2010/12/30

ライスには塩を!

「抱擁、あるいはライスには塩を」は江國香織氏の新しい本ですが、ある家族についての物語でした。祖父母、両親、兄弟姉妹4人の8人家族の、それぞれの視点を借りて家族の変遷の物語が綴られています。

この本を読んで再確認したことがあります。それは、恐らく世の中のどの家族をとっても”フツウ”の家族はないのだろう、ということです。どの家族も特別で、そして概して”ヘン”なところがあるのだと思うのです。家族の中のことは結局は家族内で完結してしまうので、家族の構成員にしか本当のところでは理解しあえないのかもしれません。

子どもの頃はと言うと、家族が世界の中心だった気がします。成長に従い視野が広がり、世の中には多様な価値観があることを知り、時に家族の枠組みからはみ出し反抗し、否定することもあるのかもしれません。それでもやっぱり最後には自分の考え方の基礎を作った家族を肯定し、そして次には新しい家族を持つに至るのかもしれません。新しい家庭を持ったならば、伴侶となる人の家庭を知ろうと努力し、新しい価値観を知る。そうやって人間の営みは続いてきているのかな…とぼんやり考えました。

2010/12/29

興奮冷めやらぬ

今日、「相棒‐劇場版Ⅱ‐」を観て来ました。

TVドラマの「相棒」を全シーズン辺りから逃さず観ているham君と、もともと「相棒」が好きで時々観ていた私。今シーズンのTV版では、ham君につられて私もいつの間にか続けて観るようになり…。最終回が終わった後では、二人揃って「観に行こう」と顔を見合わせた次第です。

さて、今回の映画。ham君曰く、ドラマとの関連性で多少無理のあった箇所があったようですが、それでも十分に面白かったです。私の中では「踊る大捜査線」と「アマルフィー女神の報酬」を超えました。社会的な側面あり、サスペンス的な娯楽あり、コミカルな部分もあり、そしてヒューマンドラマな要素も含まれるという、私の好きなジャンルがミックスされているからだと思います。キャストが新しくなってからはイメージに馴染めるかどうか、楽しめるかどうか、なんとなくハラハラしていましたが、そんな心配が嘘のように、今ではすっかり神戸さんのファンです。

2010/12/28

サンタ・ミッション

今年の私からham君へのクリスマスプレゼントは黒いベルトでした。

これを買いに出かけた帰りにNespressoにコーヒーを買いに行くと、以前から気になっていたカプチーノカップ&ソーサーが入荷されていました。ham君は私が思っていた以上にこれが欲しかったようで、「資格試験を受けて貰えるお金で買おうかな(資格を取ると会社からボーナスがあるよう)」などとブツブツ言っています。「そんなに欲しいのかっ!」とビックリした私。値段を見ると…、そこまでしないと買えないようなものではありません。が、結局、その日はコーヒーのカプセルだけ買って帰りました。

後日…22日、ham君に内緒で1人Nespressoへ。カプチーノカップ&ソーサーを購入、クリスマス用にラッピングしてもらいました。帰宅後、直ぐにクローゼットの中にそぉっと隠し…24日の夜を待ちます。ham君が寝静まった夜中に、枕元において置こうという計画です。

22日の夜、ham君がカプチーノを入れると言い出しました。「カプチーノカップを出したい!」という気持ちに駆られますが、ここはグッと我慢。この日の夜中、トイレに起きたときにも再び「ああ、早く渡したい!」という思いが襲ってきましたが、ここでもグッと堪えました。よく耐えた!私!

23日の夜中、目が覚めたとき、「あれ!?もしかして今夜が24日?」と、気持ちが逸り勘違い。カレンダーを確認して ”あわてんぼうのサンタクロース” をギリギリ回避。

ようやく24日、クリスマス・イヴ。ここ2日間、あまりのウキウキ具合にテンションが振り切ってしまった私。寝不足です。うっかりham君より早く寝てしまってはならなりません。ham君が寝静まったあとに、抜き足差し足でプレゼントを置いてミッション完了。翌朝が楽しみすぎて…寝られず…。それでもいつの間にか寝てしまったようでした。

25日の朝。ham氏の携帯の目覚ましが1回鳴っただけで起床した私。普段は全く気がつかないのに、さすがにこの日は違いました。目が覚めるや否やham君を観察。プレゼントを見つける姿を確認しなくてはなりません。その後、数回鳴った携帯を止めるham氏。その後、ようやく頭を上げてプレゼントに目が行きます。

人は恐らくこれを ”ギョとした顔” と言うのでしょう。

ham君、一旦、枕に顔を埋めて再び顔を上る。手が「めがねめがね…」と床を探し、ようやく探し当てた眼鏡をかけて、もう一度 ”物体” を確認。次に、まだ何が入っているのかわからないのに、「akouありがとう…」とぼそっと言ったのでした。

ミッション完了。やったね♪

2010/12/24

Merry Christmas !

昨日の午前中。ham君がスポーツ店に連れて行ってくれ、テニスシューズを買ってくれました!2005年の11月からテニススクールに通い始めて丸々5年、私のテニスシューズについに穴が開きました。それを見兼ねたham君がプレゼントしてくれました!一軒目では気に入るのが見つからず、「今日はもういいよ」という私を引っ張って二軒目へ。ここで一目惚れしたシューズが左。私の大好きな色の靴です!最後の一足で本当にラッキーでした!ham君、ありがとう!明日のテニスが楽しみです。

2010/12/22

ずぼら返上!?

まったく自分でも呆れてしまいます。私は本当に驚くほど感化されやすいのです。

先日、Podcastの池上彰氏の番組、「PEOPLE 編集長!お時間です。」の佐々木かをり氏をゲストに向かえた回で、「アクションプランナー」について紹介がありました(どんな手帳かはこちらで)。それを聞いて「これだ!」と思ったわけです(「ほぼ日手帳」熱はすっかり冷めました)。

この手帳の特徴はいわゆる予定を書くだけでなく、自分との約束も記入するというところ。つまり、e-mailを出すとか、○○をネットで調べるとか、どうしてもその日にしないといけない予定ではないけれど、しなければいけないこともちゃんと書き、自分の行動と時間を管理するのです。「まっいっか」「もうちょっとあとで」「明日しよっ」など言い訳をして、ずるずると先延ばしにしているずぼらな私にはもってこい!というわけ。

それでワクワクしながら購入しました。ham氏は「もったいない、手帳にそんなお金をかけるなんて…」と、ボソッと呟いていましたが。

2010/12/20

私もタニタ

お友達のsodapopさんから教えてもらって買った「体脂肪計タニタの社員食堂」、いままで手にしたダイエット用のレシピ本の中でも一番と言っても良いと思います。エヴィデンスに基づいているあたり、かなり私向けです。

