先日、ふらりと本屋さんに入って書棚を眺めていて衝動買いした1冊です。あまり手にしない種類の本ですが、藤原紀香氏にも、その夫の陣内智則氏にも関心がありましたので、つい買ってしまいました。本は図書館で、と決めている私にしては非常に珍しいことです。
上記のお二人に関心があるといっても、普段TVを見ない私ですから多くを知っているわけではありません。ただ、たまたま見た番組で陣内智則氏がとても面白かったこと、そして、藤原紀香氏に関しては”阪神大震災を機に芸能界に入った”というその動機に関心があったこと、そしてそのお二人がご結婚されているので、遅ればせながら「これはひとつ読んでみよう」と思ったのです。
芸能人が書いたエッセイでは”暴露話”というイメージも正直ありますが、この本からはそういった印象はあまり感じませんでした。お二人のお付き合いから結婚に至るまでの話もあり、これを”暴露話”と言えばそうではないと否定しきれはしません。しかし、恋愛論として読めばパートナーとのコミュニケーションの大切さ、相手を思いやる気持ちの尊さが強調されており、一女性として非常に共感を覚える内容でした。
”阪神大震災”で命について深く考え及んだ藤原紀香氏は、一度しかない人生を有意義に生きようと芸能界入りを決心され、現在に至っておられるわけですが、彼女は自身の知名度をしっかり自覚し、そういう”自分だからできること”に力を注いでおられると思います。それは、例えば自身が和風の結婚式をすることで、詳しく日本の良き文化について世間に改めて認識してもらう媒体となること、自ら危険を伴う東ティモールに赴いて撮った写真を展示することで世界の情勢を広く伝えるなどです。決して名声や地位に左右されることなく自分の置かれた状況を現実的に見極め自身を客観的に見たとき、”自分に何ができるか・自分だからできることは何か”、これを見つけ実行されている前向きな生き方をしておられる思いました。
”自分だからできること”を見つけて実行する、これは”藤原紀香”という特別な人だからできるではなく、その影響力や規模の違いこそあれ、きっと万人に共通することだと思います。”自分だからできること”というと、自信家と誤解されることもあるかもしれません。しかし、きっとどの人にも存在するのだと思います。それに気付くか気付かないか、あるいは自身から積極的に見付けるか見付けないかの違いなのだと考えます。私の場合、20代は”できる・できない”なんてどうでもよく、ただ夢だけを追い求めてきましたが、30代では自分の”できる・できない”を見つめ直し、”自分だからできること”を探していけたらな、と思いました。まあ、30代に入って早3年を数えますが、まだまだ遅くないはずです!
2 件のコメント:
akouさんにしては、本当に珍しい本ですね。
自分だからできること・・・年齢に問わず、私はいろんなことがしてみたいですね~。
って、ただの好奇心旺盛な人っぽいですが;;。
>kovaちゃん
「年齢に問わず」本当にそうですね。確か…(間違った情報だったらごめんなさい)…今は亡きプロスキーヤーの三浦敬三氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%B5%A6%E6%95%AC%E4%B8%89)だったと思うのですが、歳を理由に物事を諦めることのつまらなさについて話しておられたことを、とても印象深く覚えています。
私も物事を始めるのに歳は関係ないと思っていて、もちろん可能な限り、色々なことをしてみたい!世の中には知らないことばかりですし、やってみないと好き・嫌い、自分だからできることは見つからないと思っています。
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