2008/05/31

グリーンピースのなんちゃってポタージュスープ

先週の木曜日(5月29日)、いとこのAちゃん宅に遊びに行って来ました。その日、Aちゃんがランチに出してくれた、「グリーンピーズのポタージュスープ」があまりにも美味しかったので、Aちゃんからもらったグリーンピースを使い、Aちゃんに教えてもらったレシピを参考に、早速!作ってみました。私好みの味に仕上がりましたので、記録に残しておきたいと思います。因みにham君も気に入ってくれたようで、本当に嬉しかったです!Aちゃん、教えてくれてありがとう。そして、話をいっぱい聞いてくれてありがとう!では以下に「akouのグリーンピースのなんちゃってポタージュスープ」のレシピ…と言えるかどうかは疑問ですが…を記したいと思います。

【材料】
グリーンピース
ジャガイモ
玉葱
ご飯

牛乳
生クリーム
固形スープの素

胡椒
バター

いずれも適量

【作り方】
  1. お鍋にバターを溶かし、ザクザクと微塵切りにした玉葱を狐色になるまで丁寧に炒める。
  2. グリーンピースと、小さ目に切ったジャガイモをお鍋に加えて、油が回る程度に軽く炒める。
  3. お鍋に野菜がひたひたに浸かるくらいの水を入れ、煮立ったら固形スープの素を投入し、更に煮詰める。
  4. 野菜が柔らかくなたところで、お鍋の中身とご飯をミキサーに入れ、ペースト状になるまでよく攪拌する。
  5. ペースト状になったミキサーの中身をお鍋に戻し、牛乳、生クリームの順に入れじっくりと温める。
  6. 最後に塩、胡椒で味を調える。

2008/05/29

二元論

久し振りにダウンダウンの「まっちゃん」の本を読みました。「おもろい」のに加え、興味深い内容でした。一冊目の『好きか、嫌いか 松元人志の二元論』の「あとがたり」にて、どうしてこのタイトルで本を出版したのかが書かれていました。とても興味深いものでしたから、その一部を引用させていただきます。

-中略-

最近みんなが「微妙…」と表現することが、ずっと気にかかっていたからなんです。「微妙…」というのはつまるところ「そんなに好きじゃない」ということなんですね。でも、好き嫌いを言うのが、なぜかためらわれて、曖昧にするほうがかっこいいみたいになってしまっている。でも、こういう否定のしかたって「エネルギーがない」感じがしてイヤなんです。なんだか同じ場所に停滞している感じがする…。「好き」か「嫌い」を言うためには、それなりの意見を持たなくてはいけない。理由が問われるからです。責任が生じてくるからです。

-中略-

私もかなり以前より「びみょ~」という言葉に疑問を感じていました。ですから、なるべくならばこの単語を使わないように意識してきました。自分の意見を曖昧にしてしまうような気がしたからです。上記の「あとがたり」を読んで、私の漠然と持っていた思いが明文化されており、霧が晴れるような感覚を覚えました。

「微妙」と言う単語には「一言では言い表せないほど細かく、複雑なさま。また、きわどくてどちらとも言い切れないさま(Yahoo!辞書)」との意味があります。確かに世の中の現象には、これに当てはまる事柄もあります。しかし、何でもかんでも「びみょ~」で片付けたくはないと思うのです。本当に「どちらともいえない」場合には、そこにも理由が存在するでしょうから、これを説明できるわけで「びみょ~」ではなく「微妙」と言えると思うのです。

ただ、まっちゃんも書いておられるように、自分の考えを明確に示したり、意見や理由を持つにあっては、当然、これに責任を持たなくてはいけません。これは思いの他、大変な作業だと思います。物事に対して常に興味を持って対応する好奇心を持ち続けるだけでなく、自分自身へのフィードバックもしていかなくてはなりません。こ大袈裟かもしれませんが、己と向き合って己を知る作業とも言い換えられるのではないかと思うのです。自分を知るという過程には、良いところを見つけるのと同じくらい嫌なところも発見するでしょうから、自ずと自己肯定感は低下し、辛い思いをすることは必至と想像します。それでも、この様な作業無しには自分を知ることは困難でしょうし、また、ありのままの自分を認めることも難しいと思います。

「びみょ~」と明確に意見を示さないことで相手に判断を委ね、その場をすり抜ける、これはとても簡単なことだと思います。そして、大したリスクを背負うことなく「ユカイ」に人生を生きられるのかもしれません。しかし、私は他の誰でもない自分自身として「愉快」に人生を生きたいと思っており、困難なことと理解しつつもやはり「好き・嫌い」を明確に言える人間でいたい、と思います。正確に言うと、思っていました。そして最近では、「好き・嫌い」を言えることに加え、好きでも嫌いでもない「微妙」な部分、つまり白でも黒でもなく灰色の部分も、意味を伴わせて持てる余裕の大切さを実感しています。

2008/05/26

100円のお皿

ham君と私が一緒に住むと決めた時、私の妹chikou☆が、学生時代に下宿で使っていた家財道具一式を譲ってくれたことは、以前から何度かご紹介していると思います。左の写真、その家財道具の中にあったお皿の一つなのですが、ついにサヨナラをする時がやってきたようです。このお皿、タイトルにもあるように100円均一にて入手されたものなのですが、本当に長持ちしました。chikou☆が下宿をしている時からですので、6年前?7年前?いや、もっとでしょうか…。私たちが一緒に暮らし始めてからでも5年目ですから…。しかも、ほぼ毎日酷使しての5年間、本当によく働いてくれました。ピンクの矢印の先に見えるでしょうか、割れ目が…。肉眼でみると下の机が透けて見えます。この割れ目が出来てからも、いつ真っ二つになるかヒヤヒヤしながら使ってきました。今日、お皿を手にすると、割れ目の両側がガバガバと明らかに動きましたので、ついに限界に達したか…と思いました。そして、サヨナラを決意するに至りました。そう言えば先日の夕食の席にて、このお皿を使ったham君が「なんか汁がもれてる…」と言っていました。その時は一先ず気付かない振りを装っていましたが、この割れ目からもれていたのでしょう…。パカッと割れる前に捨てるのは忍びなく心痛みますが、お皿としての役割はもう十分果たしてくれたと、感謝をしてお別れしたいと思います。しかし、100円均一のお皿、恐ろしく長持ちします。高いお皿は直ぐに割れるのに…。

2008/05/25

嗚呼、私ったら…

最近、私はお小遣いの貯金に頑張っています(我が家はお小遣い制です)。嗚呼、なのに!昨日(5月24日)、衝動買いをしてしまいました。

私の妹の誕生日のプレゼントを探しにふらり立ち寄ったお店にて、右のT-シャツを見つけてしまったのですもの…。買わずにはいられませんでした。真剣に「私を待っていた」と思いましたから。そこで、LサイズとMサイズばかり目立つ陳列棚のT-シャツの山から、バーゲン時の”おばさま”さながらの形相でSサイズを発掘、購入してしまったのでした。

同日、妹に誕生日プレゼントを私に実家に行き、自慢げに「いいもの買った!」と報告すると、「ねずみのT-シャツちがう?」と速効で言い当てられてしまいました。どうやら彼女、ham君の誕生日プレゼントに、このT-シャツをプレゼントしようと、心密かに考えていたようなのです。それを聞き知ったhamくん、「ゲッ!そ、それはちょっと…」と露骨に遠慮しましたが、妹は「ペアルックで着てよ!」とウキウキでした。ペアルックで着ようね、ham君♪

そいうわけで「ねずみグッズ」、52匹目になったのでした。二人で、このT-シャツをペアルックで着て現れる日を、どうぞご期待ください。イヒヒ…。

2008/05/23

What a surprise!