この本のレシピを実践してみて、普段、いかに自分の味付けが濃くて不健康かということに気が付きます。確かに本の中にも書いてある通り、ここにあるレシピはどれも薄味で最初は物足りないです。でも、徐々に素材の味で満足できるようになるのです。そうすると味の濃いものを欲しなくなるから不思議です。むしろ少し味が濃いと食後、気持ち悪くなるようになりました。

とは言いつつ、最近はここのレシピを使い回数が減っている私。実は、ham氏にはタニタの味付けは好評ではないのです。特に、お弁当に入れるおかずがタニタの味付けだと満足感が少ないのだとか。というわけで、ついつい喜んでもらえるメニューを作ってしまっています。

しかし、sodapopさんの旦那様の6ch君は、このレシピで食事をして徐々に痩せてきているとか…。やっぱり私ももう一度タニタメニューに戻そうかと思っています。とりあえず色々と作って、ham氏も気に入ったメニューはわが家の定番に入れようと思います。

この本のレシピを再現しないにしても、エッセンスがわかればいつも作っているメニューにも応用できますから、しばらくはレシピ通りに作って研究したいと思います。

2010/12/17

そして池上さん

池上彰氏の著書、着々と読み進んでいます。ただし、図書館でもたいへん人気のため、予約が殺到している本もありなかなか私の手元に巡って来ません。最近人気のテレビ番組が書籍化されたものならばなおさらです。時事問題が”時事問題”ではなくなる前に読みたいものです。「わかりやく<伝える>技術」、とてもわかりやすく書かれており、こういう類の本にしてはサクサクと読み進むことができました。常日頃から回りくどい説明をする自分に嫌気が差している私としては、反省しきりで読みました。「池上彰の新聞活用術」、これは朝日新聞の連載をまとめられた一冊ですが、朝日新聞に対して批判的な立場で書かれており、なかなか新鮮で面白い一冊でした。

2010/12/10

おいしい、たのしい、うれしかった。

先日と言っても、もうだいぶんたちますが、ボジョレーヌーボーが売り出されているのを見て購入。せっかくだから、なにかご馳走を作ろうということになり、二人してワイン片手にお料理。コーンスープ、サーモンの前菜、Zuricher Geschnetzeltesを作りました。どちらかというと白ワインが合うお料理ですが、気にしない、気にしない。夕方、という方がピッタリくる時間から、なんだか本当に色々なことを話しながら、できあがったお料理をいただきました。とても心安らぐよい時間を過ごしました。こんな休日もたまにはいいかも。

妹の赤ちゃん

10月14日、妹のchikou★に赤ちゃんが生まれました。右の写真は生まれた子どもではなく、chikou★の旦那さんのペットのベタです。ヘンテコリンな熱帯魚です。

chikou★の赤ちゃんはよくミルクを飲み、大きな声で泣き、よく眠り、すくすくと元気良く育っています。妹の赤ちゃんだった頃にそっくりの、お豆さんのようなまんまるの顔をしています。chikou★もお陰様で元気にしており、母子供に健康で本当に何よりです。

ham君の弟君夫婦に赤ちゃんが生まれたときにも感じましたが、生命の誕生には本当に言葉では言い尽くせない素晴らしさがありますね。今まで見ることができなかった人が目の前に存在する、これ自体がまず驚異的です。そしてその小さな人を中心に、周りのみんなが一つになる。本当に赤ちゃんのパワーには偉大です。

2010/12/03

正反対

「マーサの幸せレシピ」とは一変し、華やかな映画でした。最近、Hollywood映画から遠のいている私、現実離れしたきらびやかさが前面に出ていたら引いてしまうかなと思っていました。しかし、そんな心配はご無用。しっかりとのめり込んで観ていました。SEX AND THE CITYでは女性の心情を実によく描いているな、と思います。「この人!」という男性と巡り逢いたいと熱望している独身時代、出会ってから結婚までの人間関係構築の期間、そして結婚してから理想と現実の間で苦悩する時期。物語の中の4人と私が良く似た年齢層にいるからでしょうか、その悩みを非常に身近なものとして感じることができました。学生の頃は、就職したら…或いは結婚したら…地に足の着いた生活が待っているとばかり思っていました(甘い考えですか!?ですよね)。ところが、そのときそのときでやっぱり迷いや悩みはあるものです。SEX AND THE CITYを観ていると、そういうのは私だけじゃないんだな、と安心するわけです。それこそが世の多くの女性に支持される理由なのでしょうね。

「マーサの幸せレシピ」

前々から気になっていた一作、「マーサの幸せレシピ」を観ました。オシャレなレストランでシェフをしている独身女性が主人公のドイツ映画です。完璧主義な彼女が幸せを見つけていく日々が、描かれています。坦々と静かな感じで物語は進みますが、その日々は決して穏やかではありません。私生活では、姉が交通事故でこの世を去り、その子どもを引き取ることになります。仕事では新しい同僚が増え、この男性との人間関係に悩みます。決して華やかな映画ではないですが、それだけにマーサの心の動きを身近に感じるそんな一作でした。よしもとばなな氏や江國香織氏の小説に通じるように思いました。

2010/11/30

年々弱くなる私

子どもの頃は昆虫だって爬虫類だって両生類だって…なんでもござれ!の私だったのに…。

今朝、つまりつい先程、私が履こうとしたルームシューズのしたからゴキと思われる黒い虫が出てきた。私が悲鳴を上げているうちに、キッチンの暗闇に消えた。そのとき、ham氏出勤5分前。

「遅れる」と言うham氏に有無を言わさず捜索してもらうも見つからず。諦めかけるham氏にダメ出しすること数回。「本当に遅れる」と険しい顔のham氏、「ゴキブリホイホイでも買って仕掛けておけば!?」と言い放ち出勤。

ゴキと同じ空間に残されるだけでも寒気がするのに”ゴキブリホイホイ”とは…。無理。だいたい買いに行っている間にキッチン以外のところにゴキが移動してしまったらどうするのか。

ham氏が旅立った後、しばらく呆然とする。しかし、何とかしなくてはham氏が帰宅するまでゴキを見張っておくわけにもいかないので、引越し当初からある殺虫剤を取り出してきた。今から思えばなぜham氏がいる時に出してこなかったのか!

