2008/11/24

シェフ!

土曜日(11月22日)、ラッセルのお宅でのホームパーティーにお招き頂き、楽しい時を過ごしました。メンバーは我が家で「Zurcher Geschnetzeltes night」と称して集った夜と同じ、オーガニックマヌカと私たち夫婦。ラッセルはこの夜の為に、方々のスーパーや商店にて材料を仕入れてくれた他、東京に行った際に築地で購入した貴重な鴨を出してくれるといったように、一つ一つの素材にこだわった素晴らしいお料理を準備して私たちをもてなしてくれました。本当に嬉しく思っています。ところが残念なことに、最終電車の関係で、それらのお料理の幾つかを頂くことなく帰る時間を迎えてしまうという、非常に失礼な事態に陥ってしまいました。本当にごめんなさい。

さて、ラッセル宅に行って、先ず出てきたのがサツマイモのフライ。これにヒマラヤで取れるという岩塩を振り掛けて頂きました。また、ケチャップも用意されており、これにも挑戦しました。私は岩塩をかけて食べるのがシンプルで好きでした。サツマイモ自体の甘みと岩塩の旨みが程よく混ざり、お互いの素材の味を活かし合っていました。ついつい何にでも味付けをして、素材を活かすことを忘れがちだった私には新しい発見でした。

二番目に出て来たのは鯛のカルパッチョ。この鯛はスーパーの鮮魚売り場で、この日の為に注文しておいてくれた品とのこと。厚い上に引き締まった鯛の身には程よく油が乗っており、美味しいことこの上なし!そこに上等のオリーヴオイルと貴重なお塩、そして細切り唐辛子が散らされており、見た目もお味も共に最高でした。本当に美味しかったです。

次に出てきたディッシュはバルサミコ酢を振りかけたトマト。トマト+バルサミコ酢という組み合わせは私は初めてでした。そのお味は…、お酢がトマトに素晴らしく良く馴染んで、驚くほど美味しかったです。トマトと言えば塩、が常の私でしたが、今回の体験で次回からのトマトの食べ方のバリエーションが増えました。さて、このデイッシュでは、「安いバルサミコ酢」と「高いバルサミコ酢」の食べ比べをしよう!という企画も用意されていました。そこで最初に「安いバルサミコ酢」をかけたトマトをパクリ。もしも「安いバルサミコ酢」しか知らなかったならば、これで満足していたでしょう。しかし、一度「高いバルサミコ酢」の美味しさを知ってしまった後では、前述のお酢をかけたトマトでは物足りなさを感じる事間違いなしです。美味しいバルサミコ酢をかけたトマトでは、お皿の上に残ったバルサミコ酢とトマトの果汁をパンに浸して食べるという、別の楽しみも残されていました。

この日、ラッセルが用意しておいてくれたパンには小さなバケット、イチジクやらのドライフルーツが練り込まれたもの、チーズが挟んであるもの等、色々の種類がありました。どれも生地自体に味があり、噛めば噛むほど美味でした。ラッセルのお知り合いのパン屋さんで購入してくれたものらしく、是非、私も一度訪れてみたいものだと思いました。どうやらそのパン屋さんは、私の父方祖父母の住む家の近くにあるらしいので、次回、祖父母を訪れるときに買って行きたいな…と思います。

次々に繰り出されるラッセルシェフのお料理、その中には金時人参のグリルもありました。金時人参というと、どうしても煮物を連想してしまう私ですが、ラッセルシェフにかかると、このとてつもなく和風の食材もイタリアンなテイストに変身!この夜は、魚焼き用のグリルでこんがり焼き上げられ、これまた上等のオリーヴオイルとお塩が振りかけられてテーブルに。金時人参の持つ素材の甘さがやんわりと口に広がり、これをオイルとお塩が一層引き立てるといったところは、前述のサツマイモのフライと同様の感じでした。しかし、グリルする場合は揚げていない分とてもあっさりとしていて、ペロリとお腹に治まりました。また、「これが人参!?」といった驚きも手伝い、ついついパクパクと沢山頂いてしまいました。

本当に幾品のお料理を用意してくれたのだろう…と驚くばかりのこの夕べ…。次に出てきたのはひよこ豆をクミン等の香辛料と野菜のブイヨンで煮たディッシュでした。クミンがカレーにも入っているからでしょう、カレーを連想させる香がし、ご飯のお供にもなりそうな一品でした。ひよこ豆というと、スープやサラダに入っているものを経験したことはありましたが、今回のようにお豆が主役のものを頂いたのは初めてだったのではないでしょうか。ついつい自宅でのお料理することを避けてきたひよこ豆でしたが、一度挑戦してみようと思いました。楽しみが一つ増えました。

この夜、二つ目のお魚料理。鱈のバター焼き。たっぷりのバターにスライスされたニンニクを加え、分厚い鉄のフライパンの中でじっくりと焼かれた鱈は、この上なくふかふかしており最高でした!鱈はお鍋の主役!とのイメージが固定化していた私でしたが、ここでまた新たな調理法を教えてもらい、レパートリーが広がりました。お皿に残ったバター汁に、パンを浸して食べるのが美味しかったのは言うまでもありません。

その次にでてきたのは築地からやってきた鴨のお料理でした。電車の時間が迫ってきており、これをじっくり味わうのが精一杯で、写真を撮るのを忘れていました。全く残念なことです。しかし、美味しかったのはご想像に容易だと思います。その後、オーガニックマヌカと共にはるばる1時間半の電車の旅をして来たケーキを頂いて、今回のパーティーはお開きとなりました。

楽しい時間は本当にあっと言う間に過ぎ去っていくものです。次回はオーガニックマヌカの韓国料理を囲んで集うと言う約束をしてラッセル宅を後にしました。ラッセル!美味しいお料理、そして、素適な時間をありがとう!

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

すごい!
お料理を楽しんでいらしゃるのですね。
私は食べる専門かしら。

akou さんのコメント...

>めがねうさぎさん
すごいでしょう!
どれもこれも美味しかった!
幸せな夕べでしたよ。