長に従い視野が広がり、世の中には多様な価値観があることを知り、時に家族の枠組みからはみ出し反抗し、否定することもあるのかもしれません。それでもやっぱり最後には自分の考え方の基礎を作った家族を肯定し、そして次には新しい家族を持つに至るのかもしれません。新しい家庭を持ったならば、伴侶となる人の家庭を知ろうと努力し、新しい価値観を知る。そうやって人間の営みは続いてきているのかな…とぼんやり考えました。

2010/12/29

興奮冷めやらぬ

今日、「相棒‐劇場版Ⅱ‐」を観て来ました。

TVドラマの「相棒」を全シーズン辺りから逃さず観ているham君と、もともと「相棒」が好きで時々観ていた私。今シーズンのTV版では、ham君につられて私もいつの間にか続けて観るようになり…。最終回が終わった後では、二人揃って「観に行こう」と顔を見合わせた次第です。

さて、今回の映画。ham君曰く、ドラマとの関連性で多少無理のあった箇所があったようですが、それでも十分に面白かったです。私の中では「踊る大捜査線」と「アマルフィー女神の報酬」を超えました。社会的な側面あり、サスペンス的な娯楽あり、コミカルな部分もあり、そしてヒューマンドラマな要素も含まれるという、私の好きなジャンルがミックスされているからだと思います。キャストが新しくなってからはイメージに馴染めるかどうか、楽しめるかどうか、なんとなくハラハラしていましたが、そんな心配が嘘のように、今ではすっかり神戸さんのファンです。

2010/12/28

サンタ・ミッション

今年の私からham君へのクリスマスプレゼントは黒いベルトでした。

これを買いに出かけた帰りにNespressoにコーヒーを買いに行くと、以前から気になっていたカプチーノカップ&ソーサーが入荷されていました。ham君は私が思っていた以上にこれが欲しかったようで、「資格試験を受けて貰えるお金で買おうかな(資格を取ると会社からボーナスがあるよう)」などとブツブツ言っています。「そんなに欲しいのかっ!」とビックリした私。値段を見ると…、そこまでしないと買えないようなものではありません。が、結局、その日はコーヒーのカプセルだけ買って帰りました。

後日…22日、ham君に内緒で1人Nespressoへ。カプチーノカップ&ソーサーを購入、クリスマス用にラッピングしてもらいました。帰宅後、直ぐにクローゼットの中にそぉっと隠し…24日の夜を待ちます。ham君が寝静まった夜中に、枕元において置こうという計画です。

22日の夜、ham君がカプチーノを入れると言い出しました。「カプチーノカップを出したい!」という気持ちに駆られますが、ここはグッと我慢。この日の夜中、トイレに起きたときにも再び「ああ、早く渡したい!」という思いが襲ってきましたが、ここでもグッと堪えました。よく耐えた!私!

23日の夜中、目が覚めたとき、「あれ!?もしかして今夜が24日?」と、気持ちが逸り勘違い。カレンダーを確認して ”あわてんぼうのサンタクロース” をギリギリ回避。

ようやく24日、クリスマス・イヴ。ここ2日間、あまりのウキウキ具合にテンションが振り切ってしまった私。寝不足です。うっかりham君より早く寝てしまってはならなりません。ham君が寝静まったあとに、抜き足差し足でプレゼントを置いてミッション完了。翌朝が楽しみすぎて…寝られず…。それでもいつの間にか寝てしまったようでした。

25日の朝。ham氏の携帯の目覚ましが1回鳴っただけで起床した私。普段は全く気がつかないのに、さすがにこの日は違いました。目が覚めるや否やham君を観察。プレゼントを見つける姿を確認しなくてはなりません。その後、数回鳴った携帯を止めるham氏。その後、ようやく頭を上げてプレゼントに目が行きます。

人は恐らくこれを ”ギョとした顔” と言うのでしょう。

ham君、一旦、枕に顔を埋めて再び顔を上る。手が「めがねめがね…」と床を探し、ようやく探し当てた眼鏡をかけて、もう一度 ”物体” を確認。次に、まだ何が入っているのかわからないのに、「akouありがとう…」とぼそっと言ったのでした。

ミッション完了。やったね♪

2010/12/24

Merry Christmas !

昨日の午前中。ham君がスポーツ店に連れて行ってくれ、テニスシューズを買ってくれました!2005年の11月からテニススクールに通い始めて丸々5年、私のテニスシューズについに穴が開きました。それを見兼ねたham君がプレゼントしてくれました!一軒目では気に入るのが見つからず、「今日はもういいよ」という私を引っ張って二軒目へ。ここで一目惚れしたシューズが左。私の大好きな色の靴です!最後の一足で本当にラッキーでした!ham君、ありがとう!明日のテニスが楽しみです。

2010/12/22

ずぼら返上!?

