2007/09/10

通り過ぎ行くものもの

こんなふうに書くと本当に失礼なんだけれど、このエッセイの内容は本当に「とるにたらないものもの」についてでした。でも、とっても暖かく、そして目を見張る、とってもステキなものものについての記述でもありました。

例えば、青信号がとても美しいと感じる瞬間だとか、鉛筆の芯はいったいいつ削ったらよいのか疑問だとか、家族間では「まめごはん」のことを「まめご」と呼んでいることとか、箒と塵取って実はすごいとか。

日常生活の中で感じることや、自然と使っていることば、道具など、別に取り立てて積極的に誰かに伝えるわけではないけれど、普段、私たちは、本当にいろんなことを考えながら生きているのですよね。そんな当たり前のことに改めて気付きました。

本当は、そういう「とるにたらないものもの」に一瞬出会った時には、幸福を与えられ、その瞬間はハッとしつつも、喉元過ぎればなんとやら…で記憶の片隅に仕舞い込まれてしまっているのでしょう。そんな「とるにたらないものもの」に、改めて愛情を注ぎたくなる一冊でした。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

そーでしたね!
akouさんに江国さんのことをおしえて
いただいたときに図書館にあったので
読みました。

「とるにたらないもの」だけど
好きなものたくさんありますよね。

しもなお さんのコメント...

それにしても本当にたくさん読んでるね!!
本は頭と心の栄養だものね。
本を読むと漢字も結構覚えない?

実は漢字検定に挑戦してみようと思ってるんだけど、これが結構難しいのよね。まずは2級か準2級かな・・・

ちなみにこれ準一級の読み試験。
全然わからん。

石竜子 (とかげ)
馴鹿 (となかい)
石牡丹 (いそぎんちゃく)
木菟 (みみずく)
海鼠 (なまこ)
海月 (くらげ)
土竜 (もぐら)

akou さんのコメント...

>めがねうさぎさん
本当に、特に言葉に出して言うほどのことでもないのだけど、とっても好きだったり、ステキだったりするものもの。私も沢山あって、それに触れるたびに「コレコレ!」と思い、帰ったらham君に言おうなどと心に留めたりもするのだけど、結局、帰ったときには忘れてるのです。やっぱり、ステキな「とるにたらないものもの」だったりするんですよね。

>しもなおちゃん
でしょー。沢山、読んでいるでしょ。本当、本ってそこにいながらにして、別の場所に存在してる感じがして、頭と心にじんわり栄養を補給できるから良いね。特に私の場合、図書館の本だから、無料の「サプリメント」だったりするし…。

私、PCを使うようになって、漢字にとーんと疎くなってしまったんだけど、本を読み出して少しマシになったような気がする。最悪、書けなくても読める字が増えたのは確かだ、と、思う。

しもなおちゃんは漢字検定ですか。私も実は参考書を買ったことがあるのだけど、難しいよね。たしか2級のだった記憶が…。準一級ともなると、流石にすごいね。「石+竜+子」ならば、「石についてる、竜の子供みたいなん」と思えば「ふーん、なるほど、確かにそう言われれば…」という感じもするけど、まあ、読めないね。自慢じゃないけれど、「とかげ」という漢字があったことさえ知らなかったもんね。