2009/09/14

北海道旅行 四日目 ボッケ

ボッケとはアイヌ語で”煮え立つ”というらしい。阿寒湖畔にボッケと呼ばれる、泥火山が噴出している場所があるというので行ってみました。阿寒の森の中に散歩道が整備されており、ボッケのある場所まで歩いて向かう。渚がそこに見える散歩道からは、泥火山の火口が傍にあるとは思えない静けが漂っていました。しかし、ボッケが近付くにつれ、風にのって硫黄のにおいが漂ってきました。においが濃くなる方へ進むと、ありました、ありました。柵で囲まれた一角、ボッケです。

泥火山と字で書いた通り、泥水がボコッ、ボコッ、と定期的に盛り上がってきます。よく似たのをどこかで見た記憶が…。その時は思い出せませんでした。帰ってから調べたところ、どうやら別府で目にしていたようです。別府では坊主地獄とありました。別府では観光名所らしく大きく柵が張り巡らされていましたが、ボッケでは一応柵はあるものの仰々しくはなく、近距離で見ることができました。

散歩道を歩いていて気が付いたことに、幹に一本スッと割れ目が入っている樹がありました。何とはなしに見ていて気に掛かったことでしたが、後で見つけた掲示板に説明書きがありました。このような樹の幹にある裂け目のことを”凍裂”というそうです。阿寒では、冬になると阿寒湖が凍ってしまう程、冷え込むとのこと。この時、樹が貯え持つ水分が凍ってしまい、これが樹の中で膨張、体積に耐え切れなくなった幹が裂けるのだそうです。幹が裂ける時には、それはそれは大きな音がするのだとか。一度聞いてみたい自然の音です。

のんびりと歩いたボッケまでの散歩道、とっても有意義な時間でした。

0 件のコメント: