2008/09/20

ダン・ブラウン -2-

『天使と悪魔』を読み終わり、その本を置いたその手で『デセプション・ポイント』の上巻を持っていました。

以前にも書いたことがありますが、私は一人の作家さんの本を読み始めると、その世界観にはまってしまい、同じ作家さんの本を続け様に読む傾向にあります。そして、今回もしかりです。

この『デセプション・ポイント』、ダン・ブラウン -1-でも書きましたように、kovaちゃんに薦めてもらった作品です。諸事情を経て漸く読むに至ったわけです。他のダン・ブラウン氏の作品同様、非常に壮大でドラマティックな上に、更にはスピード感も抜群の長編でした。それにも拘らず、1日または2日間といった短期間に起こった出来事が書かれているのです(これは他の2作品でも言えることですが…)。読んでいる私はと言えば、登場人物と一緒に地球の上のあちこちに行った気分になり、又、スリリングな状況に手に汗を握り、ダン・ブラウンの小説の世界にどっぷりとはまってしまいます。本当に読み応えのある本を書かれる作家さんだと思います。

本書でブラウン氏の著書は3作目を数える私ですが、今回の1昨については非常に意外さを感じました。以前に読んでいた2作が、宗教や歴史、象徴学等を背景に組み立てられたものだった為、私はブラウン氏はてっきり、そういった所謂”文系”の括りに属する作品を得意とする方なのだと思い込んでいました。ところが本策では、生物学、地質学、海洋学等、所謂”理系”に属する内容だったのです。ブラウン氏は一体どれだけの知識を持っておいでなのだろうと思うと、想像を絶するものがありました。

ますます、ダン・ブラウン氏のファンになった私でした。

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