オーストラリアのお父さん、お母さんにも読んで頂けるように、英語にてご報告します。

Dear Mum & Dad
Finally, I can invite you to my weblog! I hope you enjoy it!

Guess what! Those stuffs in the picture are all for me! Yes! I became 33 today!

Tonight, my partner "ham" came back home with a bunch of flowers in his left hand, and a dessert wine in his right hand. He remembered what I said a few month ago. Which was..."Oh, if we had a dessert wine after dinner, I would be very happy..." And now, I have it! It was such a big surprise! And what a sweet idea of him to send it to me. Thank you so much!

And of course, the card in front of the flowers is from my mum & dad in Australia. It's so kind of them to remember my birthday and send me a lovely card. Three dolphins jumping over the sea, and it says "life is beautiful" at the left corner of the card. I know, there are hard time in the life, but I now can say "life is beautiful" even if I have rainy days. Because you sent me Australian sea breeze, sunshine, your love and smile. I feel very encouraged. Thank you very much!

And! today, my cell phone was so busy receiving e-mails and phone calls. Thank you so much those who sent me an e-mail and called me up. All of your kindness brought me a lot of happiness.

I had a wonderful birthday! Thank you so much and I love you all!

2008/05/22

残り一冊

逃げろ光彦 内田康夫と5人の女たち』を読みました。図書館でずっと貸し出し中だったのですが、昨日(5月21日)、ネットで検索すると幸運にも貸し出し可能になっていたのです。まったく先日からラッキー続きです。

この本は短編集で、最後の一話が「浅見光彦シリーズ」でした。内田康夫氏は長編小説を書くとき、プロットを考えず書き進むのだそうです。ですから著者ご本人が、読者の一員同様、次に何が起こるのか、誰が犯人なのか、ドキドキしながらの執筆なのだとか。しかし、流石に短編では構成を先に考えておかれるそうです。ご本人曰く、その様なスタイルで小説を書くのは苦手なのだそうです。

一読者である私は長編の方が好きです。物語が非常に複雑で本当に先が読めないのです。作者ご自身も物語の先を楽しみながら書いておられる、というのが伝わってきます。短編は先にプロットを考えて書いておられる分、非常に小気味好く物語が進み、全体的にコンパクトにスマートにまとまっていて快適です。先に長編が好きと言った私ですが、「浅見光彦シリーズ」の長編を期待するのと同じくらいに、やはり短編も期待してしまうのでした。

さて、丁度去年の今頃から読み始めた「浅見光彦シリーズ」、出版されている書籍では未読のものは残すところあと一冊、『博多殺人事件』のみとなりました。いつもお世話になっている市立図書館には、なんとこの一冊だけ、ポッカリと抜け落ちたようにして存在しないのです。そいういうわけで、先日、生まれて初めて図書館にて「リクエスト」をしてきました。叶えて貰えるものやら定かではありませんが、私の手元にやってくる日を楽しみに待つこととします。

2008/05/20

日曜日(5月18日)のゲーム練習会

前日に焼いたパンとパラソルを手に、ゲーム練習会に行って来ました。朝の9時からの開催でしたが、我々は11時頃から遅れて参加させて頂きました。前日より、ピックニック気分で参加をとても楽しみにしていた私でしたが、会場に着いて既に行われている試合を見て唖然。皆さん、とてもお上手なんです。良く考えれば私は初心者なんですから、他の皆さんが私以上に熟練されているのは当然のこと。これに全く気付かずウキウキで参加表明をした自分が可哀想になってしましました。しかし!行ったからには楽しまなくっちゃ!と気分一新、「ご迷惑をお掛けします…」と試合に参加させて貰いました。試合中にルールを教えて下さったり、カウントを手伝って下さったりと、皆さんとても親切な方ばかりでした。この場を借りて、深く深く御礼申し上げます。

さて私、今回のゲーム練習会にて大きな収穫をしました。MIDでの練習中にham君に「どうしていつもそんなに全力なの!?」とか、「力加減を調整しないとオーヴァーするよ」等と、ご教示頂いているのですが(コーチにも何度も言って貰ってますよね…)、今回、漸く「本当だ!ham君の言う通りだ!」と理解できました。私はストロークにて、低めの「スパーンッ」としたボールを打ちたくて、毎回これをイメージして打っていました。まあ、余計なところに力が入ったり、ラケット面が上向いてしまっていたりといった致命的な原因も大いにあるのでしょうが、「スパーンッ」を目指して打つとどうしてもホームランが続出、ラリーが続かないことが常なのです。今回の試合でも、どんな場面でもついつい「スパーンッ」をイメージして、この一打で!なんて勘違い甚だしい一球入魂をしていましたので、ホームラン続出、本当にご迷惑をお掛けしました。しかし、お陰様を持ちまして、今回の練習会にて、漸く力加減の大切さを理解する運びとなりました。常に全力、加えてまっしぐら、で自分で納得するまでは真の理解に至らない、全く私の人生が見事にテニスに反映されているような気がします。

そんなこんなで、とても実りある時間を過ごさせて頂いたのでした。何よりも嬉しかったのは、今回の練習会を通じて、沢山の方とお知り合いになれたことです。残念ながらゆっくりとお話させていただく時間はなく、また、お名前もお伺いすることなく終ってしまいましたが、この様に新しく人と人との輪を繋いでいく場を提供して下さったitoコーチ、たコーチには本当に感謝しております。そして当然のことながら、普段のレッスン以外でもテニスを楽しめる場をアレンジして下さることにも感謝しています。私の大切な友人で関東に住んでいる人たちが何人かいますが、もしもお互いに近くにいるならば、是非とも一緒に参加したい、そんな素敵な会でした。

読んでいました

先日、図書館の検索ページで内田康夫氏の「浅見光彦シリーズ」で読んでないものを調べていると、なんと!幸運なことに新作の『長野殺人事件』が貸し出し可能になっていました。それで早速、図書館の開館時間を待つようにして借りに行き、無事に入手しました。直ぐにでも読みたい気持ちを持ちつつ、しかし、これを読んでしまえば暫く「浅見光彦シリーズ」は読めないのか…と思うと読むのが惜しいような気持ちも抱きつつ…と我ながら呆れる葛藤を乗り越え、結局、その夜は夫のham君に先に読んでもらうことにしました。いずれにしてもham君の方が、私よりも読書スピードが速いですから、先に読んでもらった方が待って貰わなくて済むので良いのです。そして、私が読む番が回ってきて、漸く昨日読み終わったというわけです。暇を見付けてはチョビチョビ読んでいたので、思ったより時間を要しました。少々、というか大分マニアックな話になりますが、今回の『長野殺人事件』では信濃のコロンボ・竹村岩男警部と浅見光彦氏がガッツリとタックルを組んで事件解決に挑んでおり、竹村警部好きの私としては倍楽しめる一冊でした。

2008/05/17

ピックニック!?

明日、itoコーチ他が主催のゲーム練習会に参加させていただくことになりました!というわけで今日は夕方から、明日のランチ用のパンを焼きました。左の奥がツナパン、左手前がアンパン、右はウインナーパンです。既に籐のバスケットに入れて準備万端!テニスに行くのか…、ピックニックに行くのか…、どちらも楽しめたらいいなぁ、と今から気分はウキウキです。

話は変わってパン作りについて。通常、形成パンでは第一次発酵後に形を作るのですが、私はこれがどうも上手にいかなくて、「まっ、いいか」と、第二次発酵後に形成していました。これを先日、いとこにしてパン作りの師匠であるtomoに話したところ、「言語道断!」と声を大にして力説されたのです。「第二次発酵後に生地をこねくり回すなんて、言語道断!」と…。そういうわけで、その教えを守り、ここ数回は第一次発酵後に形成しています。するとどうでしょう!パンのお味がグッと美味しくなりました。驚くやら、嬉しいやら…。でも、やはり形成は難しく、なかなか均一で美しいパンができません。一度、tomo宅に住み込みで弟子入りしようかしら…。

牛さん

これも一世一代の大掃除をしていたら、出てきた品物の一つです。

スイスに住んでいた頃に作った牛さんです。親戚のうちの何方か、たぶん父方の祖母だったと思うのですが(間違っていたらごめんなさい)、日本食や薬などを送ってくれた時に一緒に入れておいてくれた、ぬいぐるみを作る用のキットで作ったのだと思います。

結婚のお祝いに私の父方祖父母からミシンを頂いてからというもの、手芸をするのが楽しくて、「ああ、私って意外に手芸好きだったんたなぁ…」と、新たな自分を見つけた気になっていました。しかし、先日ご紹介したミニチュア和風家具(?)もその一つですが、以前から物作りは好きだったのですね。すっかり忘れていた様です。

ドイリーブームの前身!?

引き続き、一世一代の大掃除にて発掘したものです。

敷物に使っていたものです。ご紹介するのが恥ずかしい出来栄えの作品ですが、華香ママに教えてもらいながら、見様見真似で一生懸命に編んだのを覚えています。参考になるパターンや図案などものはありませんでしたから、自分で考えて試行錯誤をしながら編んだのを懐かしく思い出します。

今でもドイリーを作ったり、編み物をするのが好きですが、既に小学校の頃からその兆候はあったようです。

骨董品!?

一世一代の大掃除をしていると、本当に驚くべき品々が出て来ます。既に存在すら忘れていたような物も出て来たりしますから、段ボール箱の中身など見ずに捨ててしまえば…という思いも薄っすらと抱いてしまったりもします。それでも、開けてしまうのですよね。そして出てきたカセットテープ2本。子供の頃、お小遣いを一生懸命に貯めて買ったのでしょうね。iTunesからダウンロードすれば、今でも同じ曲を手にすることは容易なことですから、過去の産物となりつつあるカセットテープを残しておくのに一体どれ程の価値があるのか…と思います。ですが、何となく捨てられなくて…。これら2本の他に、お友だちからカセットテープをお借りしてダビングさせてもらった、Kylie MinogueやJason Donovanのカセットテープも出て来ました。このところ懐かしく聞き返しています。

2008/05/16

新旧交代

前回、同じタイトルで記事を書いたのは洗濯機を買い換えたときでした。今回はキッチンで使用するミトンの新旧交代のご報告です。

今までお世話になったミトンの一つは、妹chikou☆から譲り受けたものでした。彼女が学生時代下宿を始めたときに購入したものらしいので、7~8年前から働いてくれていたことになります。随分と勤労なミトンです。その結果、過労からか今ではミトンの先の方の綿が千切れてしまい、布一枚の状態になってしまいました。そんなわけで先日、パンをオーヴンから出そうと天板をもったときに火傷をしてしまいました。私はこのミトンをとても気に入っているので手放したくありません。ですから無理を押して使い続けていましたが、そろそろ潮時か…と思わずにはいられない瞬間でした。このブタさんミトン、今でも売り出されていますので、これを買えば良いのでしょうが、なんとなく「我が家のブタさんミトン」に愛着が沸いてしまい、まだ今では後任の方に来てもらう気にはなれないのです。

もう一つのミトン。これは無謀にも私が作ったものです。適当にミトンの形に布を切り、縫い合わせました。ミトンを作りたい!という気持ちのみでトライしましたので、形は歪ですし、サイズも私の手には大き過ぎます。だからでしょうか、このミトンでは上手に物を掴めません。熱い汁物の入った器なんかを持つ際には、ミトンの先が器の中に浸かってしまった…なんてことも頻繁にあります。これでは何の為のミトンやら…と思うこともしばしばでした。ですが、頑張って作ったので、頑張って使っていました。しかし、こうも何度も水没してしまうと、右の写真でもわかるように、汚れが目立つようになりました。そういうわけで、こちらのミトンさんも、そろそろ潮時かな…と思うようになりました。

そこで、押入れに閉まっておいた新しいミトンを探し出してきました。ホームベーカリーを購入した時に、おまけで付いて来た真っ白のミトンです。本当に真っ白で、あまりにも素っ気無かったので、マトリョーシカ模様のお気に入りのテープを縫い付けました。なかなか可愛らしいものに変身したと、自我自賛をしています。ところがこのミトン、若干厚みが足りず、高温下での作業では熱がじわじわと手に伝わって来ます。これはミトンとしてはどうなんだろう…と思いつつ、せっかくお気に入りのテープを縫い付けたのだからと、今のところ何食わぬ振りを装って使っています。しかし、早いうちに火傷をしない方法を思いつかなくてはならないのは自明です。今では使わなくなった毛糸の手袋を下に嵌めて、二重にして使ってみようかなどと考えているところです。

2008/05/15

ついでに…

ロックミシンを出したついでに、キッチン小物も作りました。というよりは、ここのところ何週間かに渡って、コツコツと作り溜めておいたものを作り終えた、という方が正確と言えます。

シ ンク下の棚に敷いていたマットの汚れが目立ってきたので、「交換しよう!」と思い立ったのが始まりでした。

シン ク下のマットが完成したのが先々週くらいだったでしょうか。以前、テーブルクロスを縫った時の余り布で作りました。扉を開けた途端、なんだか「イタリア ン」な雰囲気で気に入りました。


シンク下の棚、マットを変えただけなのに、今までのキッチンとは打って変わって明るいイメージになったので嬉しくなって…、そして、調子に乗りました。それが先週のことです。カトラリーを入れている引き出しの中に布を引敷きました。


色んな種類のキッチン小物が、ごちゃごちゃして見えた引き出しの中でしたが、マットを引いただけで何とな くスッキリしたように思えました。またしても嬉しくなって、そして、調子に乗りました。そこで、オーヴンを置いている収納棚にも布を敷くことにしました。それが今日です。今日はロックミシンを使ったので非常に効率よ く作業ができました。下の写真、わかり難いですね。ちらりと赤い布が見えるの、わかって頂けるでしょうか。


棚は上中下3段あり、全部にマットを敷こうと思うと残り布だけでは足りません。そこで、テーブルクロスにしておいたのも解体して使うことにしました。シミが所々についていましたから、形を変えて活躍してもらうことにしたのです。テーブルクロスを縫ったとき、ワンポイントにクローヴァーの刺繍を施したものは、そのまま残しておきました。下の写真、ピントがクローヴァーの刺繍に合わなかったのが残念です。


この「お裁縫ブーム」、一体いつまで続くのでしょうか…。

すごい!

