
報告会にはNASAの宇宙飛行士の方が2名、ロシアの宇宙飛行士の方が2名、そして野口聡一さんが出席され、宇宙での活動について写真やビデオを使いながら優しい言葉で説明をして下さいました。一般向けの報告会でしたから難しいことは一切抜きで、いかにクルーがそれぞれに協力し合って生活をしていたか、というところが語られたと思っています。フロアから出た発言の中に、宇宙飛行士たちのその様子をまさに”国際協力”であるというものがありましたが、その言葉を受けて、野口聡一さんを初めアメリカ、ロシアのクルーの方々が大きく頷き、世界平和に言及されたのは非常に印象的でした。
この会には多くの子どもたちも参加しており、野口聡一さんにサインを求める場面がありました。このときに野口聡一さんが「サインよりも良いものをあげよう」と言われ、こう続けられました。「今、君がいる地点と、将来こうなりたいと思う地点を線で結んで、その線上にある小さな目標を一つ一つ達成しながら歩いて行ってください。必ず夢は叶うから。」と仰いました。素晴らしい言葉に会場から割れんばかりの拍手が送られました。すっかり大人になった私ですが、この言葉からとても勇気をもらいました。
さて、私の父と母は…。新聞などで日本人の宇宙飛行士の方々の記事やコラムを楽しみに読んでいたことがあるようで、その一人の野口聡一さんのお話を間近で聞くことができ、喜んでいました。応募して良かったです。そしてこの報告会の日は父の誕生日でもありましたから、まさに”プライスレス”な誕生日プレゼントとなり良かったと思っています。