一先ず冷蔵庫の下にシュー。そして、シュー。するとカサカサと音がする。しばらくするとなんと!冷蔵庫の下から出てくるかと思いきや、まったく逆の方向からヨロヨロとゴキが出てくる。度肝を抜かれる。

ゴキも必死だが、私とて必死のパッチ。ゴキにシュー。いや、しかし、ゴキと思っていたが、なんだか色が黒い。もしかしてゴキでないのか、と思うも、いずれにしても無理。この際、なむあみだぶつ。

しかし、運悪くゴキ、と思わしきヤツときたらキッチンのど真ん中に横たわってしまった。換気扇を付けに行くこともできず。こっちがやられてしまいそう。

後はビニールか何かに入れて捨てるだけ、とわかっているも気持ちが悪い。ham氏に始末したことをメールするも「早く換気扇つけな~」とすでに人事。

この際と思い実家の父に電話をして「まさか来てくれないよね!?」と聞くも(片道車で1時間)、「気持ちだけ~」とこっちも人事。当たり前か。しかし…この場合、”気持ち”はヘのツッパリにもならない。

仕方なくゴム手袋をして、スパー袋にグルグル巻きにしたトイレットペーパーを入れて、薄目でゴキを確認しつつそれで掴んで撤去。その後、拭き掃除。もうゴキはいないのに、他にもいたらどうしようとドキドキしながら現在に至る。

今日、一日の気力、体力を使い切った。

ちなみに、ゴキ、ham氏がベランダからゴミを移動させたときに、ゴミ袋にくっついて室内に侵入したものと思われる。

2010/11/15

読書の秋②

いつだったかham君の帰りが遅かった夜、静けさを紛らわすためにテレビを見ていると「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」が放映されていました。それが私が”池上さん”を知るきっかけでした。初めは何とはなしに見ていたテレビでしたが、あまりのわかりやすさに段々真剣になり、最後には食い入るように観ていました。池上さんの知識に感心するやら、プレゼンに溜息がでるやらで、どうしてこのような番組が今までなかったのかと思いました(実際には「週刊こどもニュース」があったそうですね、両親に聞きました)。それ以来、ham君にお願いして毎週ビデオを撮ってもらい、今では夫婦で観ています。さらに私はいつもの読書ブームにも飛び火し、すでに何冊か読み終えました。今、会ってみたい有名人はと言われたら迷わず池上さんと言ってしまいそうなくらい、池上さんに首っ丈です。

池上さんのほかに私が最近はまっているのは須賀敦子氏。前回読んだ須賀氏の本は「時のかけらたち」で、これが2008年夏でしたからずいぶん間が空きました。内容に文学に関する記述が多々あり、この方面に明るくない私には少々難解で、なかなか読み進めないのです。でも、須賀氏の生き方や考え方に共感し学ぶ部分が多く、心温まります。今回読んだのは「ユスナールの靴」。もう一つの「須賀敦子のフランス」はてっきり須賀氏の著書と思い借りたのですが、実は須賀氏を研究している人が須賀氏について書かいた本でした。読み始めてからそのことがわかり内心がっかりしましたが(読む前に気付こうよ!って感じですが)、それはそれで須賀氏について知る良い機会となりました。私のドジもたまには良い方向に働くのです。

2010/11/12

読書の秋①

ブログに読んだ本をアップしておくと、自分の覚書になってとても便利です。一人の作家さんにはまって、その人の本ばかり読むと、どの本を読んで、どれを読んでいなかったのか、だんだんとわからなくなってしまうからです。

ダン・ブラウンの”ロバート・ラングドン・シリーズ”の最新作、「ロスト・シンボル」です。ham君が市立図書館に予約してくれて、2ヶ月近く待ってようやく私たちの手元に届きました。予想通りの人気でした。

実は読み終わったのはだいぶん前で、既に少し記憶が曖昧になっています。今回は舞台はアメリカで、今までの作品のような歴史的な奥行きにはかけましたが、それでも”ロバート・ラングドン・シリーズ”らしさは十分でした。少し物足りなく思ったのには、きっと私にとって「天使と悪魔」、「ダ・ヴィンチ・コード」がショッキングなほどに面白かったからでしょうね。


内田康夫氏の”浅見光彦シリーズ”の最新作です。

これも市立図書館に予約してから、しばらくして私の手元に届きました。本当に図書館には夫婦揃ってお世話になっています。

”浅見光彦シリーズ”、本当に長く続いていると思います。ときどき、読んだ本の感想をham君と話し合うことがあるのですが、”浅見光彦シリーズ”の最も面白いと感じるのは初期の頃の作品だということで一致しました。初期の頃の作品では歴史的な内容がかなり盛り込まれていたところをみると、どうやら二人ともかなりの歴史好きのようです。そういえば”ロバート・ラングドン・シリーズ”でも、やはりham君も「天使と悪魔」、「ダ・ヴィンチ・コード」が面白かったと言っていたような…。なぜ結婚したのかな…というほどに性格の違う私たちですが、こういうところで趣味が似ているようです。


よしもとばなな氏の小説も、残すところあと1冊で現在出版されているものは読み終わります。その最後の1冊は現在、図書館に予約中。一人待ちの状態ですから、もうしばらくしたら私の元にやってくるでしょう。

「TUGUMI」
「虹」
「デッドエンドの思い出」
「とかげ」
「もしもし下北沢」

「もしもし下北沢」は最新作で、この間本屋さんを覗いたらまだ平積みされていました。もちろん、図書館にはまだありませんでしたので、リクエストすると早速貸し出してもらえました。購入直後だったのでしょうね、新品でした。

ちなみにham君はよしもとばなな氏の本は読みません。


ネットで好きな作家さんの新書をチェックしていたら、江國香織さんと辻仁成さんの共作ので読んでいないものがありました。「左岸」「右岸」共に長くボリュームのある物語で、読み終わるのに1週間強かかりました。「左岸」は1人の男性の人生を辻仁成氏が書き、「右岸」は1人の女性の人生を江國香織氏が書いています。ストーリーの内容は非常に濃く、読んでいる間はどっぷりと物語にはまってしまい、なんだかその1週間は私一人だけ異空間にいたのではないか…と思えるほど、物語上の現実に引きずられていました。

2010/11/10

文化の秋② 春日大社

正倉院展に行った日のこと。奈良国立博物館に到着すると、玄関の前に5列縦隊の長い行が続いており、その最後尾に「45分待ち」の看板がありました。あまりの人の多さにたじろいだ私たち、少し時間をおいてから出直すことにし、しばらく観光をすることにしました。

子どもの頃より家族で何度か奈良に来ており、大仏さんにもその度にお参りし、奈良=大仏さんという私。今回も自然な流れで「大仏さんを観に行こう!」とham君に言うと、「一度行ったことがあるし、せっかくだから世界遺産の春日大社を観に行こう」との提案が。最初は大仏さんに会えない淋しさ(!?)が先に立ち、残念な気持ちで心が埋め尽くされましたが、良く考えてみるとham君の言うとおりで、せっかくの機会ですから今までに観たことがない場所に行くのも悪くはありません。むしろ世界が広がるというものです。そういうわけで、一路、春日大社に向かったのでした。