先日、実家に帰った折に華香ママにロックミシンを借りて来ました。そこで本日、これを使ってお布団入れを縫うことにしました。少し前に縫ったお客様用のお布団入れと同じく、『大風呂敷』です。現在、前回縫った『大風呂敷』には、当初の予定通りお客様用のお布団を入れ、押入れに片付けてあるのですが、これが思った以上に便利でした。お布団が埃まみれにならないのは勿論、きちんと包んで収納する為、今までよりも少ないスペースでお布団を仕舞うことができます。また、押入れの中がスッキリして見えるというのも有難い副産物でした。それで調子に乗って、我々の冬のお布団用の『大風呂敷』も縫うことを思い付いたというわけです。

前回お客様用の『大風呂敷』を縫った時はロックミシンを借りる前でしたから、布の端は三つ折にして、縫って、という手間の処理をしていました。しかし、今回は強い見方、ロックミシンがあります!直線縫いで生地と生地を縫い合わせた後、ロックミシンでジャーと縫えば、あら簡単!こんなにラクチンに布端の処理が出来るなんて!かなり感動しました。感動、と言うよりも、むしろ「驚き」と表現した方が適切かもしれません。しかし…ただ一つ難点が…。作業中に出る埃、布の切れ端の量が半端ではないのです。作り終えた後には、なんだか喉に何かが引っかかった様な、そんな感覚を覚えた程でした。しかし、ロックミシンの便利さには叶うものはありません。「今、何か欲しいものある?」と聞かれたら、迷わず「ロックミシン」と答えます。

2008/05/14

二人って難しい…

『スイートリトルライズ』という江國香織さんの小説を読みました。結婚して3年目になる夫婦のお話でした。妻と夫、それぞれの視点が入り組むようにして物語が進んで行きます。この夫婦は周囲からは羨ましがられる関係に見えるのですが、妻の思いと夫の思いはそれぞれ微妙に噛み合わず、時だけが流れます。妻は独特の言い回しで夫に不安を投げかけるのですが、夫は自身の思いを上手く言葉に乗せて妻に伝えられません。むしろ、心の中に留めてしまいます。ほんの些細な、本当に瑣末な内容なのですが、これが少しずつ隙間を作ってしまいます。夫は元来、人とコミュニケーションを取るのが苦手な性格だからか、または、些細なことを一々言っていたら大過なく日々を過ごせないからか、言葉を飲み込む術を心得てしまった様です。理由はともあれ、二人は日々のルーティンを繰り返して生活を進めます。そのうち妻が浮気をし、夫も浮気をします。お互いにばれない様に細心の注意を払って。お互いにお互いを唯一のパートナーである、という認識のもとで。

結婚した当初、私たち夫婦の場合は一緒に暮らし始めた当初になりますが、その時はお互いがお互いを気遣い、思いやり、時にはぶつかりと、始まったばかりの新しい数々の時間や空間に戸惑いますよね。でも、時が経つと徐々に「阿吽の呼吸」というのか、お互いの行動がパターン化されていくと思います。すると必然的に度々の言葉での説明や、気持ちの衝突も少なくなります。そうなると生活の中には習慣となった物事が増え、所謂「マンネリ化」した状態を招くのではないでしょうか。「三年目の浮気」とはよく言ったもので、大体、二人の新しい生活が一段落する=習慣化する=マンネリ化するのには、三年間程の月日を要するのかもしれません。

物語の中の夫婦は、お互いに相手にばれないように、慎重に、でもスリルを味わいながら浮気をすることで、夫婦の関係も良好に運べるようになっていきます。夫婦の会話が増えたばかりではなく、これがテンポ良く進み、二人の間も風通しが良くなります。お互いの浮気相手が「新しい風」となり、二人の間の潤滑油となったのかと思われます。

あれはいつだったか、私が成人するかしないか、もしかするとまだ学生だったのか…忘れましが、華香ママが「夫婦は、二人と言う単位は、社会において最も小さな集団」と言っていました。そして、「この集団を持続させることは難しいけれど、持続できることは素晴らしいこと」という様なことも言っていたように思います。お陰様で華香ママと華香パパは今でもラブラブですし、私たち夫婦も結婚4年目に入りましたが仲良く暮らすことができています。二人の間に「阿吽の呼吸」が成立するようになっても、日常がルーティン化して、二人の間に「習慣」が沢山できていったとしても、常に「新しい風」を取り入れて、風通しの良い関係を保っていたいものです。そして私が思うに、お互いがお互いを唯一のパートナーであると思っている間は、「新しい風」は他の異性であってはならないと、他の異性で有り得ないと信じたいです。その為には二人が、お互いの心地よい関係の中にあっても、常に向上心を失わず自分を磨き、そして高めていくことが大切なのかもしれません。在り来たりな字面ですが、これは相当にハードなことだと思います。でも、できるだけそうでありたいと願います。ですから、先ずは、いつでもどんなときでも、新しいことに柔軟で、そしてこれをしなやかに受け入れられる自分でいたいと思います。

2008/05/13

フック、再び

今日、ham君に「手芸、ブームやね」と言われました。全く、仰る通りです。このところ絶えず何か作っています。今日も、ハロゲンヒーター・カヴァーを作った”ついで”に、またまたフックを作成しました。カヴァーを縫う為、ミシンを出そうとしたところ、先日フックを作った時の残りの針金が出てきたのです。それで”ついで”に作ることに。まさに視覚刺激に激しく思考を左右された結果、と言えます。とは言うものの、フック作りは意外と簡単です。針金をペンチで「エイヤッ」とばかりに曲げて、布を巻き付けるだけ。布は予め裏に両面テープを貼り付けておいて、適当な幅と長さにカット、これをクルクルッと貼るだけなのですから。まあ、百円均一のお店に行けば、3つ100円で売っていますがね。でもでも、【作り上げた達成感+思い出の品を残す満足感=priceless】、ですよね!madoka32ちゃん♪

これで、我が家の針金は全てなくなりましたから、暫くフック作りからは遠ざかると思われます。

ハロゲンヒーター・カヴァー

ハロゲンヒーターのカヴァーを作りました。一昨年の冬に我が家にやってきたハロゲンヒーター、去年、永久の旅に出た私の母方祖父から譲り受けたものです。祖父は新しい物好きでしたから、ハロゲンヒーターが売り出された途端に喜び勇んで買ったらしいのですが、日本家屋の代表格とも言えるような祖父母の自宅では、哀しいかなその威力を発揮できなかったようでした。

そういうわけで我が家に嫁入りしてきたハロゲンヒーター、殆ど使われることはなかったとはいうもののお古ですから、片付ける為のダンボール箱はありませんので、去年はそのまま押入れに閉まっていました。ですから埃が溜まることとなり、シーズンの初めは暫く焦げ臭いのを我慢して暖を取る羽目になりました。

ならば!と、今年はカヴァーを作って片付けることにしました。そこで、登場したのが招き猫の布。ham君とお付き合いを始めた頃だったでしょうか、ham君の当時乗っていた自動車の中の小物入れを作る為に買った布です。今から思えば、半分以上嫌がらせのような柄でよね…。その後、使い道に困って眠って頂いていたのですが、今回、ここぞとばかりに使うことにしました。これで、来シーズンは埃の焦げる臭いに顔をしかめることはないだろうと、希望しています。

2008/05/12

完成!

