私、一人の作家さんの本にはまると、立て続けに何冊も読むタイプの人間のようです。というわけで、またまた江國香織さんの本。実は、これは以前に一回読んだことがあるのですが、内容を忘れかけていたのと、もう一度「今」読みたいと思ったので、手にしました。同じ小説を読み返す、ということはしない私ですが、また時を違えて読むのもいいものだと思いました。
この小説は高校生活を描いたもので、短編が集められた一冊です。ただ、面白いのが、それぞれの短編がどこかで繋がっているのです。例えば、一つ前の短編の主人公が、次の短編では脇役で登場しているとか、一つ前のお話で脇役だった人物の視点で次の小説が書かれているといったように、です。そんなようにして、一つのクラスの少女たちの日常が書き綴られています。
私はもちろん、私の視点でしか自分の高校生活を送っていませんでした。ですから、当たり前のことですが自分の視点での思いでばかり…。でも、一緒に学んだ友達分の視点の高校生活があったのだろうと想像したり、それと同じ様に現在も仲間分の視点の日常が、生きている人分の視点の日常があると想像して、なんだか世界って広いな…と思いました。
それと、高校時代、ひたすら自分の視点で生きてきたけれど、もっと視野を広く持っても良かったのだな…と思いました。でも、これって今にでも当てはまることですよね。色んな視点で物事を考える自由って本当はいつでもあるのに。
4 件のコメント:
こんにちはー。ちょくちょく覗きに来てたんだけど、Googleのアカウントとらないといけないのが面倒でいままで書込みしてなかった、ごめん。
私も本は作品より作家にハマるほうで、同じ作家を読破しちゃうのよね。私はドキドキハラハラ系好きだから続きが気になってなんでも一気に読んじゃう。
>しもなおちゃん
ちょくちょく来てくれていたなんて知らなかったよー。ありがとう!そして、書き込みありがとう!
本はハマるねー。一旦、読書から遠のくと熱も冷めるのだけれど、一旦、手にすると、もうアカンね。次から次、やね。江國香織さんの本、とりあえず、図書館にあるのは全て読破しそうな勢いですわ。
読み易そうな小説ですね。
読みたい本はたくさんあるけど、読んでる時間が全然ないこの頃です。
本を読む重要度を上げなくては!!
>miiさん
とても読みやすい小説でしたよ。あっと言う間に読めてしまいました。
わかります、読みたい本、沢山ありますよね…。でも時間が無い…。特に私は、読み始めるとキリが無いですしね(^^;)ここのところ、少々時間ができましたので、一気に深みへズボズボと足を踏み入れてしまいました。
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