2007/12/02

スイス

私は小学校6年生から中学校2年生までの3年間を、スイスのチューリッヒで過ごしました。このときに学んだことは計り知れず、今日でも私の中で息づいているのは確かです。これらによって時に悩まされたり、苦しんだりすることはあるものの、今では色々な価値観を知り、またこれを身に付けることができたと、前向きに考えて日々の生活を送れるようになりました。

思春期に過ごしたスイスでの3年間は、私の中で非常に大きな位置を占めています。ところが、私の中にある『スイス』は、当時の自分の経験や、見聞したことが全てで、では『スイス』という国を如何ほどに知っているのかと問われると、お恥ずかしながら説明に窮してしまいます。そういうわけで、今、時間のあるときに『スイス』について少々、勉強してみようと思い立ちました。

そこで図書館に行き、めぐり逢ったのが『スイス探訪 -したたかなスイス人のしなやかな生き方-』という、元スイス大使、國松孝次氏の角川書店から出版されている本でした。スイスの歴史に始まり、その国民性について、政治、経済はもちろん、文化面からも非常に丁寧に考察されており、スイスを知るには持って来いの一冊でした。又、この本を本でいる最中に何度か、自分の中でチグハグになっていた価値観がすーっと整理されていく様な、そんな感覚を覚えました。この本との出会いは非常に恵まれたものだったと思います。是非、購入して、もう一度時間をかけて、じっくりと読んでみたいと思います。

本書で國松孝次氏は、何冊かスイスについての書籍を紹介されています。次に手にして読む為にも、自分の覚書として以下に記しておきます。

*『スイス傭兵ブレーカーの自伝』(U.ブレーカー、刀水書房、2000年)
*『暗号名スイス・アカウント』(ポール・アードマン、新潮文庫、1993年)
  =『The Swiss Acount』
*『もうひとつのスイス』(ジャン・ピエール・リシャルド、2002年)
  =『Une autre Suisse』(Jean-Pierre Richardot)
*『霊峰に育まれたスイスのワイン』(井上貴子、産調出版、2001年)
*『スイスからのメッセージ』(スイス日本ライフスタイル研究会、東京図書出  版会発行、1999)
*『スイス・ベネルスク史』(森田安一編、山川出版社)
*『スイスの知恵』(ロレンツ・ストゥッキ著/吉田靖彦訳、サイマル出版会)
*『私のスイス』(犬養道子著、中公文庫)

5 件のコメント:

ゆりっぺ さんのコメント...

私もわずか3年弱だったけど、その間に経験したことはすごく貴重で、濃い~3年だったよね!
私も機会があれば読んでみようかな?
新しい発見あるかもね。
あ、でも挫折しそう・・・

匿名 さんのコメント...

国外どころか県外でも
すんだことのない私です。

その価値観を整理することは
大変でしょうね。

最近兄弟でも異星人かと思って
しまうこの頃です。

「言葉」とか「意思疎通」って大事だなと
思っているこのごろです。

話が違ってすみません。

akou さんのコメント...

>ゆりっぺちゃん
本当、貴重な3年間だったよね。お互い、スイスに行く機会がなかったら、たぶん出会わなかっただろうし、その意味でも貴重だ!

私は父親の仕事の関係で住んだ国はスイスだけなんだけど、ゆりっぺちゃんは他の国にも住んでたことあったのかな…。

この本、難しいのかな…と思ってたんだけど、読み始めたら思ったよりスラスラ読めた。文体が語りかけるような感じだったからかな…。

最近の私は、乱読傾向にあって、2~3冊を平行して読んでたりするんだ。だから結構、読みきるのには時間がかかったかな…。

ゆりっぺちゃんは、可愛いおチビちゃんたちがいるから、なかなか読書の時間を取るのは大変だよね。私の仲良しのいとこで二児の母がいるのだけど(たまにblogに登場するいとこのAちゃん)、おチビちゃんたちが眠った後を「ゴールデンタイム」と称して自分の時間にあててるみたい。

ゆりっぺちゃんのmixi、実はかなり楽しみに読んでるよ。

>めがねうさぎさん
確かに、血の繋がりがある家族でも異星人かと思うことってあります。よーくわかります、その気持ち。親子だから、兄弟姉妹だから「わかってくれてるだろう」という甘えも手伝ってか、コミュニケーション不足になってる時って案外あるかもしれないですね。本当、言葉て大切だと思います。そう思うと、人類の二足歩行、火の使用、言葉の使用の三種の仁義?の言葉の部分の偉大さに感嘆しますね。

ゆりっぺ さんのコメント...

しかも、私たちが一緒に過ごしたのなんてほんの1~2ヶ月(?)でしょ。
私アメリカに1年いたけど、当時の友達は誰一人として所在不明!名前すら覚えてない(笑)
恐るべしスイス!(←大げさ)

2~3冊平行読み!?さすがです。
本当に読書好きなんだね。
akouちゃんの日記、すごい言葉が豊富で文才あるのは読書のお陰でもあるのかな。
私読書とは遠ざかってるので言葉も知らないし、mixiだって実はすごい時間かかって書いてる!
akouちゃんを見習わないといけないな~

私もakouちゃんの日記楽しみに読ませてもらってますよー(^^)

akou さんのコメント...

>ゆりっぺちゃん
そう、私たちがスイスで一緒にいたのはほんの1、2ヶ月。私がスイスに言ったのが3月末でICSに通い始めたのが、たしか諸手続きの都合で4月の半ば、もしかすると5月に入ってたかも!?だったから。本当に僅かな時間よね!?何がきっかけだったのか思い出せないのだけど、本当、出会いに感謝!です。

なんだかお褒めに与って有頂天!です(笑)最近、気が付いたんだけど「書く」ことは好きみたい。でも文才があるかないかは知らん(^^;)夫ことham君にしょっちゅうakou語を指摘されてるからね…。

そうそう、本の平行読みは結構いいよ。まあ、今のところはサスペンス、江國香織さんの小説、スイス関係の本など、みたいな感じ。気分や状況によって読む本を変えてます。例えば、一人朝ご飯の時は江國香織さんの小説とか、一人昼ごはんはスイスの本とか。時間があるとサスペンスとかね。まあ、飽きっぽいんでしょう、きっと。あっ、夕食の支度の前と、寝る前のサスペンスは禁物!ご飯にありつけないし、気が付いたら朝だったりするから!