ここのところ、暇さえあればちくちくと作っていた物が漸く完成しました。これまたsotamann式に【時間×自給】で計算すると、かなり高価な物ができました。

一 昨年の誕生日だったでしょうか、妹のchikou☆から贈ってもらった籠バッグ、中に張り巡らされていた布が傷んできましたので、これを作り変えていたの です。貰った時の中布は色とりどりの縞々模様で、可愛らしかったのですが、蓋(?)が付いておらず、急いでいて走った時などに、荷物が飛び出さないか、 落っこちないかとハラハラすることがしばしばありました。ですから、今回は巾着風にアレンジしてキュッと口が閉まるように工夫しました。

作 ると決まったら、まずは当初から付いていた中布を解体、これを型紙代わりに布を裁断。今回使った布は、私が高校生の時に華香ママが縫ってくれたワンピース のものをリサイクルしました。外側は麻布のワンピースのものを、そして内側はひまわり柄のワンピースのものを使いました。このようにして使うと、思い出の 品も捨てることなく、且つ、使いながら残せるので、最重度の「捨てられない症候群」の私としては一石二鳥。ただし、リサイクル時に時間を要するのが難点と 言えば難点ですが…。もっとお裁縫が上手になりたい!と切望する今日この頃です。

巾着を絞って口を閉めたところ↑

巾着の口を開けたところ↑

2008/05/11

お土産贈呈! 5月10日(土)

昨日の夕方、華香邸に行って来ました。先日、IKEAにて購入した華香さんへのお土産を届ける為です。私が、「華香!お土産よ!」と言って鞄からお土産を取り出すと、「早く頂戴!」と言わんばかりにぴょんぴょん飛び跳ね、それはそれは喜んでくれました。

我 が夫のham君は、華香を「ブタ」呼ばわりしたり、華香が怖がることをしては楽しんでいます。なんと!わざわざ玩具屋さんに行ってラジコンを買い、これで華香 を追い回すなどといった手の込んだ悪戯をするほどに、いじめっ子なham君。たまには華香もham君へのストレスを発散する場がないとしんどいだろうと、華香の姉の 私がねずみの玩具を買ってきたのでした。

私が、このねずみのフリスピーを渡すや否や、早速それで遊び始め…、ご飯を食べるのもそっちのけで遊び続け…、そして…玩具は破壊への運命を辿ることに…なったのでした。

2008/05/09

今までに読んだ本リスト 続編

中学校以降、高校生になってからはあまり読書をした覚えがありません。読んだ本を書いたリストも出てこなかったです。それ以降では再び読書にはまったようです。沢山のリストが出て来ました。
  • かぎりなくやさしい花々   星野富弘
  • いちずに一本道・いちずに1ッ事   相田みつを
  • よつ葉のエッセイ   俵万智
  • 私の脳科学講義   利根川進
  • 脳の冒険   養老孟司
  • 学問の壁   養老孟司
  • バカの壁   養老孟司
  • 死の壁   養老孟司
  • 養老先生と遊ぶ 養老孟司丸ごと一冊
  • ネコのヒゲは脳である   養老孟司 島田雅彦
  • 古武術の発見 日本人にとって「身体」とは何か養老孟司、甲野善紀
  • 朋はみんなのステージ   日浦美智江
  • 笑ってよゆっぴい   石井めぐみ
  • 自閉症だったわたしへ   ドナ・ウィリアムズ 河野万里子訳
  • 「少年A」この子を生んで…父と母悔恨の手記  「少年A」の父母
  • 自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の「罪と罰」   佐藤幹夫
  • アスペルガー的人生   リアン・ホリデー・ウィリー ニキ・リンコ訳
  • こころという名の贈り物続自閉症だったわたしへドナ・ウィリアムズ河野万里子訳
  • 心と病と社会復帰   蜂谷英彦
  • 思春期病棟の少女達Girl, Interruptedスザンナ・ケイセン吉田利子訳
  • アダルトチルドレン恋愛・結婚症候群「自分探し」の処方箋 中村 延江
  • ぼくたちだって輝いて生きたい 理解されにくいLD 親の手記
  • 戦争の悲しみ   バオ・ニン
  • 裏切りの夏   虹影 ホン・イン 浅見淳子訳
  • 科学する楽しさ   米沢富美子
  • 雪国   川端康成
  • デミアン   ヘルマン・ヘッセ
  • GOOD WILL HUNTING   Matt Damon & Ben affleck
  • オイデプス王   ソポクレス 藤沢令夫訳
  • マザー・テレサ   和田町子
  • 代表的日本人   内村鑑三
  • 後世への最大遺物・デンマルク国の話   内村鑑三
  • 二十一歳の父   曽野綾子
  • 切り取られた時間   曽野綾子
  • 誰のために愛するか   曽野綾子
  • 続 誰のために愛するか   曽野綾子
  • 銀ちゃんが、ゆく   つかこうへい
  • バルセロナの休日   林真理子
  • 最終便に間に合えば   林真理子
  • 星影のステラ   林真理子
  • 失恋カレンダー   林真理子
  • 星に願いを   林真理子
  • アリムタ 上下   吉本ばなな
  • 哀しい予感   吉本ばなな
  • N.P.   吉本ばなな
  • SLY   吉本ばなな   
  • キッチン   吉本ばなな
  • 白川夜船   吉本ばなな
  • うたかた/サンクチュアリ   吉本ばなな
  • Songs from Banana Noto   吉本ばなな
  • 放課後の音符(キイノート)   山田詠美
  • CHEWING GUM   山田詠美
  • MIRACLE ミラクル   辻仁成
  • 旅人の木   辻仁成
  • サヨナライツカ   辻仁成 
  • 冷静と情熱の間-Blu   辻仁成 
  • 冷静と情熱の間-Rosso   江國香織  
  • きらきらひかる   江國香織
  • ナチュラル   谷村志穂
  • ダンサー   村松友視
  • 少年たちの終らない夜   鷺沢萌
  • スタイリッシュ・キッズ   鷺沢萌
  • 帰れぬ人々   鷺沢萌
  • 葉桜の日   鷺沢萌
  • ドク   岡田和江
  • 蝉しぐれ   藤沢周平
  • 風の武士 上下   司馬遼太郎
  • 恋愛会話   鎌田敏夫
  • 夜も昼も   鎌田敏夫
  • 29歳のクリスマス 上下   鎌田敏夫
  • おとなになる本   パット・パルマー
  • 恋愛レッスン   内館牧子
  • ほんとの恋-トゥルー・ラブ-   落合恵子
  • seventeen   不破純
  • シングルブルー-これ以上の愛し方 唯川恵
  • 二十二歳 季節がひとつ過ぎていく   唯川恵
  • 恋愛論   柴門ふみ
  • 恋愛論2応用   柴門ふみ
  • 男性論   柴門ふみ
  • 無印失恋物語   群ようこ
  • 悪女について   有吉佐和子
  • 旅する女人   永井路子
  • 恋より大切なもの   藤本ひとみ
  • 好きで、たまらない   島村洋子
  • 別れの美学   松本侑子
  • 私と彼のいる場所 Illusion   赤羽建美
  • 超恋愛論<女が男を変える時代へ>   笹倉明
  • 贅沢な恋人達 村上龍 他
  • 恋人論   神津カンナ
  • ベストフレンド   中園ミホ・林誠人
  • あいつと私   石坂洋次郎
  • 少年   ビートたけし
  • ふたり   唐沢寿明
  • 松本   松本人志
  • ももこのいきもの図鑑   さくらももこ
  • もものかんずめ   さくらももこ
  • むかつくぜ!   室井滋
  • 雨が好き   高橋洋子
  • スケボーに乗った天使   浜田幸
  • DEADLY DESIGN   LINDA A. COONEY
  • いい男求む 美女35歳 ガービー・ハウプトマン 永野秀和訳
  • 二十歳からの人生論   笹沢左保
  • 女が20代で後悔しない生き方   桜井秀勲
  • 心の中に火をつける50のヒント   中谷彰宏
  • 週末に生まれ変わる50のヒント   中谷彰宏
  • 頑張りすぎないほうが成功する   中谷彰宏
  • 求道の画家 松本竣介 ひたむきの三十六年   宇佐美承
  • パリが教えてくれること   伊藤緋紗子
  • ASIAN JAPANESE   小林紀晴
  • ASIAN JAPANESE 2   小林紀晴
  • DAYS ASIA ディス・アジア   KOBAYASHI KISEI
  • JAPANESE ROAD   KOBAYASHI KISEI
  • メメント・モリ Memento-Mori 死を想え   藤原新也
  • ぼくの戦場記者日語   千田真
  • ちょっとネコぼけ   岩合光昭
  • ニッポンの猫   岩合光昭
  • ペソペソ   伊東昌美
  • フランス人の贅沢な節約生活   佐藤絵子
  • フランス人の気持ちいい美容生活   佐藤絵子
  • ツイン・ピークス クーパーは語るスコット・フロスト 飛田野裕子訳
  • 織田裕二 GO AHEAD
  • Cats in Negative 今日は何もしたくない日
なんだかもっと色々読んだような気がするのだけれど、リストが出てきたのは以上でした。心に残った本もあるし、ちっとも内容を覚えていない本もあります。売ってしまった本もあるし、大事に手元に置いてある本もあります。

