2007/03/13

思いがけない再会

『Yak&Yeti』というネパール料理のお店があります。ネパールの方がしておられるお店で、私達はここの雰囲気が大好きです。店内に一歩入ると時間の流れがとってもゆったりしていて、色んな国の人が来ていて、いろんな国の言葉が聞こえて、ときどき、お客さん同士で話をしたり、なんだか日本にありながら、でも、どの国にも属していない、そんな感覚に陥るお店なのです。もちろん、お料理が美味しいことは言うまでもありません。私達があまりにも頻繁に行くせいか、最近では顔を覚えてもらったみたいで、「こんにちわ」とニッコリして迎え入れてもらえ、私達にとっては新しい『居場所』になっています。

一昨日の日曜日に、京都におでかけしたときも、ランチは『Yak&Yeti』で取りました。ham君と旅行の話、テニスの話、日本の文化の話…色々と話しながらゆっくりとお食事をしていると、斜め向かいの席の家族連れのお客さんのうち、『お父さん』が『Yak&Yeti』の奥さんとネパール語でお話をしておられました。ネパール語が話せるとは珍しいなと思いつつ、その『お父さん』を見ると、その『お父さん』と目が合いました。

長い間「そうよね!?」と、お互いに目を見合わせて確認をしながら、再会に感動を覚える時間が長く続きました。そう、私が高校時代に随分とお世話になったN先生だったのです。N先生は学校の先生であり、牧師さんでもあるので、私は高校時代担任をしていただくと同時に、聖書の時間も受け持って頂きました。

N先生は私達の卒業校で教える以前には、ネパールに滞在されていましたので、ネパール語も堪能なのです。N先生の聖書の時間には、南北問題、エイズ問題、戦争、釜が崎の問題等、平和、文化、人種、経済、様々な視点から、世界を見る幅広い視野を与えて頂きました。実は、最近、もう一度、釜が崎のこと、その地域、人々の文化に再び興味を寄せ始めており、何とかN先生にコンタクトを取れないかと考えていた矢先だったのです。

そんなこともあり、今回の偶然の再会は驚くと共に、何か大きな力が働いたのだろうかと、非科学的な思いも抱く程でした。先生に報告したいこと、聞いて欲しいことは山ほどあるのに、余りにも突然の再会で、ご挨拶すら十分にできませんでした。N先生と何とかして連絡が取れないだろうかと、現在、方法を考えています。当時通っていた学校にまだ勤めておられるのでしょうか…。一先ず、卒業校を当たってみて、なんとかお手紙をお送りできないかと思っています。

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