世界遺産というくらいですから、さぞかし立派な神社だろうと期待に胸を膨らませて参道を登っていきましたが、目の前に現れたのはどちらかというとコンパクトな神社。平等院鳳凰堂を観たときに、思いのほか華奢な印象を受けたのと同様に、ここでも想像を裏切られたのでした。本殿は定期的にメンテナンスがされているのでしょう柱は美しい朱色に輝き、1300年前に建てられたものとはとても思えない佇まいでした。

2010/11/08

芸術の秋② 正倉院展

文化の日、ham君と二人で朝ごはんを食べながらその日の過ごし方を話し合っていると、ham君が正倉院展に行ってはどうか、と提案してくれました。ずいぶん以前のことですが、祖母が正倉院展で観た白瑠璃碗(はくるりのわん)が、たいそう美しかったことを興奮気味に話してくれたことがありました。それ以来、私も一度正倉院展に行き、白瑠璃碗を観てみたいと思っていました。そんなわけで、二つ返事で正倉院展に行くことを承諾したのでした。

ところが…もうお気づきの方もおられるかもしれませんが…白瑠璃碗は観ることができませんでした。というのも、正倉院展では毎年違う宝物を展示しているのです。お恥ずかしながら知りませんでした。お望みのものはおあずけになりましたが、螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんごげんびわ)という美しい細工が施された琵琶、繡線鞋(ぬいのせんがい)という女性の靴(ルームシューズみたいでとってもかわいい!)や伎楽面・迦楼羅(ぎがくめん かるら)というお面(鳥に似ていました)など、興味を引かれる展示もありました。

ただ…ものすごい人出で…。じっくりと気に入った物を観るという雰囲気ではなく、とても残念でした。なんと言っても入場までに1時間、列に並んで待ちましたから…。いつか
白瑠璃碗が展示されることがあったら、混雑を避けてじっくりと観られるように作戦を立てていかないとダメだな…と思いました。

2010/11/05

芸術の秋① テアトル・ノウ

α-STATION(ラジオ局)のプレゼントに応募したところ券が当たり、能を観に行く機会を得ました。歌舞伎、狂言には行ったことがありましたが能はなく、一度観てみたいと思っていました。ですから、この当選は願ったり叶ったりのものでした

でも…当たったけれども、誰と行こう…。もちろんham君と行けるのが一番嬉しい私ですが、舞台芸術自体に興味を持っていないham君、誘ってもきっと「行かない」と言われるだろな…。だめもとで声をかけてみると…「行く!」と。こちらが呆気に取られるほどの即答でした。またとない機会、未知の世界を覗きたいと思ったのでしょう。

当日、会場は満員でした。特に前の方の席では着物に身を包んだ方が多く、お客さんを見ているだけでも違う世界を覗いているようで、十分に雰囲気を楽しむことができました。

上演された演目は三つ、その中でも最後の「隅田川」は素晴らしかったです。少ない動きと台詞の中で物語を伝え、更には人間の感情の動きまで見せるとは、圧倒されました。室町時代は観世元雅の作品ですが、内容は決して見るものに古さを感じさせませんでした。人間の感情が時空をも超えて普遍的であることに改めて気付かされました。

もう一つ、驚いたこと。主役が演じている間、出番まで舞台上で控えている役者さんが、見事にピクリとも動かないのです。本当に風景になってしまったように、微動だにしない。驚愕、でした。この”動かない”という場面を演じるのに、一体どれだけのお稽古が必要なのか、それを考えると気が遠くなる重いでした。

最後に。演目の間中お謡がうたわれているのですが、これが僧侶の読経に非常に近く、子どもの頃からお経に慣れ親しんできた私には心和むものでした。本当に良い経験をさせていただき、α-STATIONさまさまでした。

文化の秋① 琵琶湖博物館

雨の日曜日の午後、琵琶湖博物館に行ってきました。いつだったか、まだ結婚する前に2人で行ったことがありましたので、ham君と一緒に来るのは2回目でした。今回は特別展「湖底探検~びわ湖の底はどんな世界?~」が目当てでした。

展示の内容は既に知っていたことも多くありましたが、びわ湖の地形を再現したジオラマや、湖底に住む生物の生態についての展示は興味深かったです。びわ湖は淡水ですので、海に住む生物のように色とりどりということはなくひたすら地味な色をしていますから、残念ながら展示もなんとなく盛り上がりに欠けてしまうんですよね。でもビデオや模型を使ってわかりやすい展示で、普段見られないびわ湖の姿を見られたのはとてもよかったです。

2010/11/01

スポーツの秋

今年は、「国際宇宙ステーション長期滞在ミッション報告会」に参加したのをを皮切りに、いろいろな催し物を観に行き、とても充実した秋を過ごしています。その一つ、スポーツの秋と題して10月16日(土)にHPオープンを観に行ったことを書きたいと思います。

一度プロの試合を観戦したいと思っていたところ、のきまさんからお声をかけていただき、ノリピーちゃんと私たち夫婦の4人で出かけました。久々のこのメンバーでの集合でした。当日はラッキーなことに晴天に恵まれ、寒さよりも日焼けを気にするほどでした。さらにラッキーなことには、私が応援するクルム伊達公子選手が勝ち進んでいたことから、彼女の準決勝の試合を観戦できることになりました!試合は第3シードのシャハー・ピアー選手(イスラエル)との対戦で、なんと、3-6、7-6、7-5で伊達選手が激戦の末に逆転勝ちし、決勝進出を決めました。試合の運びや技術的なすごさはもちろんですが、それ以上に両選手の勝利に対する強い思いに圧倒させられました。

ご存知のとおり、伊達選手は1996年一旦プロを引退した後、2008年に復帰しています。伊達選手が厳しいプロの世界に再び戻る原動力となったのは何だったのか、また勝利への高いモチベーションを維持できるのはどうしてか。このような言い方が適当かはわかりませんが、プロテニス選手として年齢的にピークを越してからの復帰という大きな進路変更に至った真相を、同じ女性としてとても興味を惹かれます。実際に試合を目の前で観戦して、伊達選手の気迫を間近に感じ、さらにその思いを強くして帰って来ました。

2010/10/28

宇宙に思いを馳せる

もう先月のことになりますが、9月15日(水)に「国際宇宙ステーション長期滞在ミッション報告会」に両親と私の3人で行ってきました。ラジオで「国際宇宙ステーション長期滞在ミッション報告会」への参加を募集していたので応募したところ、参加が可能となりました。私の両親も誘えるかと思い、私たち夫婦分と合わせ4名分の参加を申し込んだのでいたのです。しかし開始時間が夕方早く、残念ながらham君は仕事を優先することとなりました。そんなわけで両親と連れ立って3人で出かけたわけです。

