2010/12/30

ライスには塩を!

「抱擁、あるいはライスには塩を」は江國香織氏の新しい本ですが、ある家族についての物語でした。祖父母、両親、兄弟姉妹4人の8人家族の、それぞれの視点を借りて家族の変遷の物語が綴られています。

この本を読んで再確認したことがあります。それは、恐らく世の中のどの家族をとっても”フツウ”の家族はないのだろう、ということです。どの家族も特別で、そして概して”ヘン”なところがあるのだと思うのです。家族の中のことは結局は家族内で完結してしまうので、家族の構成員にしか本当のところでは理解しあえないのかもしれません。

子どもの頃はと言うと、家族が世界の中心だった気がします。成長に従い視野が広がり、世の中には多様な価値観があることを知り、時に家族の枠組みからはみ出し反抗し、否定することもあるのかもしれません。それでもやっぱり最後には自分の考え方の基礎を作った家族を肯定し、そして次には新しい家族を持つに至るのかもしれません。新しい家庭を持ったならば、伴侶となる人の家庭を知ろうと努力し、新しい価値観を知る。そうやって人間の営みは続いてきているのかな…とぼんやり考えました。

2010/12/29

興奮冷めやらぬ

今日、「相棒‐劇場版Ⅱ‐」を観て来ました。

TVドラマの「相棒」を全シーズン辺りから逃さず観ているham君と、もともと「相棒」が好きで時々観ていた私。今シーズンのTV版では、ham君につられて私もいつの間にか続けて観るようになり…。最終回が終わった後では、二人揃って「観に行こう」と顔を見合わせた次第です。

さて、今回の映画。ham君曰く、ドラマとの関連性で多少無理のあった箇所があったようですが、それでも十分に面白かったです。私の中では「踊る大捜査線」と「アマルフィー女神の報酬」を超えました。社会的な側面あり、サスペンス的な娯楽あり、コミカルな部分もあり、そしてヒューマンドラマな要素も含まれるという、私の好きなジャンルがミックスされているからだと思います。キャストが新しくなってからはイメージに馴染めるかどうか、楽しめるかどうか、なんとなくハラハラしていましたが、そんな心配が嘘のように、今ではすっかり神戸さんのファンです。

2010/12/28

サンタ・ミッション

今年の私からham君へのクリスマスプレゼントは黒いベルトでした。

これを買いに出かけた帰りにNespressoにコーヒーを買いに行くと、以前から気になっていたカプチーノカップ&ソーサーが入荷されていました。ham君は私が思っていた以上にこれが欲しかったようで、「資格試験を受けて貰えるお金で買おうかな(資格を取ると会社からボーナスがあるよう)」などとブツブツ言っています。「そんなに欲しいのかっ!」とビックリした私。値段を見ると…、そこまでしないと買えないようなものではありません。が、結局、その日はコーヒーのカプセルだけ買って帰りました。

後日…22日、ham君に内緒で1人Nespressoへ。カプチーノカップ&ソーサーを購入、クリスマス用にラッピングしてもらいました。帰宅後、直ぐにクローゼットの中にそぉっと隠し…24日の夜を待ちます。ham君が寝静まった夜中に、枕元において置こうという計画です。

22日の夜、ham君がカプチーノを入れると言い出しました。「カプチーノカップを出したい!」という気持ちに駆られますが、ここはグッと我慢。この日の夜中、トイレに起きたときにも再び「ああ、早く渡したい!」という思いが襲ってきましたが、ここでもグッと堪えました。よく耐えた!私!