今までに読んだ本リスト

一世一代の大掃除にて発掘したものの一つに、今まで読んだ本をメモしていた紙切れの数々がありました。どんな本を読んでいたのだろうと見てみると、見事にジャンルはバラバラ…、中には一体何を思って読んだのか?というタイトルの本までありました。Zurich日本語補習校~Zurich日本人学校の図書室で借りて読んだ覚えのある本もありますから、小学校高学年、中学生の頃のリストも存在しており、少々恥ずかしい気もしますが、自分の覚書の為に、ここにリストアップしておこうと思います。

【Zurich日本語補習校、日本人学校の図書室で借りて読んだと思われる本】
  • 銀河鉄道の夜   宮沢 賢治
  • ベニスの商人   シェークスピア
  • 嵐が丘   エミリー・ブロンテ
  • 武器よさらば   アーネスト ヘミングウェイ
  • 二十四の瞳   壷井 栄
  • 十五少年漂流記   ジュール ヴェルヌ
  • Round The World In Eighty Days   Jules Verne
  • アンの夢の家   モンゴメリ、村岡 花子
  • アンの愛情   モンゴメリ、村岡 花子
  • 若草物語   ルイザ・メイ・オルコット
  • アルプスの少女    ヨハンナ・スピリ
  • ピノッキオの冒険   カルロ コッローディ、杉浦明平
  • なんだかへんて子    山中 恒
  • あした天気に十二歳   薫 くみこ、中島 潔
  • 十二歳の合い言葉   薫 くみこ、中島 潔
  • ケティー物語   クーリッジ、山主 敏子
  • すてきなケティーの寮生活   クーリッジ、山主 敏子
  • すてきなケティーのすてきな旅行   クーリッジ、山主 敏子
  • 夢見るバレリーナ   マルバーン、大野 芳枝、 長沢 和子
  • おてんばエリザベスのすてきな友だちエニドブライトン佐伯 紀美子
  • きのうのわたしがかけていく   泉 さち子、赤坂 三好
  • レモンエイジのふたり   藤本 義一
  • 薫は少女   中島 信子、小林 和子
  • るすばん先生   宮川 ひろ
  • おかあさんのつうしんぼ  宮川 ひろ
  • 世界でいちばん長い手紙   ニコル・シュニーガン、末松氷海子
  • 悲しみの王妃   ツバイク、大庭 さち子
  • 二死満塁   砂田 弘
  • ひまわり愛の花   赤木 由子
  • 悦ちゃん   獅子 文六
  • ふたりのロッテ   Erich K¨astner、 池田 香代子
  • ねこのポチ   岩本 敏男 宮崎 耕平
  • 窓際のトットちゃん   黒柳 徹子
  • キリスト   山本藤枝
  • ジュニア日本の女性史   山本 藤枝(?)
  • 友情の「二人五脚」   日野 多香子 宮本 忠夫
  • 八月がくるたびに   おおえ ひで
  • 友よ・夏の花・原爆詩    林 京子
  • 大地震が学校をおそった   手島 悠介
  • ビーチャーと学校友だち
  • うそほんと
  • ひめゆり隊の記録
  • 悲しみは海の色
  • Annie アニー
  • 源義経
  • 義経記
  • 足利尊氏
  • 武士の世を築いた人々
  • 星と星座の伝説
  • びわ湖
Zurich日本語補習校とZurich日本人学校に、何らかのかたちで関わった人たちが、ご自身が持っておられた日本語の図書を学校に寄付して移動していかれたからでしょう、それはそれは色々な本があったのを覚えています。児童書は勿論ですが、推理小説なんかもあったのではと記憶しています。

【中学校3年生のときに読んだと思われる本】
  • 羅生門   芥川 龍之介
  •    芥川 龍之介
  • 殺人はサヨナラ列車で   西村京太郎
  • 大垣行き345M列車の殺意   西村京太郎
  • 殺人列車への招待   西村京太郎
  • 十津川警部の挑戦 上下    西村京太郎
  • 祝日に殺人の列車が走る   西村京太郎
  • 特急「白鳥」十四時間   西村京太郎
  • 寝台特急「日本海」殺人事件   西村京太郎
  • イレブン殺人事件   西村京太郎
  • 鬼女面殺人事件   西村京太郎
  • 展望車殺人事件   西村京太郎
  • なんて素敵にジャパネスク 1~8巻   氷室冴子
  • ジャパネスクアンコール   氷室冴子
  • 続・ジャパネスクアンコール   氷室冴子
  • クララ白書 ぱーと2   氷室 冴子
  • 雑居時代 上   氷室 冴子
  • なぎさボーイ   氷室 冴子
  • アグネス白書   氷室冴子
  • アグネス白書ぱーとⅡ   氷室冴子
  • さようならアルルカン   氷室冴子
  • ハロウィン殺人事件   五月 祥子
  • 殺人切符はハート色   山浦 弘靖
  • 死神の時刻表はスペード色   山浦 弘靖
  • 恋の危険信号はダイヤ色   山浦 弘靖
  • 京都迷路地図はクローバー色   山浦 弘靖   
  • ヴァージンロードはAの罠   山浦 弘靖
  • 殺人占いはJの罠   山浦 弘靖
  • 魔女特急はQの罠   山浦 弘靖
  • 夢ハネムーンはKの罠   山浦 弘靖
  • ハッピーエンドはJKの罠   山浦 弘靖
  • 殺人ゲームはポーカーで   山浦 弘靖
  • ワンペアは殺しの花言葉   山浦 弘靖
  • ツーペアは魔少女の呪い   山浦 弘靖
  • スリーカードは愛の殺人案内   山浦 弘靖
  • 夕暮れ時につかまえて   秋野 ひとみ
  • TOKYOお転写娘   今野 いず美
  • フィフティーン
  • トップガン
  • 若き日の詩集
中学校3年生になってからは、電車で30分かけて学校に通っていましたから、通学中に読書をしていたことを思い出します。当時、コバルト文庫が流行っていたのを思い出しました。どうやら私は小学生の頃の方が、文学的な本を読んでいたようですね…。