報告会にはNASAの宇宙飛行士の方が2名、ロシアの宇宙飛行士の方が2名、そして野口聡一さんが出席され、宇宙での活動について写真やビデオを使いながら優しい言葉で説明をして下さいました。一般向けの報告会でしたから難しいことは一切抜きで、いかにクルーがそれぞれに協力し合って生活をしていたか、というところが語られたと思っています。フロアから出た発言の中に、宇宙飛行士たちのその様子をまさに”国際協力”であるというものがありましたが、その言葉を受けて、野口聡一さんを初めアメリカ、ロシアのクルーの方々が大きく頷き、世界平和に言及されたのは非常に印象的でした。

この会には多くの子どもたちも参加しており、野口聡一さんにサインを求める場面がありました。このときに野口聡一さんが「サインよりも良いものをあげよう」と言われ、こう続けられました。「今、君がいる地点と、将来こうなりたいと思う地点を線で結んで、その線上にある小さな目標を一つ一つ達成しながら歩いて行ってください。必ず夢は叶うから。」と仰いました。素晴らしい言葉に会場から割れんばかりの拍手が送られました。すっかり大人になった私ですが、この言葉からとても勇気をもらいました。

さて、私の父と母は…。新聞などで日本人の宇宙飛行士の方々の記事やコラムを楽しみに読んでいたことがあるようで、その一人の野口聡一さんのお話を間近で聞くことができ、喜んでいました。応募して良かったです。そしてこの報告会の日は父の誕生日でもありましたから、まさに”プライスレス”な誕生日プレゼントとなり良かったと思っています。

2010/10/26

お箸入れ

私はお箸箱を洗うのが嫌いです。なぜなら隅に付着した油分がなかなかきれいに取れないから。しっかりとスポンジで洗ったつもりでも、布巾で拭こうとするとにゅるっとした油汚れが残っていることありませんか?それに気付いて「ああ、もうっ!」となる瞬間…嫌です。食器洗い機に入れるとさすがにキレイに落ちますが、なにぶん我が家のは小さく、お箸箱を入れるスペースまで確保できません。そこで”かむる~ぷす”でいただいたのを参考に、お箸入れを作りました!これだと洗濯機で洗えるから楽チン!これで「ああ、もうっ!」からも開放されます。ただできあがりが思いのほかかわいらしくなってしまいました。私は良いとしても、ham君が職場に持って行ってくれるか心配しましたが、快く持って行ってくれました。

2010/10/25

栂池自然園

白馬での最終日、10月11日(月)、栂池自然園に紅葉を観に行きました。何を勘違いしていたのか、私は自然園はてっきり”その辺り”にあるものだと思っていましたが、実はゴンドラに乗ること20分、その終点でロープウェイに乗り換えてさらに5分行った山の上にありました。さすがに紅葉シーズンの3連休だけあって、とても混雑していました。ゴンドラには直ぐに乗れましたが、ロープウェイではずいぶん待ちました。

自然園に到着するとさらなる人、人、人。中高年の登山客、カメラを趣味にしている人たちのほか、最近ブームの山ボーイ、山ガールも大勢見受けられました。普段、どちらかと言うと人込みを避けている私たちですから、ハイシーズンの観光地の人の多さに圧倒されたというのが正直なところ。しかし紅葉はとても素晴らしく、青く広がった空に、赤や黄色の葉っぱが映える様子は忘れがたいものとなりました。

何枚か写真を撮ったのでご紹介したいと思います。

栂池自然園の中にはミズバショウ湿原、ワタスゲ湿原、浮島湿原、展望湿原と4つの湿原があります。天候に恵まれたこの日、湿原にキラキラと反射する太陽の光があまりにもファンタジックだったので、これをなんとかカメラに収めようとトライしてみました。露出補正をマイナスにして撮ってみたのですが…。

自宅近くでお目にかかる紅葉とは違うな…と思ったのは、赤や黄色や緑の中に白い木の幹が見られるところでした。これはとても白馬らしいと思いました。黄色、白と緑、青と三分割構図を意識してみました。

青いそらに朱色の実、なんとも日本らしい色合いだと思いました。実全体にピントが合えば良かったのに…。


かむる~ぷす”に飾ってあるぽれぽれさんの写真をお手本に撮りました。ぽれぽれさんの写真には及びませんけれどもね。

2010/10/20

MTB in 白馬② PM

カフェでランチをした後、「腹ごなしをして、岩岳に登ろう!」と”いちごさいくる”の店長さんが仰いました。午前中に伺っていた予定では、ゴンドラに自転車を乗せて岩岳に登り、自走で下りて来るとのお話でしたが、いつの間にか登りも自走へと気が変わったようでした。初心者の私とYさんには、”岩岳には登らずに先にペンション帰る”という選択肢も提案されましたが、「まあ、坂だけれどもゆっくり上っていけば大丈夫だから…」との店長さんの言葉を信じて(口車にひょいと乗せられて)、マウンテンバイク上級者の皆さんと行動を共にすることにしたのでした。

登り始めは舗装道路でした。坂は果てしなく続き、既に変えるギアが残されていない私は、不本意ながら自転車を降り歩くことに。とにかく逸れてはたいへんと、必至で歩きました。そして、山の中腹辺りで休憩されている皆さんに合流。「あともう少しだから!」、「漕いでいればいつかは頂上につくから~」という店長さんやメンバーの方の言葉を、”励まし”と疑わずに残りの道のりに繰り出します。

残りの道はダート(舗装されていない山道)でした。こんな上り坂はもちろん初めての経験の私、2、3回ペダルを漕いだ時点で既に心が折れそうになり自転車を降りる。負けてなるものか!と、もう一度自転車に乗って悪戦苦闘していると、舗装道路を走るよりもダートの方がタイヤが上手く地面を捉えてくれていることがわかりました。そうしたらなんだか面白くなってきます。しんどいながらも漕いでいくと、ある瞬間からフッと漕ぐのが楽チンに!そして坂を上るのが面白くなっていくのです!既に自転車のギアは一番軽いものになっていますから、これは頭の中のギアが変わった!とでも言いましょうか…。このように頭の中で”あほギア”に切り替わると、「アハハハハ~」とばかりに面白いほど進むことができるます。おそらくはエンドルフィンのなせる業と思われますが…しかし、この”あほギア”のお陰でなんとか頂上に辿り着くことができたのでした!頂上に着くと同時に落ちてきた雨が、まるでご褒美と言わんばかりに大きな虹を空にかけてくれ(写真の矢印)、一層、達成感を味わうことができました。