まったく自分でも呆れてしまいます。私は本当に驚くほど感化されやすいのです。

先日、Podcastの池上彰氏の番組、「PEOPLE 編集長!お時間です。」の佐々木かをり氏をゲストに向かえた回で、「アクションプランナー」について紹介がありました(どんな手帳かはこちらで)。それを聞いて「これだ!」と思ったわけです(「ほぼ日手帳」熱はすっかり冷めました)。

この手帳の特徴はいわゆる予定を書くだけでなく、自分との約束も記入するというところ。つまり、e-mailを出すとか、○○をネットで調べるとか、どうしてもその日にしないといけない予定ではないけれど、しなければいけないこともちゃんと書き、自分の行動と時間を管理するのです。「まっいっか」「もうちょっとあとで」「明日しよっ」など言い訳をして、ずるずると先延ばしにしているずぼらな私にはもってこい!というわけ。

それでワクワクしながら購入しました。ham氏は「もったいない、手帳にそんなお金をかけるなんて…」と、ボソッと呟いていましたが。

2010/12/20

私もタニタ

お友達のsodapopさんから教えてもらって買った「体脂肪計タニタの社員食堂」、いままで手にしたダイエット用のレシピ本の中でも一番と言っても良いと思います。エヴィデンスに基づいているあたり、かなり私向けです。

この本のレシピを実践してみて、普段、いかに自分の味付けが濃くて不健康かということに気が付きます。確かに本の中にも書いてある通り、ここにあるレシピはどれも薄味で最初は物足りないです。でも、徐々に素材の味で満足できるようになるのです。そうすると味の濃いものを欲しなくなるから不思議です。むしろ少し味が濃いと食後、気持ち悪くなるようになりました。

とは言いつつ、最近はここのレシピを使い回数が減っている私。実は、ham氏にはタニタの味付けは好評ではないのです。特に、お弁当に入れるおかずがタニタの味付けだと満足感が少ないのだとか。というわけで、ついつい喜んでもらえるメニューを作ってしまっています。

しかし、sodapopさんの旦那様の6ch君は、このレシピで食事をして徐々に痩せてきているとか…。やっぱり私ももう一度タニタメニューに戻そうかと思っています。とりあえず色々と作って、ham氏も気に入ったメニューはわが家の定番に入れようと思います。

この本のレシピを再現しないにしても、エッセンスがわかればいつも作っているメニューにも応用できますから、しばらくはレシピ通りに作って研究したいと思います。

2010/12/17

そして池上さん

池上彰氏の著書、着々と読み進んでいます。ただし、図書館でもたいへん人気のため、予約が殺到している本もありなかなか私の手元に巡って来ません。最近人気のテレビ番組が書籍化されたものならばなおさらです。時事問題が”時事問題”ではなくなる前に読みたいものです。「わかりやく<伝える>技術」、とてもわかりやすく書かれており、こういう類の本にしてはサクサクと読み進むことができました。常日頃から回りくどい説明をする自分に嫌気が差している私としては、反省しきりで読みました。「池上彰の新聞活用術」、これは朝日新聞の連載をまとめられた一冊ですが、朝日新聞に対して批判的な立場で書かれており、なかなか新鮮で面白い一冊でした。

2010/12/10

おいしい、たのしい、うれしかった。

先日と言っても、もうだいぶんたちますが、ボジョレーヌーボーが売り出されているのを見て購入。せっかくだから、なにかご馳走を作ろうということになり、二人してワイン片手にお料理。コーンスープ、サーモンの前菜、Zuricher Geschnetzeltesを作りました。どちらかというと白ワインが合うお料理ですが、気にしない、気にしない。夕方、という方がピッタリくる時間から、なんだか本当に色々なことを話しながら、できあがったお料理をいただきました。とても心安らぐよい時間を過ごしました。こんな休日もたまにはいいかも。

妹の赤ちゃん

10月14日、妹のchikou★に赤ちゃんが生まれました。右の写真は生まれた子どもではなく、chikou★の旦那さんのペットのベタです。ヘンテコリンな熱帯魚です。

chikou★の赤ちゃんはよくミルクを飲み、大きな声で泣き、よく眠り、すくすくと元気良く育っています。妹の赤ちゃんだった頃にそっくりの、お豆さんのようなまんまるの顔をしています。chikou★もお陰様で元気にしており、母子供に健康で本当に何よりです。

ham君の弟君夫婦に赤ちゃんが生まれたときにも感じましたが、生命の誕生には本当に言葉では言い尽くせない素晴らしさがありますね。今まで見ることができなかった人が目の前に存在する、これ自体がまず驚異的です。そしてその小さな人を中心に、周りのみんなが一つになる。本当に赤ちゃんのパワーには偉大です。

2010/12/03

正反対

「マーサの幸せレシピ」とは一変し、華やかな映画でした。最近、Hollywood映画から遠のいている私、現実離れしたきらびやかさが前面に出ていたら引いてしまうかなと思っていました。しかし、そんな心配はご無用。しっかりとのめり込んで観ていました。SEX AND THE CITYでは女性の心情を実によく描いているな、と思います。「この人!」という男性と巡り逢いたいと熱望している独身時代、出会ってから結婚までの人間関係構築の期間、そして結婚してから理想と現実の間で苦悩する時期。物語の中の4人と私が良く似た年齢層にいるからでしょうか、その悩みを非常に身近なものとして感じることができました。学生の頃は、就職したら…或いは結婚したら…地に足の着いた生活が待っているとばかり思っていました(甘い考えですか!?ですよね)。ところが、そのときそのときでやっぱり迷いや悩みはあるものです。SEX AND THE CITYを観ていると、そういうのは私だけじゃないんだな、と安心するわけです。それこそが世の多くの女性に支持される理由なのでしょうね。

「マーサの幸せレシピ」

前々から気になっていた一作、「マーサの幸せレシピ」を観ました。オシャレなレストランでシェフをしている独身女性が主人公のドイツ映画です。完璧主義な彼女が幸せを見つけていく日々が、描かれています。坦々と静かな感じで物語は進みますが、その日々は決して穏やかではありません。私生活では、姉が交通事故でこの世を去り、その子どもを引き取ることになります。仕事では新しい同僚が増え、この男性との人間関係に悩みます。決して華やかな映画ではないですが、それだけにマーサの心の動きを身近に感じるそんな一作でした。よしもとばなな氏や江國香織氏の小説に通じるように思いました。