2008/01/08

新春 金沢旅行 金沢21世紀美術館

この美術館のことを2番目の妹から聞いた時より、とても興味を持ち、機会があればぜひとも、いや、機会を自ら作ってでも行ってみたいと思っていました。今回の金沢旅行での目玉と言っても過言ではなかった21世紀美術館訪問、普段ならばあまり美術館の類には興味を示さないham君も、「ここは面白そう」と言ってくれ、前向きに付き合う姿勢を見せてくれましたので、二人して訪れることができました。

兼六園散策の後に訪れたこともありましたので、ひとまず温かいコーヒーを啜りながら休憩をして、足を休めることにしました。美術館の正面玄関横にあるカフェで、ゆったりとした時間を過ごしました。窓から観えるアートの数々はまるで、窓枠を額にした絵画か写真の様でした。

コーヒーを飲みながら、ham君と「兼六園、良かったね、もっと温かかったらゆっくりと時間をかけて回れたのにね」と話していると、窓の外では空から白い物がチラホラ落ちてきました。始めはちらつく程度だった雪も、段々と「降って」来て、午前中に兼六園を訪れた選択は正解だったと二人で言いました。

少し酸味のきいたコーヒーを飲み終わると、気が逸り、先ずはLeandro Erlichの『レアンドロのプール』を見に行きました。金沢21世紀美術館の展示物の中でも一番、観たかったものです。きっと目玉なのでしょう、どの紹介パンフレットにもこれが載っていますので、ご存知の方もおられるかもしれません。私たちは先ずは上から、二人で鑑賞しました。次に、私だけがプールの中に入りに行きました。そして上から眺めるham君に手を振ったり、泳いでみたりと色々して遊んでみましたが、そんな私を観ているのがham君は恥ずかしかったそうです。プールの中は温かく、水を通してみる寒々しい空は、スイスに住んでいた頃、雪の日に行った温水プールを思い出させました。プールの外から覗く人たちは、ham君以外、全く知らない人たちなのですが、この作品を通して接するとお互いに手を振り合ったりと、妙な一体感が感じられて不思議でした。初めて『レアンドロのプール』を知った方の為に、一応解説を。写真を見ていただいたらお分かりかと思いますが、外から見ると一見プールなのですが、実は下はガラスを天井にした部屋になっています。上から観ると、ガラスにある水深僅かな水を通して、まるで部屋の中の人が水の中を遊泳している様に見えますし、他方、下から上を見上げると、まるで自分が水の中から外を観ている錯覚に陥る、そんな作品です。とても楽しく素晴らしいものでした。

その他にも素適な作品が数多く所蔵されていました。左側、Jan Fabreの『雲を測る男』。美術館の屋根にある作品で、当然のことながら観る位置によって全く印象が変わる作品でした。夏、もくもくとした入道雲が出ている日なんかに観てみたい、そんな衝動に駆られました。右側、Michael Linの壁画で、加賀友禅と台湾の伝統的な柄をモチーフに描かれたものだそうです。その手前には沢山のゆり椅子が並んでいました。SANAAのデザインで、壁画の図柄とコラボレイトしています。とても美しい色使いと発色の良さに惹かれました。暫く椅子に座って壁画を背景に、外を眺めていたのですが、ham君は「酔いそう…」と言っていました。彼は揺れに弱いのです。幼稚園の頃に漁師になるのが夢だったそうですが、船酔いをすることがわかり、あっさりと諦めたのだとか…。その頃から決断力には優れていたようです。

話が逸れてしまいました。私たちが金沢21世紀美術館を訪れた時、丁度、特別展で『荒野のグラフィズム:粟津潔展』が開催されていました。色とりどりのポスターや、シルクスクリーンによるものでしょうか、色彩豊かな作品が数多く展示されていました。又、映像による作品の展示もあり、特に阿部定をモチーフにしたものはショッキングな印象を与えるものでした。が、同時に人間のむき出しの感情、その現実、事実、に非常に興味を惹かれるました。粟津潔氏とはいったい、どのような人物なのか、著書などあればぜひ読んでみたいと思いました。

とても有意義な時間を過ごしました。

今回の「ねずみグッズ」はリアルです。
もちろん、海洋堂さんのフィギアです。
これもお菓子のおまけでした。

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

俺も車やバイクのミニカーは集めているけど、ネズミのを集めている人はあなたたちくらいじゃ。。。

しかし、今回のはリアルで気持ち悪いなぁ。

匿名 さんのコメント...

21世紀美術館うらやましいです。

兼六園に行った時に行ける機会が
2度もあったのに連れがいいよと
言ってくれずいまだに行けておりません。

私も機会を作らないと。
滋賀県の「MIHO ミュージアム」も
私は行ったことがないので
行きたいと思っています。

匿名 さんのコメント...

兼六園は訪れたことがありますが
21世紀美術館は全然知りませんでした。
兼六園の写真も懐かしいです。

美術館のプールのやつは
何かで見たこともあるような気がしますが
生でみてみたいですね、羨ましい。

匿名 さんのコメント...

うらやましいです!
私の行きたいところリストに入っています☆

21世紀美術館は子どもが楽しめるという点でも有名ですよね。

確かグッドデザイン賞とっていたような気が(苦笑)

匿名 さんのコメント...
このコメントはブログの管理者によって削除されました。
akou さんのコメント...

>sotamann
初めはham君が集めていたんだけど、最近では私の方が熱心だったりして。因みに我が家にはネコも沢山います。

>めがねうさぎさん
いいでしょ、21世紀美術館。兼六園も良かったです。二箇所とも、きっと季節や天候によって見せる姿がちがうだろうから、何度行ってもその都度楽しめるのではないかと思いました。

滋賀県の「MIHOミュージアム」、私も行ったことありません。行く機会あれば便乗させて下さい!近くだとなかなか機会を「作れ」ないものです。

>itoコーチ
21世紀美術館、楽しかったですよ。金沢なら日帰りも可能だし、相方さんといかがですか?ノリピーちゃんなら問題なく楽しめるはず!

>kovaちゃん
行きたいところリストにランクインされていると思っていました。

そう、子供も楽しめる美術館でしたし、また、実際に子供も多かった!ただ、やっぱり展示されているのは「作品」だけに監視が厳しかったです。残念ながら、子供とに鑑賞の仕方を伝えている親御さんばかりではないので、監視員の方が厳しく注意を促す、といった場面も頻繁でした。