23日の夜中、目が覚めたとき、「あれ!?もしかして今夜が24日?」と、気持ちが逸り勘違い。カレンダーを確認して ”あわてんぼうのサンタクロース” をギリギリ回避。

ようやく24日、クリスマス・イヴ。ここ2日間、あまりのウキウキ具合にテンションが振り切ってしまった私。寝不足です。うっかりham君より早く寝てしまってはならなりません。ham君が寝静まったあとに、抜き足差し足でプレゼントを置いてミッション完了。翌朝が楽しみすぎて…寝られず…。それでもいつの間にか寝てしまったようでした。

25日の朝。ham氏の携帯の目覚ましが1回鳴っただけで起床した私。普段は全く気がつかないのに、さすがにこの日は違いました。目が覚めるや否やham君を観察。プレゼントを見つける姿を確認しなくてはなりません。その後、数回鳴った携帯を止めるham氏。その後、ようやく頭を上げてプレゼントに目が行きます。

人は恐らくこれを ”ギョとした顔” と言うのでしょう。

ham君、一旦、枕に顔を埋めて再び顔を上る。手が「めがねめがね…」と床を探し、ようやく探し当てた眼鏡をかけて、もう一度 ”物体” を確認。次に、まだ何が入っているのかわからないのに、「akouありがとう…」とぼそっと言ったのでした。

ミッション完了。やったね♪

2010/12/24

Merry Christmas !

昨日の午前中。ham君がスポーツ店に連れて行ってくれ、テニスシューズを買ってくれました!2005年の11月からテニススクールに通い始めて丸々5年、私のテニスシューズについに穴が開きました。それを見兼ねたham君がプレゼントしてくれました!一軒目では気に入るのが見つからず、「今日はもういいよ」という私を引っ張って二軒目へ。ここで一目惚れしたシューズが左。私の大好きな色の靴です!最後の一足で本当にラッキーでした!ham君、ありがとう!明日のテニスが楽しみです。

2010/12/22

ずぼら返上!?

まったく自分でも呆れてしまいます。私は本当に驚くほど感化されやすいのです。

先日、Podcastの池上彰氏の番組、「PEOPLE 編集長!お時間です。」の佐々木かをり氏をゲストに向かえた回で、「アクションプランナー」について紹介がありました(どんな手帳かはこちらで)。それを聞いて「これだ!」と思ったわけです(「ほぼ日手帳」熱はすっかり冷めました)。

この手帳の特徴はいわゆる予定を書くだけでなく、自分との約束も記入するというところ。つまり、e-mailを出すとか、○○をネットで調べるとか、どうしてもその日にしないといけない予定ではないけれど、しなければいけないこともちゃんと書き、自分の行動と時間を管理するのです。「まっいっか」「もうちょっとあとで」「明日しよっ」など言い訳をして、ずるずると先延ばしにしているずぼらな私にはもってこい!というわけ。

それでワクワクしながら購入しました。ham氏は「もったいない、手帳にそんなお金をかけるなんて…」と、ボソッと呟いていましたが。

2010/12/20

私もタニタ

お友達のsodapopさんから教えてもらって買った「体脂肪計タニタの社員食堂」、いままで手にしたダイエット用のレシピ本の中でも一番と言っても良いと思います。エヴィデンスに基づいているあたり、かなり私向けです。

この本のレシピを実践してみて、普段、いかに自分の味付けが濃くて不健康かということに気が付きます。確かに本の中にも書いてある通り、ここにあるレシピはどれも薄味で最初は物足りないです。でも、徐々に素材の味で満足できるようになるのです。そうすると味の濃いものを欲しなくなるから不思議です。むしろ少し味が濃いと食後、気持ち悪くなるようになりました。

とは言いつつ、最近はここのレシピを使い回数が減っている私。実は、ham氏にはタニタの味付けは好評ではないのです。特に、お弁当に入れるおかずがタニタの味付けだと満足感が少ないのだとか。というわけで、ついつい喜んでもらえるメニューを作ってしまっています。

しかし、sodapopさんの旦那様の6ch君は、このレシピで食事をして徐々に痩せてきているとか…。やっぱり私ももう一度タニタメニューに戻そうかと思っています。とりあえず色々と作って、ham氏も気に入ったメニューはわが家の定番に入れようと思います。

