2008/02/12

素適な本たち

昨 年の末に読んでおいて、ついうっかりupするのを忘れてしまっていた本です。江國香織さんの『すいかの匂い』。11人の少女が過ごした夏の生活の一部分を 切り取って、絵画のように額に入れた短編集と言ったらよいでしょうか。主人公の少女が過ごす不思議な夏の物語、11話が収められています。私も子供の頃に 「不思議」としか思えない、貴重な体験をしたことがあります。本当にあったことなのか、はたまた夢の中のお話だったのか、何せ独りの時に起こっていますの で、誰とも共有することはできませんし、今となっては確かめようもありません。誰しも少年少女だった頃には、その様な不思議な時間、空間があったのではな いでしょうか。多感な時期にだから訪れることが出来た、そんな時空、それを思い出させてくれた一冊でした。

江國香織さんの詩集を初めて読みました。『すみれの花の砂糖づけ』、いかにも江國香織さんらしい、素適なタイトルだと思い、手にしました。沢山の詩が詰まっている一冊で、そのどれもが素晴らしく深みのあるものでしたが、私が一番気に入ったものをご紹介したいと思います。

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エペルネーのホテルの部屋で

エペルネーのホテルの部屋で
鳥たちの声のなかで目覚め
窓をあけ
私は、ホーム、とつぶやいた
私はホームごと旅をしている
あなたごと
私の帰る場所ごと

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結 婚をする前、特に十代後半から二十代前半は、結婚をすると”自由”が少なくなるのではないかと危惧していました。パートナーは欲しいと思いましたが、結婚 という形式へのこだわりは全くありませんでした。ところが自然の成り行きで、私も二十代最後の年に結婚という契約を結び、今に至りますが、結婚をして断然、”自由”が増えたと思っています。この詩を読んで、呆気なく「あっ、そっか」と思いました。”帰る場所”、つまり自分の居場所を私は結婚することで得 ましたので、今まで及び腰だったことへも心強く挑戦できますし、より一層外に向けて心を開けるようになったと思います。ham君のいる場所が”ホーム”で すから、他に何もいらないし、二人でならば何処へでも行かれる気がしています。私にとって結婚とは、”ホーム”を得ることだったんだ、と改めて感じまし た。

2004年、初めてスノーシューイングをしたとき
ティータイムをした場所にて作った雪のねずみさん。
我ながら、かなり上手にできたと思っている作品です。
残らない、残せないのがとっても悲しい
そんな「ねずみグッズ」。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

それは相手が ネズミ君=出来た人間 だったからに他ならないと思うよ。

さて、ネズミ君にもそう思って貰える様に努力しなければね。

匿名 さんのコメント...
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匿名 さんのコメント...
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akou さんのコメント...

>小姑sotamann
ええ、ええ。
きっと、あなた以外のコメントがjunkだったことからして、皆さんの意見をあなたが代弁されたのでしょうよ。