2009/03/04

華香とお散歩

ご存知の方もおいでかと思いますが、華香とは実家の両親が溺愛しているブルドックです。彼女は全く猫みたいな犬でして、自由気ままな生活を送っています。一応犬ということで、お食事は1日に2回、決まった時間にもらっていますが、食べたり食べなかったりとお気の召すまま。日々の行動と言えば、寒い冬の日はヒーターの前に陣取ってゴロゴロ、暑い夏の日は外の風通しの良い場所で涼んでいます。お散歩に行きたいと主張することはなく、むしろ消極的。私は彼女のような犬に出会ったのは初めてです。

3月1日(日)、華香に会いに行きました。実家に着くと両親に、「久々に華香のお散歩に行くので一緒に行かないか」と誘われ、ham君と2人で同行(ham君は「ブタの散歩か…」と、限りなく消極的)。散歩とは言うものの、出不精で奔放な華香のこと、近くの公園まで自動車で移動し、チョロチョロと歩くだけ。久しぶりの外出にもかかわらず、出発から帰宅まで小一時間あれば充分。実質、歩いている時間は僅か。ham君も私も愕然としました。

自動車に乗り込み、出発するやいなや「窓を開けて!」と華香ママ。花粉症に苦しむham君と私、しぶしぶ窓を開けると、華香が窓から顔を出して風にお耳をなびかせ、外の風景を楽しみます。お察しかと思いますが、私の両親は完全に華香中心の生活を送っています。ですから、自分たちが花粉にやられていても、華香の為なら、たとえ火の中水の中、ならぬ、たとえ木の中杉の中なのです。これを溺愛と言わずして何と言う、です。

公園に到着すると、華香は我々夫婦に自分の散歩コースを紹介できるとあって意気揚々歩き出しました。歩いている途中、私を見上げる華香の顔には、「どう?私のお散歩コース」とでも言わんがばかりの表情が浮かんでいます。その勢いで調子に乗った彼女、「ほらっ!飛び超えてごらん!」という華香ママの声に誘われるがまま、公園内の溝をあっちへ渡り、こっちへ渡り…と行く筈だったのですが…。なんと!ズリッと足を踏み外してしまいました!人間、予想外に面白い事象に出くわすと、本当に吉本新喜劇のようになるのですね(それとも私たちだけでしょうか?)。華香パパ、華香ママ、ham君、私、4人して同時にズッコケてしまいました。華香は、そんな私たちをまるで見なかったように、まるで何事もなかったように、しかし、ばつが悪そうにしながら先に歩を進めたのでした。

お散歩というのが申し訳のないほどしか歩いていない、この”お散歩”、本当に稀有な経験をさせていただいた小一時間でした。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

やっぱり家畜やったな。あれは散歩じゃなくて放牧やろ

akou さんのコメント...

>ham君
・・・