この本のレシピを再現しないにしても、エッセンスがわかればいつも作っているメニューにも応用できますから、しばらくはレシピ通りに作って研究したいと思います。

2010/12/17

そして池上さん

池上彰氏の著書、着々と読み進んでいます。ただし、図書館でもたいへん人気のため、予約が殺到している本もありなかなか私の手元に巡って来ません。最近人気のテレビ番組が書籍化されたものならばなおさらです。時事問題が”時事問題”ではなくなる前に読みたいものです。「わかりやく<伝える>技術」、とてもわかりやすく書かれており、こういう類の本にしてはサクサクと読み進むことができました。常日頃から回りくどい説明をする自分に嫌気が差している私としては、反省しきりで読みました。「池上彰の新聞活用術」、これは朝日新聞の連載をまとめられた一冊ですが、朝日新聞に対して批判的な立場で書かれており、なかなか新鮮で面白い一冊でした。

2010/12/10

おいしい、たのしい、うれしかった。

先日と言っても、もうだいぶんたちますが、ボジョレーヌーボーが売り出されているのを見て購入。せっかくだから、なにかご馳走を作ろうということになり、二人してワイン片手にお料理。コーンスープ、サーモンの前菜、Zuricher Geschnetzeltesを作りました。どちらかというと白ワインが合うお料理ですが、気にしない、気にしない。夕方、という方がピッタリくる時間から、なんだか本当に色々なことを話しながら、できあがったお料理をいただきました。とても心安らぐよい時間を過ごしました。こんな休日もたまにはいいかも。

妹の赤ちゃん

10月14日、妹のchikou★に赤ちゃんが生まれました。右の写真は生まれた子どもではなく、chikou★の旦那さんのペットのベタです。ヘンテコリンな熱帯魚です。

chikou★の赤ちゃんはよくミルクを飲み、大きな声で泣き、よく眠り、すくすくと元気良く育っています。妹の赤ちゃんだった頃にそっくりの、お豆さんのようなまんまるの顔をしています。chikou★もお陰様で元気にしており、母子供に健康で本当に何よりです。

ham君の弟君夫婦に赤ちゃんが生まれたときにも感じましたが、生命の誕生には本当に言葉では言い尽くせない素晴らしさがありますね。今まで見ることができなかった人が目の前に存在する、これ自体がまず驚異的です。そしてその小さな人を中心に、周りのみんなが一つになる。本当に赤ちゃんのパワーには偉大です。

2010/12/03

正反対

「マーサの幸せレシピ」とは一変し、華やかな映画でした。最近、Hollywood映画から遠のいている私、現実離れしたきらびやかさが前面に出ていたら引いてしまうかなと思っていました。しかし、そんな心配はご無用。しっかりとのめり込んで観ていました。SEX AND THE CITYでは女性の心情を実によく描いているな、と思います。「この人!」という男性と巡り逢いたいと熱望している独身時代、出会ってから結婚までの人間関係構築の期間、そして結婚してから理想と現実の間で苦悩する時期。物語の中の4人と私が良く似た年齢層にいるからでしょうか、その悩みを非常に身近なものとして感じることができました。学生の頃は、就職したら…或いは結婚したら…地に足の着いた生活が待っているとばかり思っていました(甘い考えですか!?ですよね)。ところが、そのときそのときでやっぱり迷いや悩みはあるものです。SEX AND THE CITYを観ていると、そういうのは私だけじゃないんだな、と安心するわけです。それこそが世の多くの女性に支持される理由なのでしょうね。

「マーサの幸せレシピ」

前々から気になっていた一作、「マーサの幸せレシピ」を観ました。オシャレなレストランでシェフをしている独身女性が主人公のドイツ映画です。完璧主義な彼女が幸せを見つけていく日々が、描かれています。坦々と静かな感じで物語は進みますが、その日々は決して穏やかではありません。私生活では、姉が交通事故でこの世を去り、その子どもを引き取ることになります。仕事では新しい同僚が増え、この男性との人間関係に悩みます。決して華やかな映画ではないですが、それだけにマーサの心の動きを身近に感じるそんな一作でした。よしもとばなな氏や江國香織氏の小説に通じるように思いました。

2010/11/30

年々弱くなる私

子どもの頃は昆虫だって爬虫類だって両生類だって…なんでもござれ!の私だったのに…。

今朝、つまりつい先程、私が履こうとしたルームシューズのしたからゴキと思われる黒い虫が出てきた。私が悲鳴を上げているうちに、キッチンの暗闇に消えた。そのとき、ham氏出勤5分前。

