2007/09/15

だんご 9月11日 午後の部

最近、私が嵌っている推理小説「浅見光彦シリーズ」。この小説の主人公、浅見光彦氏の自宅は東京の北区、西ヶ原という設定。浅見光彦氏の自宅近くに「平塚亭」という美味しいお団子を売るお店があり、光彦氏が母親のご機嫌を取る為に団子を買って帰るというシーンで度々登場。実はこの「平塚 亭」、実在のお店なのです。東京メトロ南北線、西ヶ原の駅から徒歩10分くらいのところにある、「平塚亭つるおか」というのがそのお店で、今回、東京に行っ たら必ず行こうと思っていた場所の一つです。問屋街散策の後、秋葉原→茅場町→飯田橋→西ヶ原と、もちろん、東京メトロ線を乗り継ぎ乗り継ぎ、向かいまし た。

西ヶ原の駅を出ると、自転車で巡回をされているお巡りさんに二人も遭遇。偶然とは言え、なんだか推理小説の世界に入った様な気分になりました。「平塚亭」に行きたいと逸る気持ちを抑えて、先ずは平塚神社を 参拝。平安後期に創立された由緒のあるお宮さんで、源頼朝・義経や足利将軍家の先祖の八幡太郎源義家命が御祭神だそうです。ここも小説に幾度も出てくる場 所です。本当は境内をじっくり散策したかったのですが、小雨が降っていましたので、とにかくお参りだけはと思い、手を合わせて来ました。

そ の後、漸く「平塚亭」へ。平塚神社を出て直ぐ、平塚神社の入り口と言っても過言ではない場所に、こじんまりと「平塚亭」は存在していました。老舗の風格漂 う佇まい、ガラガラと引き戸を開けてお店に入ると、「おばさん」がおられ、店の奥には数人が腰掛けられるテーブルがあり、まさに小説に出てくる「平塚 亭」そのまま、でした。見慣れぬ客に「おばさん」が「どこからいらしたの?」と仰ったので答えると、「あら、じゃあ、浅見さんのファンの方ね」と奥のテー ブルに案内して下さいました。そこで、みたらし団子と暖かいお茶をいただきながら、「おばさん」から内田康夫氏のこと、TVドラマで浅見光彦役をしていた 榎木孝明氏、辰巳琢郎氏、現在の浅見光彦役の中村俊介氏のお話など、写真を見せてもらいながら色々と伺いました。この皆さんも「平塚亭」には何度もいらっしゃっているよう で、ここでファンの方とバッタリ!ということもあるそうです。「平塚亭」には、ここを訪れたファンの方が書くノートがおいてあり、その数既に13冊、内田 康夫氏をはじめ、俳優陣の書かれた言葉も残っていました。もちろん私も足跡を残して来ましたよ。最後にham君に豆大福とみたらし団子をお土産に買い、 「おばさん」と記念撮影をしました。「実は私の夫も「浅見光彦シリーズ」のファンなんです」と言うと、「今度はご主人と一緒にいらして」と「おばさん」。 その後、「おばさん」から頂いた、中村俊介氏主演の「しまなみ幻想-愛媛・今治殺人事件-」のロケの時の写真を読みかけの「浅見光彦シリーズ」の本に大 切に挿み、「平塚亭」を後にしました。

夜、仕事から帰ってきたham君と一緒に、「平塚亭」の豆大福とみたらし団子を食べました。「浅見光彦シリーズ」のファンで、甘いもの大好きのham君、満足のようでした。よかった。今度は一緒に行こうね!


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