2008/05/08

ベランダの様子

5月8日(木)現在の我が家のベランダの様子。


冬が好きな気持ち

私は四季の中で冬が一番好きです。冷たく澄んだ空気も、太陽の光りを受けてキラキラと輝く銀世界も、夜の闇に静かにとうとうと横たわって青く輝く雪景色も、高く高く煌く星空も、暗く低い昼間の空も…。でも、何が一番私に冬を好きにさせているのか、それは「温かいから」です。凍える様な夜、自宅では温かいストーヴが焚かれていて、家族みんなでそれを囲むようにして過ごしている…そんな私の経験が、冬を特別な季節にしている気がします。しかし私が「冬が好き」と言うと、その寒さや生活の不便さから、顔を顰められたことが何度もありました。なかなか共感を得ることが難しいとわかってからは、冬好きをアピールするのを、やや遠慮がちになりつつあった今日この頃でした。ところが、江國香織さんの『都の子』を読むと、なんと江國香織さんも私と同じ様な理由から冬がお好きとのこと。漸く同士を得た気持ちになり、嬉しくなりました。『都の子』の中で、江國香織さんは「ユトリロの絵は暗いイメージを持つと捕らえられがちだけれど」というような注釈の後、その冬を描いた絵では江國さんはむしろ「温かみ」を感じてしまう、と綴っておられます。そう言えば、私も以前美術館に行った際、クロード・モネの『雪のアルジャントゥイユ』を観て、心が温まる気持ちになったことを思い出しました。

この『都の子』、江國香織さんが初めて描かれたエッセイなのだそうです。30歳を記念して出版された一冊ということでした。

2008/05/07

星野道夫の仕事 第2巻 北極圏の生命

自然との共存、などという言葉をよく耳にしますが、我々は日常生活の中で、一体どれ程に自然と共存して生きているのだろうか、と我を振り返ってしまいます。北極圏の大地では、ホッキョクグマ、アザラシ、カリブー、鯨、そしてイヌイット、それぞれがお互いの命をめぐり巡って生きているのです。ホッキョクグマに襲われたカリブーは、やられまいと必死になって逃げるけれども、その最後には達観したように、その生命を差し出すかのようにして死の瞬間を迎えるのだそうです。形態は変わっても、何らかの形で北極圏で根付いていく生命たち。まさに弱肉強食、食物連鎖の世界が今現在も存在しているのです。確か…(正確でなくて申し訳ないのですが)、自分の住む世界と異なる世界が地球上には存在する、それを知っている余裕を持っていたい、というような内容の言葉を星野道夫氏が何れかのエッセイに残されています。心を洗われます。

君に出会えてよかった

2月に東京に行った際、幸運にも『星野道夫写真展 「星のような物語」』に足を運ぶチャンスに恵まれたのは以前にも書いた通りです。

その展覧会の入場券があまりにも素敵だったので、いつか手作り額に入れて壁に飾ろうと、大切に保管しておきました。そして先日、漸くその額を作りました。

我が家に来ていただく、大切な大切なお客様たちの目に触れるように、お手洗いの電気のスイッチの直ぐ横に飾りました。

皆さんにお出会いできた幸運を喜ぶ気持ちが伝われば、と思います。

川上弘美ワールド

川上弘美さんの『おめでとう』を読みました。短編集です。川上弘美さんの書かれる物語の世界は本当に不思議です。淡々と物語りは進行し、最初は何気なく読んでいるのに、いつの間にか読み入っている…。そして、そのまま淡々と終っていく…。

今回の本の中では、『夜の子供』というお話が好きでした。主人公の女性が、過去に一緒に暮らしていた男性と偶然に再会し、野球のナイターの試合を観に行くというお話でした。女性は男性に再会するまでは、男性のことを好きだった気持ちをしっかりと持っていたのに、いざ出会ってみると、それがどんな気持ちだったのかわからなくなってしまった、と実感するのです。一緒に暮らしていた時間、その時の二人は紛れもない事実だし、その時の気持ちだって真実なんでしょうけれど、時が流れ、別々の道を歩み始めると、それら共有した時も、抱いた気持ちも、そのまま冷凍保存されたように心の中に残ってしまうのでしょうね。「過去はいつたって輝いて…」などというフレーズはよく耳にするものですが、まさにその通りなのでしょう。過去は取り戻せないのに、ついつい冷凍保存された日々を、現在のものと錯覚してしまう…。女性はその錯覚に気が付き、自分の現実を確実に受け止めるのでした。人生って「今」の繰り返しなんですよね。

2008/05/06

思い出のノコギリを使って

100円均一のお店で「これは優れもの!」と感激し、購入した木製の鍋蓋スタンド。場所を取る割りにあまり収納できず、購入時の興奮は何処へやら…。最近では、すっかり行き場を失っておりました。そんな時に時分良く登場したのが、『一世一代の大掃除』にて発掘された思い出深いノコギリ。早速、これを使って鍋蓋スタンドを改造しました。あまり多くを考えることなく、無計画にギコギコと切った為、切り口は散々で、鋭い木片が飛び出していたりと危険極まりない状態でした。もちろん、これでは見栄えも良くありません。急遽、布を巻きつけることにしました。簡単に出来るだろうと高を括って始めたフック作りでしたが、思わぬ大仕事となり、結局半日以上、この作業に時間を費やすこととなりました。もちろん、作業後の木屑の掃除も予想以上にたいへんでした。因みにこのフック、裏に磁石を木工用ボンドで取り付けてあり、冷蔵庫などに引っ付くようになっています。

沖島での出会い

5月4日(日)に夫婦で沖島に遊びに行ったときに出会った猫たちをご紹介します。

先 ずは、沖島行きの船を堀切港で待っているときに出会った猫さん。港に設置されている防波堤に着けられた漁船の上で、それはそれは激しく鳴いていました。防 波堤と港は湖によって遮られており、陸続きにはなっていません。この猫さん、何かの拍子に船に乗り込んだのでしょうね。船は防波堤に着岸、船と一緒に置い てけぼりになってしまったようでした。最初は猫さんを見ている私たちに向かって、「にゃー、にゃー」と鳴いているばかりでしたが、徐々に行動が大胆にな り、船から湖に下りようと試みるようになりました。しかし結局、泳いで港まで行くことは無理と判断したのでしょう、諦めて防波堤の端の方に歩き去っ て行きました。私たちも、できることならば陸に連れ戻してあげたかったですが、その手段はなく、眺めている他、仕方がありませんでした。

島では2匹の猫さんと出会いました。その1匹は逃げ足が素早かった為、写真に納めることが出来ず残念でした。もう1匹の方は路地をゆっくりと歩いていましたから、後を追いかけて行きました。




最終的には見失ってしまったのですが、私たちが奥津島神社の境内から琵琶湖の眺めを楽しんでいると、直ぐ下の路地に再び現れて、「にゃーご、にゃーご」と物凄く大きな声を出して鳴きながら、また細い路地の中に消えて行きました。


島 で楽しい一日を過ごした私たち、再び船に乗り堀切港へ。すると!なんと!行きに防波堤に置いてけぼりになっていた猫さんが、港にいるではありませんか!何 方か親切な方に(たぶん漁師さんだと思いますが)、連れ戻してもらったのでしょう。私たちが近付いて行くと「にゃー、にゃー」と擦り寄って来ました。そして、何故かham君の足の上にペタリと、しかも突然に座り込んでしまいました!下の写真のham君の手の具合を見ると、それが如何に唐突で予測不可能だった出来事かが、お分かり頂けると思います。ham君の表情を見ると、更にそのことが良くわかるのですが、プライバシーの保護の為、お見せすることができず残念です。


*最後の写真以外は全てham君が撮影。デジタルズームを使用したもので  は、画像に多少の荒さがあるのが残念なところです。

ham君's dinner

我が家は、今夜、ham君がシェフでした。

メニューは

チーズ、クラッカー、生ハムの盛り合わせ
グリーンサラダ
きのことベーコンのホワイトソースのパスタ
飲み物は、スパークリングワインと白ワイン


とっても美味しかったです。
ありがとうham君!