「遅れる」と言うham氏に有無を言わさず捜索してもらうも見つからず。諦めかけるham氏にダメ出しすること数回。「本当に遅れる」と険しい顔のham氏、「ゴキブリホイホイでも買って仕掛けておけば!?」と言い放ち出勤。

ゴキと同じ空間に残されるだけでも寒気がするのに”ゴキブリホイホイ”とは…。無理。だいたい買いに行っている間にキッチン以外のところにゴキが移動してしまったらどうするのか。

ham氏が旅立った後、しばらく呆然とする。しかし、何とかしなくてはham氏が帰宅するまでゴキを見張っておくわけにもいかないので、引越し当初からある殺虫剤を取り出してきた。今から思えばなぜham氏がいる時に出してこなかったのか!

一先ず冷蔵庫の下にシュー。そして、シュー。するとカサカサと音がする。しばらくするとなんと!冷蔵庫の下から出てくるかと思いきや、まったく逆の方向からヨロヨロとゴキが出てくる。度肝を抜かれる。

ゴキも必死だが、私とて必死のパッチ。ゴキにシュー。いや、しかし、ゴキと思っていたが、なんだか色が黒い。もしかしてゴキでないのか、と思うも、いずれにしても無理。この際、なむあみだぶつ。

しかし、運悪くゴキ、と思わしきヤツときたらキッチンのど真ん中に横たわってしまった。換気扇を付けに行くこともできず。こっちがやられてしまいそう。

後はビニールか何かに入れて捨てるだけ、とわかっているも気持ちが悪い。ham氏に始末したことをメールするも「早く換気扇つけな~」とすでに人事。

この際と思い実家の父に電話をして「まさか来てくれないよね!?」と聞くも(片道車で1時間)、「気持ちだけ~」とこっちも人事。当たり前か。しかし…この場合、”気持ち”はヘのツッパリにもならない。

仕方なくゴム手袋をして、スパー袋にグルグル巻きにしたトイレットペーパーを入れて、薄目でゴキを確認しつつそれで掴んで撤去。その後、拭き掃除。もうゴキはいないのに、他にもいたらどうしようとドキドキしながら現在に至る。

今日、一日の気力、体力を使い切った。

ちなみに、ゴキ、ham氏がベランダからゴミを移動させたときに、ゴミ袋にくっついて室内に侵入したものと思われる。

2010/11/15

読書の秋②

いつだったかham君の帰りが遅かった夜、静けさを紛らわすためにテレビを見ていると「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」が放映されていました。それが私が”池上さん”を知るきっかけでした。初めは何とはなしに見ていたテレビでしたが、あまりのわかりやすさに段々真剣になり、最後には食い入るように観ていました。池上さんの知識に感心するやら、プレゼンに溜息がでるやらで、どうしてこのような番組が今までなかったのかと思いました(実際には「週刊こどもニュース」があったそうですね、両親に聞きました)。それ以来、ham君にお願いして毎週ビデオを撮ってもらい、今では夫婦で観ています。さらに私はいつもの読書ブームにも飛び火し、すでに何冊か読み終えました。今、会ってみたい有名人はと言われたら迷わず池上さんと言ってしまいそうなくらい、池上さんに首っ丈です。

池上さんのほかに私が最近はまっているのは須賀敦子氏。前回読んだ須賀氏の本は「時のかけらたち」で、これが2008年夏でしたからずいぶん間が空きました。内容に文学に関する記述が多々あり、この方面に明るくない私には少々難解で、なかなか読み進めないのです。でも、須賀氏の生き方や考え方に共感し学ぶ部分が多く、心温まります。今回読んだのは「ユスナールの靴」。もう一つの「須賀敦子のフランス」はてっきり須賀氏の著書と思い借りたのですが、実は須賀氏を研究している人が須賀氏について書かいた本でした。読み始めてからそのことがわかり内心がっかりしましたが(読む前に気付こうよ!って感じですが)、それはそれで須賀氏について知る良い機会となりました。私のドジもたまには良い方向に働くのです。

