2008/07/10

ロシア料理

7月6日(日)の久々京都デートでは、ロシア料理レストラン『キエフ』 にてランチを頂きました。地図を頼りに歩いていくと、どうやらそれらしい建物は見付かったのですが、一見した感じではレストランが入っているようには見えません。二人の心の中には、ほぼ同時に少々の不安が顔をもたげましたが、せっかくですから思い切って入ってみることに。

店内は「昭和」 な雰囲気が漂う、なんともエキゾチックな空間でした。がっしりとした大き目のテーブルと椅子、調度品の他、マトリョーシカを初めとするロシアの民芸品が数多くディスプレイされていました。店員さんは黒のパンツに白のシャツ、そして黒のチョッキといった装いで、とても落ち着いた感じの対応でした。少々残念だったことは、禁煙席と喫煙席が隣り合っており、分煙が徹底されていなかったことでしょうか。それ以外では、窓からの鴨川の眺めも最高で、隠れ家的な「ちょっといい場所」を見つけた感満点でした。

さて、お食事の方は、ランチメニューをと思って赴いたのですが、残念ながら日祝日には取り扱っていないとのこと、急遽予定変更して、一品料理を幾つかオーダーしました。

アグレツ(キューリの酢漬け)。ロシア風のピクルスなのでしょうね。私達が普段食べているピクルスに比べると、香辛料の種類が少し多いように感じました。美味しかったです。

ピロシキ。パン屋さんで買って食べたことはあったのですが、全く別物と言って良いほど美味でした。サクッサクの生地の中には、手の込んだジューシーな具が入っていました。私にとって驚きだったのは、具の中に春雨があったことです。春巻きを髣髴とさせるものがあり、食文化について考えさせられた一品でした。と言いますのも、つい先日読んだ『Agora』の中国麺の特集記事の中で、広大な土地を持つ中国では地域毎に麺の種類が異なり、これは 隣接する国の文化に影響されているとも言える、という内容が書かれてあったのです。そこで、今回のピロシキの中の春雨!ロシアと中国という地続きの国の食に類似性を発見し、食と文化に深い繋がりがあろうことに非常に興味を持ちました。

ボルシチ。私はもっと濃厚なお味かと思っていたのですが、とってもあっさりとしていました。しかし、しっかりとしたコクのあるスープはとても味わい深いものでした。スープの鮮明な赤色が何なのか気になってウエイターさんに尋ねてみると、ビーツの色が出たものだと教えて下さいました。ボルシチと一緒に出てきたパンは、少々甘めのふわっとしたものでした。「お好みでニンニクのソースをつけてお召し上がり下さい」とのこと。昼食後はBenettonでショッピングの予定でしたから、お口のニオイが気になりましたが…チャレンジしました。ディップのようなイメージを持っていたのですが、ソースは思ったよりもシャバシャバとしており、薄味でした。が、ニンニクの香りはストロングでした。Benettonの皆さん、失礼しました。

プロフ(ウズベキスタン風ピラフ)。お味は少し濃い目でしっとり、ピリリとしたカレー風味のピラフでした。ウズベキスタンというと現在は独立国家 ですが、1991年のソヴィエト連邦崩壊までは、その一部だった国です。征服、支配、崩壊、独立、暴動、弾圧…など、なんだかお食事のメニューにも歴史や世界情勢を感 じました。

ロシアン・ティー。ham君は「けっこう有名だよ」と言って、飲み方の説明もしてくれたのですが、私はお恥ずかしながら知りませんでした。紅茶の中にジャムを入れて飲む、初めてでした。この時に出てきたジャムは、薔薇の花びらのジャムで、程よい甘さに加えて、ほんのりと薔薇の香りが漂い、ゴージャスな気分にさせてくれる一杯でした。

とっても楽しく、又、美味しいランチのひと時でした。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

またまたコメント失礼します。
キエフ、探偵ナイトスクープで見ました(笑)
あー、こんな店あるんやって感じでしたが、行かれたんですね~☆
菊水の近くにあったとは、知りませんでした。

ロシアンティー美味しいですよね。

この前、誰かとロシアンティーの話をして、、ロシアンコーヒーもあるんだよって聞きました。

どんなのかは知らないのですが・・・
キエフにはあったのでしょうか?

akou さんのコメント...

>kovaちゃん
またまたコメントありがとうございます。ナイトスクープですか!そんなに認知度が高い!?お店だったのですね!

ロシアンコーヒー、全く気が付かなかったですけれど、もしかしてあったかもしれませんねー。残念!次回!?