2008/05/05

島での休日 5月4日(日)

かなり以前より「行きたい!」と思っていた場所に、ham君と一緒に行ってきました。沖島です。琵琶湖に浮かぶ最大の島にして、淡水湖の中に人が住む島としては国内唯一、世界的にも珍しい島なのだそうです。私たち夫婦が好きな動物写真家の岩合光昭さんも沖島を訪れて、猫の写真を撮られたことがあるらしく、猫好きの私たちには、どんな猫との出会いがあるのか、これも楽しみの一つでした。

今回、沖島を訪れるにあたって、少し沖島について調べてみました。近江八幡観光物産協会のHPによると、沖島に本格的に人が住み始めたのは、保元・平治の乱 (1156~1159)による源氏の落武者7人が記録されているようです。まさに落武者伝説の残る島、ということでしょうか。なんだか「浅見光彦シリー ズ」の世界を実体験するようで、わくわくのおでかけでした。

我々は、滋賀県は近江八幡市、堀切港より船に乗り、沖島に向かいました。同じく近江八幡市の長命寺港からも、沖島行きの定期便が出ているのですが、なんと、 1日に1本!自然、選択肢は堀切港から…ということに。堀切港からは、船に乗ること10~15分で沖島に到着。運賃は大人片道400円也。舟は1日に11 往復しています。

G.W.の真っ只中の昨日は島に帰省する人、島から遊びに出る人、私たち同様ぶらり旅の人々により、船内は賑わっていまし た。昨日は少々霞がかかった感はありましたが、お天気も良く、船上からの景色はとても美しかったです。船には船長さんと、車掌さん(!?)兼乗り組み員のおじさんがおられました。そのおじさんは、お客さんが全員乗船すると運賃を回収に回られます。そして全員から運賃を徴収し、一仕事終えると、お客さんとの暫しのお喋りタイム。おじさん曰く、桜の季節に島に行くと、島では港を 囲むようにして植わっている桜が素晴らしいとのこと。きっと湖面に映える桜の花々は美しいのでしょうね。

我 々は12時15分の便にて沖島に向かいましたから、島に到着したのは丁度お昼時。現地にも食事処や民宿はあるのですが、何れも予約制とのこと。今回の沖島行きは天候も鑑みて、最終的には当日に行くかどうかを判断しようと思っていましたから、私たちは食事処は予約せず、お弁当を持って行きました。そういうわけで島に到着したら、先ずはお弁当スポット探しから始めました。そこで私が選んだのが沖島小学校のグランドです。現在、1年生~6年生まで10人の児童が学んでいるとのこと。我々はグランドと校舎を背に、琵琶湖を眺めながら持っていった自家製クリームパン、たまごパン、ベーコンロールパンを頬張り、暫しランチタイムを楽しみました。

その後、ブラックバスを狙う青年達を横目に、我々は島内を散策しました。沖島は面積1.53k㎡、周囲6.8kmと小さな島ですが、人の住んでいるエリアは 更に限られており、1時間もあればクルリと見て回れる程でした。その地域に家々が犇き合う様にして軒を連ねていました。その家々の隙間に小さな畑が処狭し と区画されており、それぞれのお宅が野菜やら花やらを作っておられました。私たちが見た限りにおいて、島内に日用品や食品を扱う商店は無く、自動販売機ですらジュース用が二つ、タバコ用が一つといった具合でしたから、生活に必要なものは船に乗って調達せねばならないのでしょう。お野菜など自給自足できるも のは各自で補うという生活なのだということが、一目瞭然でした。

島 の中では自動車、スクーターといったエンジンのついた乗り物はなく、自転車、三輪自転車が主な乗り物のようでした。それもそのはず、島内に巡らされた道は路地といった方が適当なものばかりでした。自動車が通る道に慣れている我々は、「これは公道なのだろうか…どこかのお宅の中なんじゃないかしら…」と、なんだ かソワソワしながら、不安を抱きながら、歩を進めることとなりました。その様なわけですから、もちろん島内に信号機は一台も無く、なんだか不思議な空間に舞い込んだ感 を覚えました。しかし、現実に立ち戻ってこの状況を考えてみると、この様に家々の間を縫うような路地が交通網のこの島、火災があれば一溜まりもないことは容易に推測できます。その為でしょう、路地の至る所に赤い消火栓や、火の後始末や取り扱いの注意を喚起する看板が配置されているのが目立ちました。また、港には消防艇も置い てあり、島民の皆さんの日々の心掛けが見受けられました。

これらの他、路地を歩いていて気になったのがお地蔵さま。何処のお宅の軒先にもお地蔵さまがおられるのです。なんでも、沖島には男児が生まれるとお地蔵さまを祭る習慣があるらしく、路地のあちこちに花の手向けられたお地蔵さまがおられました。下の写真では見え難いかと思いますが、家と家の細い細い路地の突き当たりにお地蔵さまが鎮座しておられます。


この様に、あちらこちらと路地を彷徨い迷いながら、目的地である西福寺へ。源氏の落武者の一人、茶谷重右衛門の末裔が蓮如上人に帰依し、庵を建てたこ とに始まったとされる、歴史深い由緒あるお寺のようです。ここには立派な蓮如上人像が安置されていました。私たちがお寺を訪れたのは午後2時頃だったのですが、丁度、何か催しがあったのか、島のおばあちゃんたちが三輪自転車に乗って、続々と境内に集まって来ておられました。おばあちゃんが一斉に同じ方角を向いて三 輪自転車を漕いで行く様子は、これまさに圧巻でした。

お寺にお参りをし、その路地をそのまま真っ直ぐ抜けると、あっと言う間に島の反対側に出ました。港がある方とは違い、船のエンジン音、人々の声からさえも遠ざかり、聴こえるのは鳥の鳴く声と、さざ波の音のみという静けさ。そこからの景色はまさに別天地、絶景でした。


最後に島にある神社の一つである奥津島神社に行きました。高台の上に建っているお宮さんで、階段はとても急でおっかなびっくり登り、参拝をしました。この神社は藤原不比等の建立に始まるそうです。お宮さんのお世話は島で42歳になった人が一年間するというしきたりになっているようで、その交代式は大晦日の深夜に行われるのだそうです。私たちがお参りした日は、島のお祭りの翌日だったようで、境内が少々汚れていました。だからでしょう、お世話役の方でしょうか、一人の男性がお掃除をしておられました。

神社に参拝し、時計を見ると、午後2時の船が港を出てしまった後でした。次の船は午後4時までありません。あらら…と思いましたが、高台の神社からの眺めを楽しんだり、港に腰掛けて波を見ながらぼんやりしたり…そして…私と言えばham君にもたれながら、とろりとろりとまどろんだり…、とてものんびりと時間を過ごすことができました。

ほんの半日ばかり、しかも、遠出をしたわけではなかったのですが、とても遠くまで来てしまった様な、とても長い時間を島で過ごしたような、なんだか不思議な旅をしてきました。