2010/11/12

読書の秋①

ブログに読んだ本をアップしておくと、自分の覚書になってとても便利です。一人の作家さんにはまって、その人の本ばかり読むと、どの本を読んで、どれを読んでいなかったのか、だんだんとわからなくなってしまうからです。

ダン・ブラウンの”ロバート・ラングドン・シリーズ”の最新作、「ロスト・シンボル」です。ham君が市立図書館に予約してくれて、2ヶ月近く待ってようやく私たちの手元に届きました。予想通りの人気でした。

実は読み終わったのはだいぶん前で、既に少し記憶が曖昧になっています。今回は舞台はアメリカで、今までの作品のような歴史的な奥行きにはかけましたが、それでも”ロバート・ラングドン・シリーズ”らしさは十分でした。少し物足りなく思ったのには、きっと私にとって「天使と悪魔」、「ダ・ヴィンチ・コード」がショッキングなほどに面白かったからでしょうね。


内田康夫氏の”浅見光彦シリーズ”の最新作です。

これも市立図書館に予約してから、しばらくして私の手元に届きました。本当に図書館には夫婦揃ってお世話になっています。

”浅見光彦シリーズ”、本当に長く続いていると思います。ときどき、読んだ本の感想をham君と話し合うことがあるのですが、”浅見光彦シリーズ”の最も面白いと感じるのは初期の頃の作品だということで一致しました。初期の頃の作品では歴史的な内容がかなり盛り込まれていたところをみると、どうやら二人ともかなりの歴史好きのようです。そういえば”ロバート・ラングドン・シリーズ”でも、やはりham君も「天使と悪魔」、「ダ・ヴィンチ・コード」が面白かったと言っていたような…。なぜ結婚したのかな…というほどに性格の違う私たちですが、こういうところで趣味が似ているようです。


よしもとばなな氏の小説も、残すところあと1冊で現在出版されているものは読み終わります。その最後の1冊は現在、図書館に予約中。一人待ちの状態ですから、もうしばらくしたら私の元にやってくるでしょう。

「TUGUMI」
「虹」
「デッドエンドの思い出」
「とかげ」
「もしもし下北沢」

「もしもし下北沢」は最新作で、この間本屋さんを覗いたらまだ平積みされていました。もちろん、図書館にはまだありませんでしたので、リクエストすると早速貸し出してもらえました。購入直後だったのでしょうね、新品でした。

ちなみにham君はよしもとばなな氏の本は読みません。


ネットで好きな作家さんの新書をチェックしていたら、江國香織さんと辻仁成さんの共作ので読んでいないものがありました。「左岸」「右岸」共に長くボリュームのある物語で、読み終わるのに1週間強かかりました。「左岸」は1人の男性の人生を辻仁成氏が書き、「右岸」は1人の女性の人生を江國香織氏が書いています。ストーリーの内容は非常に濃く、読んでいる間はどっぷりと物語にはまってしまい、なんだかその1週間は私一人だけ異空間にいたのではないか…と思えるほど、物語上の現実に引きずられていました。

2010/11/10

文化の秋② 春日大社

正倉院展に行った日のこと。奈良国立博物館に到着すると、玄関の前に5列縦隊の長い行が続いており、その最後尾に「45分待ち」の看板がありました。あまりの人の多さにたじろいだ私たち、少し時間をおいてから出直すことにし、しばらく観光をすることにしました。

子どもの頃より家族で何度か奈良に来ており、大仏さんにもその度にお参りし、奈良=大仏さんという私。今回も自然な流れで「大仏さんを観に行こう!」とham君に言うと、「一度行ったことがあるし、せっかくだから世界遺産の春日大社を観に行こう」との提案が。最初は大仏さんに会えない淋しさ(!?)が先に立ち、残念な気持ちで心が埋め尽くされましたが、良く考えてみるとham君の言うとおりで、せっかくの機会ですから今までに観たことがない場所に行くのも悪くはありません。むしろ世界が広がるというものです。そういうわけで、一路、春日大社に向かったのでした。

