2008/12/17

十円玉

宇治と言えば平等院鳳凰堂です。と言うことで、抹茶MISSIONを満足のうちに終えた私たち3人は、日が暮れるのを恐れて平等院へ足早に向かいました。ham君は修学旅行か何かの機会に訪れたことがあるそうですが、私は…と言うと、近くに住みながら未だ行ったことのない未知の場所。12月13日(土)の過ごし方を計画している段階で、madoka32ちゃんに平等院訪問を提案し、結果、お付き合いいただくことになりました。

私たちは駐車場の関係で南門から入場することになりました。南門はとてもモダンで、本当にこが世界遺産の平等院鳳凰堂があるのだろうか…と思わす作りでした。入場券を入手する際、鳳凰堂の見学には別途費用が要ること(300円)、人数制限がある他、時間制で入場する仕組みになっていること、その日も既に待ち時間が発生しているとのこと等、説明を受けました。実際に鳳凰堂近くまで行くと、入場を待つ人々が時間を潰している風景が目に入りました。日没を迎えると鳳凰堂の写真すら撮れなくなる可能性も考え、今回は鳳凰堂への入場はパスし、外観を堪能することとしました。

平等院は1052年、藤原頼道によって開かれました。そして、鳳凰堂は阿弥陀如来を安置する阿弥陀堂として翌年1053年に建立されました。皆さんもご存知の通り、十円玉にあるその鳳凰堂、私はその堂々としたる姿を想像していったのですが、本物を目にしたときの感想は案外と華奢な建物だ、というものでした。しかし、その見事なシンメトリー、池に映るシルエットは美しく、思わず溜息が漏れました。また、清楚に佇む中にも自己主張のを感じさせるその様子、これが千年もの歳月、日本の歴史を見てきた建造物なのか…と思うと、存在していること自体の凄さがじわじわと私の中に染み入って行き、驚愕に値するものとの理解に時間を経て至りました。十円玉一杯に彫られた平等院鳳凰堂は、その材質の影響もあるのでしょうか、私にはとても重厚感溢れる建築物との印象を与え続けてきました。それを念頭に来た為、少々イメージの変換に時間を取られましたが、最後には鳳凰堂は素晴らしく偉大な建物だという思いに行き着いたのでした。

今回は夕暮れ時に訪れた為、ぼんやりと建築物を眺めたり、また、中に入って阿弥陀如来を参拝するということは省略しました。極楽浄土を願う思いで作られた建物だからでしょうか、西日を受けるようにして立てられいます。そういうわけもあり、日没誓い時間に訪れた今回、逆行になって思うような写真が取れませんでした。また機会を見つけて、次回には太陽が鳳凰堂の後ろに回らない午前中に再度訪れたいと思います。

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