2008/02/04

「うた」から「うた」へ

2月2日(土)、6ch君とsodapopさんの結婚式でした。

ham君と6ch君の出会いは学部時代に遡ります。同じ研究室で6ch君 は金魚と、ham君はラットとニラメッコをしながら、4年間を過ごした仲間同士。そして奥様のsodapopさんと私は、お互いにパートナーを通じて知り 合いました。それが5年前のこと。それ以来、機会がある度にお出会いしたり、blogやメールでお話したりと、仲良くさせていただいています。大切な友人 であるお二人の、おめでたい席に参列させていただけたことは、私たち二人にとって、たいへんに光栄なことでした。

お式は神前にて執り行わ れました。私はこのようなスタイルの挙式は初めてでした。きりりと心引き締まる荘厳な様子はとても新鮮でした。貴重な経験をさせて頂きました。神前での一 連の儀式は、お二人の「誓う」ことへの思いが、お二人らしい形で表現された、素晴らしいものだったと思います。

その後の披露宴は、新郎の お母様が司会をなさるという、極めて珍しいものでした。新郎、新婦への愛情がお母様の言葉の一つ一つに感じられ、優しく、又、温かく心に沁みていきまし た。家族が増える喜び、仲間が増える喜び、この絆を大切にしようとのお気持ち、人と人が共に生きていく上で最も大切なことを改めて教えていただいたように 思います。

そ のお母様、お花屋さんをなさっており、式場に飾られたウエルカム・ボード、会場の花、そして新婦のブーケと、全てアレンジされたのだそうです(実は私達の 結婚式のときにも素適なブーケを頂きました)。又、式に参列した女性には、ウエルカム・ボードにあるのと同じ薔薇のプリザーブドフラワーをプレゼントして 下さいました。真っ赤な薔薇の花を新婦に例え、これを私たちに見立てた白い羽で優しく包んだこの贈り物、「どうぞ、これからも新婦を優しく支えてやって下 さい」という意味が込められているのです。キラキラ輝く繊細なケースに入ったこの素晴らしい贈り物、新郎のお母様の新婦への優しい心遣いに思わず胸が熱く なりました。大切にさせていただきます。

宴もたけなわとなった頃、新郎のおじいちゃまが「謡」を披露して下さいました。なんでも、新郎 である6ch君が生まれた時から、6ch君の結婚式では「謡」をすると約束されていたそうで、長い年月を超えてこの約束を果たされたのです。おじいちゃ まは在宅酸素療法を行われているのか、器具をつけておられたのですが、そのような様子からは想像できない大きな、そして貫禄のあるお声での披露でした。粋 な演出に感激しました。

その後、新郎の幼馴染のお二人と、新郎、新婦がTHE BEATLESのナンバーを披露されました。友人の奏でる素晴らしいギターの音色の上に、新郎の安定した歌声、それに踊るように楽しげに重なる新婦の音、 場が場でなければアンコールをしたい、とても素晴らしい音楽でした。おじいちゃまの「謡」、そして新郎新婦の「THE BEATLES」、形こそ違えど「うた」から「うた」へと脈々とその魂は受け継がれていっている、時間、世代を超えた不思議な繋がりを感じました。

新郎の愛情が空より高く、海より深いことはもちろんですが、新郎のご家族の愛情も一杯に受けて新しく家族の仲間入りをされたsodapopさん、そんな彼女を見ていて、私は自然に涙がこぼれました。本当に良かったね!

最 後にご紹介する写真2枚。披露宴の最後、新郎新婦がご両親と共にお見送りをして下さるときに頂いたお菓子です。「おいり」といって香川県の伝統的な和菓子 だそうで、結婚式披露宴の引き出物や、嫁入りした家の近所へのご挨拶を兼ねて贈られるものだそうです。新郎のお家がもともと香川に由来されるとのことで、 このお菓子を選ばれたのだとか。とても美しく、可愛らしいこのお菓子、口に入れるとふんわりと、とろけるように馴染んでいきます。まさしく幸せの味、だと 思いました。箱もとても美しく、残して大切に使わせていただきます。日本の良き伝統を大切になさる心、そして、新しい風を快く受け入れられる柔らかな心、 これらが織り交ぜられた、とても居心地の良い心温まる結婚式でした。

妹のchikou☆がディズニーランドに行った際
お土産に買って来てくれたなべ式。
ミッキーマウス、ねずみなんですよね。
我が家の「ねずみグッズ」の一つ。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

この度は遠方からの参加ありがとう。大切な親友に祝福して貰えて,二人は幸せ者です。

おじいちゃんの謡については,実は僕も気になっていて,母に「ああ言っていたけど,どうしたら良いかな?」と式の前に相談していました。「体力的にムリだろう」というのが母の判断だったので,それを尊重して僕の方からはおじいちゃんには特に何も言わなかったんだけど…当日は見事に謡い上げてくれました。本当に嬉しいサプライズです。

およそ30年来の念願を果たしたというのに,何とウチのビデオにはその様子が収められていないのです(涙)何とも情けない話ではあるけど,あの場に参加していただいた方と共有できたということだけでも,十分に幸せなことです。

宴の最後に誓った言葉通り,夫婦手を取り合って頑張るので,これからもどうぞよろしく!

akou さんのコメント...

>6ch君
こちらの方こそ、ご招待いただき、又、色々とご心配いただき、ありがとう。本当に素適な結婚式でした。

おじいちゃまの「謡」(「謡い」でなくて「謡」なのね、改竄させていただきました)、本当に素晴らしかった。ビデオに残らなかったのは残念だったと思うけれど、皆の記憶にはしっかりと残っているからご安心を!

ところで、私、おじいちゃまの「謡」を聞かせて頂いて、「謡」に興味を持ちました。あれって、何ていう演目(っていうのかな…)なのでしょうか?

匿名 さんのコメント...

ええと…確か「八幡太郎義家」だったと思います。どうやら僕ら二人が退場した後も一曲演ったようですが,そちらの方は良く分かりませんです。また今度聞いとくね。

akou さんのコメント...

>6ch君
ありがとう!
ええ、お二方が退場された後にもご披露下さいました。その時は酸素が取れてしまったのですが、これを気にすることもなく、豪快に最後まで力強く謡って下さいました。