世界遺産というくらいですから、さぞかし立派な神社だろうと期待に胸を膨らませて参道を登っていきましたが、目の前に現れたのはどちらかというとコンパクトな神社。平等院鳳凰堂を観たときに、思いのほか華奢な印象を受けたのと同様に、ここでも想像を裏切られたのでした。本殿は定期的にメンテナンスがされているのでしょう柱は美しい朱色に輝き、1300年前に建てられたものとはとても思えない佇まいでした。

2010/11/08

芸術の秋② 正倉院展

文化の日、ham君と二人で朝ごはんを食べながらその日の過ごし方を話し合っていると、ham君が正倉院展に行ってはどうか、と提案してくれました。ずいぶん以前のことですが、祖母が正倉院展で観た白瑠璃碗(はくるりのわん)が、たいそう美しかったことを興奮気味に話してくれたことがありました。それ以来、私も一度正倉院展に行き、白瑠璃碗を観てみたいと思っていました。そんなわけで、二つ返事で正倉院展に行くことを承諾したのでした。

ところが…もうお気づきの方もおられるかもしれませんが…白瑠璃碗は観ることができませんでした。というのも、正倉院展では毎年違う宝物を展示しているのです。お恥ずかしながら知りませんでした。お望みのものはおあずけになりましたが、螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんごげんびわ)という美しい細工が施された琵琶、繡線鞋(ぬいのせんがい)という女性の靴(ルームシューズみたいでとってもかわいい!)や伎楽面・迦楼羅(ぎがくめん かるら)というお面(鳥に似ていました)など、興味を引かれる展示もありました。

ただ…ものすごい人出で…。じっくりと気に入った物を観るという雰囲気ではなく、とても残念でした。なんと言っても入場までに1時間、列に並んで待ちましたから…。いつか
白瑠璃碗が展示されることがあったら、混雑を避けてじっくりと観られるように作戦を立てていかないとダメだな…と思いました。

2010/11/05

芸術の秋① テアトル・ノウ

α-STATION(ラジオ局)のプレゼントに応募したところ券が当たり、能を観に行く機会を得ました。歌舞伎、狂言には行ったことがありましたが能はなく、一度観てみたいと思っていました。ですから、この当選は願ったり叶ったりのものでした

でも…当たったけれども、誰と行こう…。もちろんham君と行けるのが一番嬉しい私ですが、舞台芸術自体に興味を持っていないham君、誘ってもきっと「行かない」と言われるだろな…。だめもとで声をかけてみると…「行く!」と。こちらが呆気に取られるほどの即答でした。またとない機会、未知の世界を覗きたいと思ったのでしょう。

当日、会場は満員でした。特に前の方の席では着物に身を包んだ方が多く、お客さんを見ているだけでも違う世界を覗いているようで、十分に雰囲気を楽しむことができました。

上演された演目は三つ、その中でも最後の「隅田川」は素晴らしかったです。少ない動きと台詞の中で物語を伝え、更には人間の感情の動きまで見せるとは、圧倒されました。室町時代は観世元雅の作品ですが、内容は決して見るものに古さを感じさせませんでした。人間の感情が時空をも超えて普遍的であることに改めて気付かされました。

もう一つ、驚いたこと。主役が演じている間、出番まで舞台上で控えている役者さんが、見事にピクリとも動かないのです。本当に風景になってしまったように、微動だにしない。驚愕、でした。この”動かない”という場面を演じるのに、一体どれだけのお稽古が必要なのか、それを考えると気が遠くなる重いでした。

最後に。演目の間中お謡がうたわれているのですが、これが僧侶の読経に非常に近く、子どもの頃からお経に慣れ親しんできた私には心和むものでした。本当に良い経験をさせていただき、α-STATIONさまさまでした。

文化の秋① 琵琶湖博物館

雨の日曜日の午後、琵琶湖博物館に行ってきました。いつだったか、まだ結婚する前に2人で行ったことがありましたので、ham君と一緒に来るのは2回目でした。今回は特別展「湖底探検~びわ湖の底はどんな世界?~」が目当てでした。