”いちごさいくる”の店長さんの口車(実は有名だそうです)にひょいと乗せられてチャレンジした岩岳、店長さんが「こういう山を登っておくと自信につながるから…」と仰ったとおり、マウンテンバイクに乗る上でとても大きな自信になりました。そればかりではなく、意外にやればできるのか!ということがわかったのは、大袈裟かもしれませんが、これからの人生を生きていく上でも大きな収穫になりました。初心者の私をメンバーに入れてくださった店長さん、”いちごさいくる”の皆さんに心から感謝です。ありがとうございました。

2010/10/19

MTB in 白馬① AM

白馬はかむる~ぷすにマウンテンバイクに乗りたくて出かけた3連休、天気は雨の予報。毎日、ドキドキしながら長期予報を確認しては溜息…でしたが、10日の朝目覚めると窓の外に青空が見えます!すっかり諦めモードだった私ですが、途端にやる気マンマンに。

当初からham君は読書&温泉の予定で、「バカンスを楽しむ」と宣言していましたから、マウンテンバイクに乗るのは私だけ。当日の朝に「一人でも行 く!」と言い切った私に恐れおののいた(!?)ぽれぽれさんとham君、(私が一人で出かけたら間違いなく迷子になり、私からの捜索願の電話でぽれぽれさ んとham君が出動することは必至)、同じくマウンテンバイクに乗りに来ていた、栃木の”いちごさいくる”のメンバーの皆さんに私の同行をお願いしてくれたのでした。ぽれぽれさんとham君の安堵の溜息がもれ聞えるなか、私はマウンテンバイクに乗れる!と大喜びで出かけて行ったわけです。

午前中は足慣らし、ということでしばらく舗装された道路を走った後、林の中に…。あとから振り返れば”いちごさいくる”の皆さんには序の口だったコースですが、私には既にアドヴェンチャー。雨上がりの林の中をこけないようにと、ムラタセイサク君並みにカチコチになって進みました。

しかし、そんな木々の中を潜り抜ける道にも慣れてくると、ムクムクと欲が出てくるのが私の悪いところ…。次に挑戦した畦道では、直角 カーブで田んぼにドボン。前を行く”いちごさいくる”の方々が自転車から降りずにスイスイと通過されたように思え、「みんなもできたのなら、私にもできる!」と、どこから湧いて出たのか未だに謎の自信=過信に後押しされ、自転車を降りずに突進したのが間違いでした。後からよくよく聞いてみると、”いちごさいくる”の皆さんも、魔の直角カーブではこっそり自転車から降りて通過したのだとか。どうやら私は希望的観測の基、見間違いをしたようでした。

「自分の限界を知る」

午前中に得た教訓です。貴重な学びでした。

2010/10/08

手作り化粧品

化粧水を2本作りました(背の低いボトル2本)。朝用と夜用です。朝用にはローズマリーとティトゥリーを、夜用にはラベンダーとベルガモットを、それぞれ1:1で配合しました。朝はしっかりと目を覚まし一日を爽やかに遅れるような香、夜はリラックスして眠りにつける香を選びました。そして、両方ともニキビ対策も兼ねています(ham氏曰く”吹き出物”だそうですが)。

使った感想は、朝用よりも夜用の方がしっかりと肌に馴染んでいくような気がして、使い心地が良いです(意外なことに!ham君も気に入って使ってくれています!)。精油によって性質が違うのでしょうか、朝用ではそのような”肌に化粧水が入っていく感覚”を味わうことはできません。香は気に入っているのですが、何が違うのか、どう工夫すればより使いやすいものになるのか、先は長そうです。

大人の(苦笑)ニキビ対策には…今の段階では残念ながら効いていいる様子はありません。精油を買った”生活の木”では、「肌が落ち着くのに、使い始めて数週間はかかりますよ」ということでしたから、今後に乞うご期待です。ただ、手作り化粧水を使い始めてから1週間ですが、今まで高いお金を払って化粧品を買っていたいたときよりも、自分の肌に対しての意識が高まっています。肌の様子を確かめたり、食べ物に気を遣ったり、そういう意味では手作りの効果は目に見えないところに出てきているのかもしれません。

ちなみに一番左のボトルは、虫除けスプレーをアレンジして作ったアロマスプレーです。前回はレモングラス、レモンユーカリ、ティーツゥリーの3種類で作りましたが、今回はレモンユーカリ、ティーツゥリー、ローズマリーで作りました。より気分転換ができるような香にしてみたところ、ドライブの折に使ったらham君にも好評でした。

2010/10/07

にんじん

今日、父が用事で近くに来た帰りに我が家に寄ってくれました。お土産に持ってきてくれたのが、畑から収穫したばかりのにんじん!とっても立派です。昨年収穫したにんじんは細くて色がくすみ、まるで”風邪を引いたよう”(父談)だったため、今年のできには尚更満足しているようでした。早速、今晩の夕食に使わせてもらいました!父とは小一時間コーヒーブレイクをしました。なかなか父と二人で会う機会はないだけに、色々と話ができてとても嬉しかったです!お父さん、来てくれてありがとう!

2010/10/06

読書の秋

またしても、一気に読み耽ってしまいました。毎度のことです。自分でも呆れます。

よしもとばなな氏の小説は、一冊のボリュームがそれほどでもないので、短時間で読破できてしまいます。それがまた切ない…。もう少し登場人物とお付き合いしたいと思っても、物語が終わってしまう…。あーあ…、終わっちゃった。その繰り返しです。


王国その1 アンドロメダ・ハイツ
王国その2 痛み、失われたものの影、そして魔法
王国その3 
ひみつの花園
High and dry (初恋)
ハチ公の最後の恋人
ムーンライト・シャドウ
ひな菊の人生
ハネムーン
彼女について

以上、9冊を立て続けに読んで、既にストーリーが曖昧になってしまっているものもありますが、この中で最も好きだったが王国の3部作でした。今まで読んだよしもとばなな氏の物語の中でも一番好きでしたし、私には珍しくもう一度読みたいと思った作品でした。



愛媛帰省 9月18日-20日④ 敬老の日に先駆けて

9月19日(日)、敬老の日には一日早かったですが、Y君、Cちゃん、そしてかわいい姪っ子のNちゃんと私たち夫婦で、祖父母を訪ねました。Y君ご家族と私たち夫婦が一緒に祖父母宅を訪れたのはこれが初めてでしたから、”みんなが揃って来てくれた”ことを、とても嬉しく感じてもらえたようで、何よりでした。そして、そこに目に入れても痛くない愛くるしい曾孫も一緒でしたから、いつも以上に喜んでおられました。

