2008/10/14

『河内の風穴』 10月12日(月)

何年振りでしょうか、『河内の風穴』に行って来ました。霊仙山塊のカルスト地帯に発生した鍾乳洞風穴である『河内の風穴』、県の天然記念物に指定されています。内部のは4層に分かれており、気温は年中を通して12度を保っています。

前回私が訪れたのは、YMCAのキャンプリーダーとして行きましたから、子供たちの安全確保に注意が向いていたのでしょ うね。風穴その物の記憶は非常に薄く、今回、漸くじっくりゆっくり自分自身が楽しむことが出来たことになります。ham君に言わすと、テンションが上がり 過ぎだったようですが…。そのham君、彼にとっては初めてのスポット。実は一回訪れたい場所の一つだったらしく、行く前からウキウキ。風穴では「もう少し深 いともっと面白いのに…」と言いつつも、だいぶん楽しんでいたようでした。

街から『河内の風穴』まで、日本の原風景のような景色を 眺めつつ自動車を走らせること40分前後。目的地までの道は清流の傍にあり、離合不可能な一方通行が殆ど。上から車がやってこないことをひたすら祈りながらのドライヴでした。駐車場代400円、入場料500円を支払い、風穴までの登り道に挑む。登山道は整備されており、トレッキングシューズや、本格的な装備とまでは必要ないものの、スニーカーくらいは準備しておいた方が無難と思われました。何組かのカップルでは、パンプスやお洒落靴で登っている女性を見かけま したが辛そうでした。風穴までの道のりは私の記憶にあったよりも長く、また、傾斜も結構ありましたが、美しい川が目を楽しませてくれ、疲れも吹っ飛びました。森林浴とか、マイナスイオン漂う、とはこういう状況のことを言うのでしょうね。

漸く辿り着いた『河内の風穴』の入り口、これは高さが1mあるかないかの小さいもの、頭をぶつけない様に腰を落としつつ、足元に気を配りつつ中へ進みます。「カワグチィ  ヒロシがぁ 洞窟に入るぅ♪」と思わず懐かしい歌を思い出してしまいました。狭い狭い入り口を潜り抜けると、そこには広い広い空洞が待ち受けていました。この『河内の風 穴』、なんと!全国で第4位の大きさを誇るのだとか!こんな貴重な場所が身近にあったなんて…。現在、一般の者が入れる一番深い場所には「立ち入り禁止」の看板が立っており、その向こう側ではまだ探検は継続して行われています。従って現在の大きさを表す順位は、今後更新される可能性があるとのことです。特に大学の研究者がその探検に力を入れているそうで、看板の奥に足を踏み入れると、地底湖や地底河川が存在するのだそうです。また、一般に入れる場には鍾乳石に乏しいのですが、中に進み入るとこれも多く見られるのだそうです。まだまだ未知の部分を残す『河内の風穴』、なんだかロマンを感じてしまいます。可能なものなら ば、私もその未知の世界を覗きに行きたい、そんな気持ちがムクムクと湧き上がってきました。一般公開されている箇所だけでも、自然の凄さを感じるには十分 な迫力でしたから、その奥の世界はさぞかし驚異的なのでしょう。

さて『河内の風穴』について、これは伝説的な要素も多く含むと思われるのですが、次の話が残っています。入場券の裏に書いてあったのをご紹介したいと思います。その昔、村人が4匹の犬を風穴内に放ち、入り口を塞いだところ、1匹は死に、残りの3匹は伊勢市に出たと伝えられています。本当に三重県まで繋がっているのか、まだまだ不思議が沢山残っている、ということなのでしょう。今後も注目していきたいと思います。

「立ち入り禁止」の向こうには未知の世界。
行ってみたいものです。

『河内の風穴』の内部。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

河内の風穴って、多賀にあるヤツですよね?
えー!
入場料が必要になってるんですか?!
昔は、タダだった気がします・・・
(昔と言っても、10年以上前ですけど…^^;)
夏に行くと、涼しくてよいんですけどね。
cana

akou さんのコメント...

>匿名さん(笑)canaさん

誰かと思いました。

そうです『河内の風穴』、多賀にあるアレです。あなたはよくご存知のことと思います。今ではしっかりとお金を払わなくてはなりません。貴重な自然ですから、維持費などかかると思えば理解できます。そして、まだまだ今のところ理解可能な金額で、観光客を見込んだ経済効果という兆しはなさそうな雰囲気でしたね。

しかし、最近ではfreeの雑誌とかに取り上げられたりして、知名度が上がっているから、今後も現状が維持されるか心配ですな…。自然保護の観点からは勿論、気軽に行けるところであり続けてくれるかどうか、というところもね。