
「京野菜」という言葉をよく耳にしますが、どうして京都の野菜に特別な名称が付いているのか、考えたことがなかった私。実際に野菜を見ながらの興味深いお話、吸い込まれるようにして聞き入りました。なんでも京都の地下には、水を通さない岩盤でできた地下水盆があるらしいのです。信じられないことに、そこには琵琶湖ほどの水量があるのだとか。その豊富な水が美味しい野菜を育てているということだそうです。一見、琵琶湖からの水に頼っていそうに思える京都ですが、そんな水瓶を地下に持っていたとは!長年近くに住みながら初めて知りました。また大原などの山に囲まれた盆地では夜に発生した霧が、朝を迎えてもなかなか晴れない為、野菜は地下からだけではなく、空気中からも水分を得ることができます。ですから、より瑞々しく美味しく育つのだそうです。京都の自然に「京野菜」の秘密があったのですね。
一方、イタリアの土地では「京野菜」とは反対に、水に恵まれているとは言い難く、その為か茄子なんかはパサついた感じが拭えないとのこと。ただし、この水が充分でないということが逆にプラスとなり、濃縮した味わい深い野菜を育てるのだそうです。


0 件のコメント:
コメントを投稿