祖父母は私たちと挨拶するや否や、何をだそう…何を喜ぶだろう…とお台所をあちこちしながら、お菓子やらジュースやらを用意してくださいました。本当に有難い限りです。

私にとっては義理の祖父母にあたりますが、おばあちゃんはいつ行っても「akouちゃんよく来てくれた…」と笑顔で迎えて下さいます。今回も、Cちゃんの顔を見て「Cちゃん」、私の顔を見て「akouちゃん」としっかりと名前で呼んで下さり、いつものことながら感激しました。おじいちゃんは多くを話されませんが、いつ行っても丹精込めて作った野菜をたくさん持たせて下さいます。今回は写真にもある驚くほど長い長茄子、ピカピカのピーマン、里芋などを袋に詰めて下さいました。おじいちゃんのお心づくし、大切にいただきました。私たちは遠方に住んでいますから、なかなかham君の顔を見せにいけないのが心苦しいばかりですが、愛媛帰省の際にはできる限り会いに行きたいと、毎回のことながら思いました。

2010/09/28

愛媛帰省 9月18日-20日③ 釣り

朝10時前に実家を出発、徒歩10分ほどでこの日の釣り場、港の防波堤に到着しました(前夜にお義父さんとham君が「潮見表」という冊子で潮の状態を調べ、道具も入念に準備しておいてくれました)。

防波堤からの景色は素晴らしく、特に前日に散策した「鹿島」を望むと溜息が出るほどでしたから、私は景色を眺めたり、写真を撮ったりしてしばらく楽しみました。

写真を撮り終え、満足をして我に返ると、お義父さんとham君が黙々と仕掛けを作っていました。しかも!お義父さんは私の仕掛けを作って下さっているではありませんか!これはダメだ!何かお手伝いしないと!と思いましたが、残念ながら何ができるわけもなく、だたウロウロするばかり。そしてそうこうするうちに、私の仕掛けが完成(今回の仕掛けはサビキ)、一番に釣り糸を垂れたのでした。

するとどうでしょう!釣れるわ釣れるわ!「入れ食い」とはまさにこのこと!と言わんばかりに引きが来るわ来るわ!小さかったですがアジやメバル、石鯛、グレなどがジャンジャン釣れました。もちろん、私は大ハシャギ!お義父さんもその日のうちで一番大きな石鯛を釣って喜んでおられました。ham君は途中からサビキでの釣りに飽きて一本釣りに変更し、今まで見たこともない真剣な顔で引きを待っていました。こんなに真剣そのものの表情もできるのか…と正直驚きました。ham氏曰く、「釣りは真剣勝負だから」ということでした。

あっと言う間に時間は過ぎ、お義母さんから「お昼よ~」との電話がかかってきて、「もうお昼になったのか…」という思いで釣りを追え、岐路に着きました。久しぶりに子どもに戻って楽しみました。

2010/09/27

愛媛帰省 9月18日-20日② 「鹿島」

「きな粉おむすび」のほか、お義母さんが作って下さった美味しいお昼ご飯に舌鼓を打ち、久しぶりに電話ではないface to faceの会話を楽しんだ後、「鹿島」に行きました。実家の直ぐ前の海岸から見える、ポコンとお椀をひっくり返したような「鹿島」、一度行ってみたいと思っていた場所です。お天気も素晴らしく、お散歩にはもってこいの昼下がり、お義父さんとお義母さん、ham君、私の4人で出かけました。

鹿島は無人島ですが神社があり、島には名前の通り鹿が放し飼いにされています。施設の整ったキャンプ場や旅館もありますが、かつてのように大勢の観光客が海水浴や釣りに訪れることは、今ではなくなってしまったとのことです。それでも定期的にフェリーは運航されており、以前ほどではないにしろ釣り人が渡っているようでした。私たちも、愛媛帰省の中日には釣りを楽しむ予定でしたから、お義父さんとham君は港に着くなり、今は何が釣れるとか、仕掛けはどうするかなど、2人は釣りの話題で持ちきりでした。実際に港から海を眺めるとそこにはお魚がいっぱい!感激でした!私にはどれ何という魚かわかりませんので、お義父さんやham君に教えてもらいました。

そうこうしているうちにフェリーが港に到着!そのフェリーを見て私は思わず感激!?いや、大爆笑!だって、鹿が乗っているんですもの!もちろん作り物ですが。一体何人の人がその鹿にまたがって「鹿島」に渡りたい衝動に駆られたことでしょう!?もちろん私もその一人!その場で家族に進言してみたのですが、あえなく却下されました。今回の愛媛帰省、最大の心残りです。

「鹿島」には数人の釣り人、キャンプをしにいている若者以外は鹿と私たちの4人のみ。旅館も閉まっており、かつての賑わいが嘘のように閑散としていました。神社の前はきれいにお掃除がなされていましたが、散歩コースは整備が追いついていないようでした。ところどころ歩き辛い場面もありましたが、それでも「鹿島」の海岸線を一周するには充分でした。

島の海岸線の遊歩道をあるいていると、波に寝食された岩場が多くありました。実際に岩を手で触ってみると意外に脆く、ポロポロと取れてきました。写真に映っている撮影中の私と、その前を歩くham氏の影からもおわかりの通り岩は大きく、ダイナミックな自然の姿を見ることができました。

鹿島の砂浜から、ham君の実家の辺りを眺めることができました。とても美しいところで育ったんだな、としみじみと思いました。

帰りのフェリーから撮った「鹿島」の旅館。私好みの佇まい。泊まってみたかったな。

愛媛帰省 9月18日-20日① 「きな粉おむすび」

夫ham氏の実家のある愛媛に、3連休を利用して帰省しました。今回は朝5時に自宅を出発しましたので、宝塚付近の渋滞に大きく巻き込まれることなく、比較的スムースに移動することができ、お昼前には実家に到着することができました。運転してくれたham君、いつものことながらありがとう!そして私ときたら、これもまた毎度のことながら隣で爆睡し、愛媛まで瞬間移動したかのような錯覚に陥ってしまいました。本当に申し訳ない!限りです。

さて、愛媛の実家では、お義父さんお義母さんが、お昼ごはんを用意して待っていてくれました。本当に有難いことです。そこに登場したのが「きな粉おむすび」。その名の通り、おむすびにきな粉をまぶしたものです。皆さん、知っていましたか?「きな粉おむすび」の存在。私は生まれて初めてでした。どうやら夫の生まれ育った地域では当たり前のおむすびだそうで、普通にスーパーなどでも売っているのだそうです!むしろ、私が知らなかったことにお義父さんお義母さんはもちろん、ham君までビックリしていました。