展示の内容は既に知っていたことも多くありましたが、びわ湖の地形を再現したジオラマや、湖底に住む生物の生態についての展示は興味深かったです。びわ湖は淡水ですので、海に住む生物のように色とりどりということはなくひたすら地味な色をしていますから、残念ながら展示もなんとなく盛り上がりに欠けてしまうんですよね。でもビデオや模型を使ってわかりやすい展示で、普段見られないびわ湖の姿を見られたのはとてもよかったです。

2010/11/01

スポーツの秋

今年は、「国際宇宙ステーション長期滞在ミッション報告会」に参加したのをを皮切りに、いろいろな催し物を観に行き、とても充実した秋を過ごしています。その一つ、スポーツの秋と題して10月16日(土)にHPオープンを観に行ったことを書きたいと思います。

一度プロの試合を観戦したいと思っていたところ、のきまさんからお声をかけていただき、ノリピーちゃんと私たち夫婦の4人で出かけました。久々のこのメンバーでの集合でした。当日はラッキーなことに晴天に恵まれ、寒さよりも日焼けを気にするほどでした。さらにラッキーなことには、私が応援するクルム伊達公子選手が勝ち進んでいたことから、彼女の準決勝の試合を観戦できることになりました!試合は第3シードのシャハー・ピアー選手(イスラエル)との対戦で、なんと、3-6、7-6、7-5で伊達選手が激戦の末に逆転勝ちし、決勝進出を決めました。試合の運びや技術的なすごさはもちろんですが、それ以上に両選手の勝利に対する強い思いに圧倒させられました。

ご存知のとおり、伊達選手は1996年一旦プロを引退した後、2008年に復帰しています。伊達選手が厳しいプロの世界に再び戻る原動力となったのは何だったのか、また勝利への高いモチベーションを維持できるのはどうしてか。このような言い方が適当かはわかりませんが、プロテニス選手として年齢的にピークを越してからの復帰という大きな進路変更に至った真相を、同じ女性としてとても興味を惹かれます。実際に試合を目の前で観戦して、伊達選手の気迫を間近に感じ、さらにその思いを強くして帰って来ました。

2010/10/28

宇宙に思いを馳せる

もう先月のことになりますが、9月15日(水)に「国際宇宙ステーション長期滞在ミッション報告会」に両親と私の3人で行ってきました。ラジオで「国際宇宙ステーション長期滞在ミッション報告会」への参加を募集していたので応募したところ、参加が可能となりました。私の両親も誘えるかと思い、私たち夫婦分と合わせ4名分の参加を申し込んだのでいたのです。しかし開始時間が夕方早く、残念ながらham君は仕事を優先することとなりました。そんなわけで両親と連れ立って3人で出かけたわけです。

報告会にはNASAの宇宙飛行士の方が2名、ロシアの宇宙飛行士の方が2名、そして野口聡一さんが出席され、宇宙での活動について写真やビデオを使いながら優しい言葉で説明をして下さいました。一般向けの報告会でしたから難しいことは一切抜きで、いかにクルーがそれぞれに協力し合って生活をしていたか、というところが語られたと思っています。フロアから出た発言の中に、宇宙飛行士たちのその様子をまさに”国際協力”であるというものがありましたが、その言葉を受けて、野口聡一さんを初めアメリカ、ロシアのクルーの方々が大きく頷き、世界平和に言及されたのは非常に印象的でした。

この会には多くの子どもたちも参加しており、野口聡一さんにサインを求める場面がありました。このときに野口聡一さんが「サインよりも良いものをあげよう」と言われ、こう続けられました。「今、君がいる地点と、将来こうなりたいと思う地点を線で結んで、その線上にある小さな目標を一つ一つ達成しながら歩いて行ってください。必ず夢は叶うから。」と仰いました。素晴らしい言葉に会場から割れんばかりの拍手が送られました。すっかり大人になった私ですが、この言葉からとても勇気をもらいました。

さて、私の父と母は…。新聞などで日本人の宇宙飛行士の方々の記事やコラムを楽しみに読んでいたことがあるようで、その一人の野口聡一さんのお話を間近で聞くことができ、喜んでいました。応募して良かったです。そしてこの報告会の日は父の誕生日でもありましたから、まさに”プライスレス”な誕生日プレゼントとなり良かったと思っています。