2008/08/16

『ガーデンミュージアム比叡』

入場時に頂いたパンフレットによると、この庭園美術館は比叡山の山頂840mに、フランス印象派画家の作品をモチーフとし、造られたものだそうです。季節毎に咲き誇る花々やハーブ類の中に、モネ、ルノワール、ゴッホなどの名画のレプリカが展示されています。また、庭園の中にはカフェやショップ、体験工房などの施 設も取り揃えられていました。

軽めのブランチを取っただけで自宅を出てきた私たち、長い長いドライブウエイを上り終え、先ずは『カフェ・ ド・パリ』に直行、そして、それぞれにパスタとパンをいただきました。窓の外に見える色取り取りの薔薇や、琵琶湖を眺めながらの遅めのランチはとても気分が良かったです。ところが、カフェにいる人々の中には、せっかくの美しい風景に目を向けることもなく、携帯電話のTV機能を使って、オリンピックの中継を見ている方もおられました。楽しみ方は人それぞれですが、私は、なんだか寂しい気持ちになりました。

『ガー デンミュージアム比叡』に来るにあたり、楽しみにしていたことの一つがローズガーデンの散策でした。そして今回はここで新しい発見をしました。ham君がしきりに花々の写真を撮っていたので、「ham君にとって”これぞ薔薇”と思う花はこの中にある?」と聞いて見ると、ham君は右の薔薇を指差しました。一方で、私の思い描いている薔薇のイメージは左の写真のような ものです。今回は残念ながら色までを選ぶことができませんで、花の形のみで比べ合ったのですが、2人の中にあるイメージがこんなに異なるとは驚きでした。 私のイメージは、薔薇の花びらは少々開き気味、もしくはまだまだ蕾の風情を残しつつある感じであるのに対して、ham君の場合は花びらを大きく広げてい るものを、薔薇のイメージとし て心に持っていました。一緒に時を過ごすようになって8年目を迎えた私たち、二人の間でのコミュニケーションを大切に考え、なるべく言葉で伝え合おうと努力を しているにもかかわらず、”薔薇”という一つの対象へのイメージがこんなにも大きく違うとは、全くもって新しい発見でした。また同時に、驚きでもあり、2 人で人生を共有していくことの醍醐味でもあるのかな…などと、まだまだ”ひよっこ夫婦”の妻なりに考えました。

さて、このような薔薇談義を醸した後に、漸く2人庭園一周ツアーを実施しました。山頂ということで、涼を大きく期待していた我が夫ham君でしたが、残念ながら下界よりは若干涼しいような気がする程度という現実に、少々!?いや、かなり!?うなだれながらも、花々は楽しんでいたようです。私はと言えば、来たかった『ガーデンミュージアム比叡』に来られた嬉しさと、沢山の美しい花々に囲まれている幸せに浸っていました。

『睡蓮の庭』はモネらが思い描いた日本風の庭園の再現

再現の世界と知りつつ、モネのイメージの中に引き込まれる気分でした

モネがジヴェルニーに作った自宅庭園をモチーフにしているのだそう
色取り取りの花が咲き乱れ、本当に美しく、心豊かになる一角でした

かなり以前より、行きたいと思い続けていた『ガーデンミュージアム比叡』、今回漸く願いが叶い、本当に嬉しかったし、素敵なひと時を過ごすことができました。ham君、連れてきてくれてありがとう!

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

きれいなところで~すね。ホテルの“ロテル・ド・比叡”とは近くみたいで。同じとこかと思ってました(笑)

akou さんのコメント...

>ラク田さん
“ロテル・ド・比叡”はもう少し下のほうでした。ひっそりと高級感を主張していましたね…。コーヒーの一杯でも、などと思ったりもしましたが(心の中で)、高そうなのでパスしました。