ちょっとキツメに塩をしたおむすびにきな粉をまぶす、そんな「きな粉おむすび」、これがまた美味しい!きな粉+おむすび、なんて考えたことがありませんでした。今までこんなに美味しいものを知らなかったなんて!そして、これがham君にとっては普通の食べ物だったなんて!驚愕の事実でした。

今回は食べ物でしたけれども、こうやってお互いの知らないことを共有できるのが結婚の醍醐味の一つだな、と私は思っています。ちょっとした異文化交流とでもいうのでしょうか。大袈裟かもしれませんが、今回、ham君を通してまた新たな世界が広がりました。

2010/09/13

映画つながりで

「アメリ」について書いているときに、そういえばスイス旅行の折、機内で映画を観たことを思い出しました。私は飛行機がとても苦手で、乗るのが本当に怖いです。でも、いつも「映画が観られるから…」と自分を勇気付けて乗っています。

今回、まず観たのは「タイタンの戦い」。なかなか面白かったと思われますが、途中で意識喪失、半分以上ストーリーを見逃したのではないでしょうか…。

次 に観たのは「Mr. & Mrs. Smith」。これはかなり楽しめました。丁度、飛行機が揺れたときに観ていたのですが、激しいアクションシーンのお陰で何となく揺れが気にならなかったような、へんに臨場感が出たような…。なにはともあれ、「Mr. & Mrs. Smith」のお陰で怖い思いをせずにすんだことは確かでした。飛行機の中でアクションを観るのはかなりオススメです。

次に観たのが、「ダーリンは外国人」。原作は漫画で、私はその原作からの大ファンです(原作について書いた記事はこちらから)。 「ダーリンは外国人」が映画化されたのは知っていましたが、あまりにも好きな漫画でから、自分のイメージが変わってしまうのが嫌で映画は観るまい、と思っていました。しかし、機内で観るものがなくなってしまい、時間はなかなか過ぎてくれず…。上映している映画で興味があるのは「ダーリンは外国人」のみとなり…。苦渋の決断で観ることを選択しました。

ストーリーの内容はほぼ漫画の通りでしたが、詳細で異なる部分がチラホラあり、これがとてもよいスパイスとなっていました。”運命の人”というのがいるのならば、その人と出会って一緒に生きていく決意をすること、これにはやっぱりたくさ んの心の葛藤を経験しなくてはいけないのだなと、自分が結婚を決意したときのことを懐かしく思い出しました。たまたまこのお話では ダーリンは本当に外国人だったけれど、どの夫婦もお互いの異なる価値観を認め合い、受け入れ、新しい二人の世界を作っていくという意味では、その”ダーリン”も” 外国人”なのかもしれないと思いました(映画の画像を見つけられなかったので漫画の画像を拾ってきました)。

2010/09/11

やっと!

学生時代より、どういうわけか観る機会を逃し続けてきた映画がこのほどGyaO!で公開されており、早速、鑑賞しました。私の期待を裏切ることはなく、一言で感想を言うと、”好き”でした。

何が”好き”だったかというと、まず映像。街の風景、人々、特にアメリのファッション、ヘアスタイル、アメリや近所の住人の部屋のインテリア…とてもステキでした。それから他に”好き”だったのものは、アメリのいたずら。古典的なものから壮大なものまで、いたずら好きの私にはどれも見逃せないものばかりでした。あとは登場人物、性格はとても誇張されて凝縮されて描かれていたと思いますが、私たちの日常でもちょっと見回せば、「いるよね、こういう人」と妙な納得をしてしまうように、一人一人が非常に的確にカテゴライズされ、描写されていたと思います。

本当に細部まで心地の良い映画だったのですが、何がそんなに良かったのかと考えてみると、ある女性=アメリの日常がたんたんと描かれていたことだったように思います。アメリを見終わった後、よしもとばばな氏や江国香織氏の小説を読んだ後ととても近い感覚を覚えたことを思うと、どうやら私はこういう種類のお話が”好き”なようです。

2010/09/10

魔女!?

「生活の木」の講習会で作った虫除けスプレーの香を気に入った私、虫もいないのにシュッシュ、シュッシュと使っていたら、あっと言う間になくなってしまいました。

そこで改めて「生活の木」に出かけて行き、アロマ・スプレーを作る材料を買って来ました。何せ初めてのことですから、自宅には準備が何もありません。ですから、ビーカーなどの道具も入手することに。ちょっとした実験のようでワクワクします。

今回使った精油は、レモングラス、レモンユーカリ、そしてティーツゥリーの三種類。虫除けスプレーで使用したシトロネラを、ティーツゥリーに置き換えるだけといった、応用と言うには憚られるほどのものとなりましたが、なんと言っても初の手作りアロマ・スプレー、ウキウキ感と満足感を得るには十分でした。

香は虫除けスプレーよりも、ツンとした感じがなく、とても癒されるものができた思うのですが、ham氏によると、レモンの皮の匂いがするとのことでした。

2010/09/08

「ほぼ日」関係

「ほぼ日手帳」を買おうかどうしようか、相当迷っていたので「ほぼ日刊イトイ新聞」から出版されている本を読んでみようと思って手に取った一冊。就職活動をしている学生さんがターゲットの本でしたが、本の中に書かれてあるように、どの年代層、経験層の人が読んでも考えさせられる部分のなる本でした。

内容は糸井重里氏、もしくは「ほぼ日」のスタッフが有名人と対談をすると言う形式で、気楽に読み進めることができました。いずれの対談でも、就職活動をしている人が職業、むしろ私は人生においてと受け止めたのですが、「何を一番大切に思っているか」を意識することの大切さが共通して話されてました。

確かにそうですよね。何が自分の中で一番大切か。自分の今までを振り返って思ったのですが、これって人生の時期によって変化し得るものですよね、きっと。私は学生時代から「大切に思ってきた」ことがあって、それは今の職業なんですが、でも就職して結婚して、少しずつ「大切に思うものも」変化しているのでは…、とこの本を読んで思いました。もっとフレキシブルに変化に対応して生きていかないと、どんどん身動きできなくなるような気がしました。

2010/09/07

趣味・嗜好

ある人の日常を坦々と書いているというのが、一言で言ってよしもとばなな氏の小説の特徴なのかな…と思います。中には現実離れした生活を書いたものもありますが、それもあくまでもタンタンと。江国香織氏の小説もどちらかと言うと同じジャンルに、私の中では分類されています。二人ともお気に入りの作家さんです。なんでもない日々の中に本当は重要なことが隠されている、そういうことを小説の中の主人公から教えられること、多い気がしています。ただ、こういう小説が苦手な人は苦手なんだろうな…と思います。例えば我が夫ham氏、苦手ですね、間違いなく。