2008/05/22

残り一冊

逃げろ光彦 内田康夫と5人の女たち』を読みました。図書館でずっと貸し出し中だったのですが、昨日(5月21日)、ネットで検索すると幸運にも貸し出し可能になっていたのです。まったく先日からラッキー続きです。

この本は短編集で、最後の一話が「浅見光彦シリーズ」でした。内田康夫氏は長編小説を書くとき、プロットを考えず書き進むのだそうです。ですから著者ご本人が、読者の一員同様、次に何が起こるのか、誰が犯人なのか、ドキドキしながらの執筆なのだとか。しかし、流石に短編では構成を先に考えておかれるそうです。ご本人曰く、その様なスタイルで小説を書くのは苦手なのだそうです。

一読者である私は長編の方が好きです。物語が非常に複雑で本当に先が読めないのです。作者ご自身も物語の先を楽しみながら書いておられる、というのが伝わってきます。短編は先にプロットを考えて書いておられる分、非常に小気味好く物語が進み、全体的にコンパクトにスマートにまとまっていて快適です。先に長編が好きと言った私ですが、「浅見光彦シリーズ」の長編を期待するのと同じくらいに、やはり短編も期待してしまうのでした。

さて、丁度去年の今頃から読み始めた「浅見光彦シリーズ」、出版されている書籍では未読のものは残すところあと一冊、『博多殺人事件』のみとなりました。いつもお世話になっている市立図書館には、なんとこの一冊だけ、ポッカリと抜け落ちたようにして存在しないのです。そいういうわけで、先日、生まれて初めて図書館にて「リクエスト」をしてきました。叶えて貰えるものやら定かではありませんが、私の手元にやってくる日を楽しみに待つこととします。

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