2008/04/28

江國香織ヴァラエティ

随 分と前に読み終えていて、記事をupしていなかった本の一つです。この本…というよりは、どちらかと言えば中身がギッシリと詰まった雑誌と言う方が適切で しょうか…には江國香織さんが影響を受けられた作家さんとの対談や、旅行記、江國香織さんのお気に入りの図書や日用品、食べ物などが記されている他、私の お気に入りの作家さんの一人である川上弘美さんとの対談も載っていました。私は、江國香織さんと川上弘美さんの作風に、空間にフッと擬似旅行するような、 何とも言えない不思議な感覚を覚えるのですが、ご本人同士もお互いの作風の類似点については感じる物を持っておられるようでした。とても読み応えのある一 冊でした。

この本に紹介されていた、江國香織さんのお気に入りのCDの一枚をレンタルショップにて借りてきました。『KENNYGREATEST HITS』です。サクスフォーンの音色が耳に優しい一枚でした。実は私の父親、私が幼い頃までサクスフォーンを吹いていましたので、私にとってこの楽器には特別な思い入れがあります。それもあってか、とてもなめらかですべらかな音色のこのCD、聴いた途端に気に入ってしまったわけです。ケニー・GのCD、他にもいろいろとあるようなので、機会があれば聴いてみたいと思います。

2008/04/27

道の駅あいとうマーガレットステーション

今日は、私の母方のM叔母ちゃんと、いとこのAちゃんからお誘いを受け、『道の駅あいとうマーガレットステーション』に行って来ました。M叔母ちゃん家族、Aちゃん親子、我々夫婦、総勢11人でのピックニックとなりました。

今 日は『ゴールデンフェスタ2008菜の花祭』と称し、イベントが行われており、大勢の人で賑わっていました。私は過去に一度、『道の駅あいとう マーガレットステーション』に行った記憶があるのですが、ほんの少し立ち寄った程度でしか覚えておらず、もう一度ゆっくりと訪れてみたいと思って いた矢先のお誘いでした。ですから今日は、まさに願ってもない機会となりました。

『道の駅あいとう マーガレットステーション』には菜の花が綺麗に咲き誇っていました。また、美しい花々も沢山咲いており、またしても私の花を育てたいモードが全開になってしまいました。そして勢いに乗っかって『ROMAN CHAMOMILE』の種を購入!してしまいました。近日中に植えようと、今から楽しみにしています。

あちこち見学をしたり、お店を覗いたり、イベント・ステージを観たり、楽しい時間を過ごした後、屋外で美味しいジェラートを頂きました。M叔母ちゃんや、いとこのYちゃん、Yちゃんの彼女のCちゃん、いとこのKちゃ ん、Kちゃんの奥さんのYちゃん(なんと私の中学校高校時代の友達なんです!)、いとこのAちゃんとのお喋りは、いつも心をリフレッシュしてくれます。そして何よりも、KちゃんYちゃんご夫婦の愛息子S 君、Aちゃんの2人の愛すべき子供たちと過ごす時間は、私にとても元気をくれます。みんな、本当にありがとう!そして、そして、いつもニコニコして、この様なとてつもなく大所帯の、ちょっと(!?)変わったいとこミーティングに一緒に参加してくれるham君、本当にどうもありがとう!感謝しています!

そうそう、今日はこんな素敵な出会いもありました。

2008/04/24

今日はこまごまと整頓

大物の整頓は、目で見て「あー、今日はコンナニモ頑張った」と成果がわかりますが、小物の整頓は見かけによらず難儀だったりします。その手間のいる作業を、本日、行いました。

どんな作業かと言いますと、今まで新聞や雑誌等から、「とりあえず」切り抜いて集めていたレシピの整頓です。一応、クリアファイルに入れてカップボードの中に収納していましたが、量は増えていく一方です。「一世一代の大掃除」の余波を受けて、収納スペースの確保を余儀なくされていますので、少しでも要らないものは減らそうと一大決心をした、というわけです。

そこで、「とりあえず」クリアファイルに集めておいたレシピの束を見てみると、意外と必要と思われるものが少ないことに驚きました。切り抜いたは良かったが、後になってみると大して興味を惹かれなくなっていたり、どう考えても現実的ではないお料理のレシピだったりするものが思いのほか多く、頻繁に参考にしているのは、ほんの一握りだということがわかりました。そこで、普段からお世話になっているレシピだけをより分けて整頓しました。なかなか骨の折れる作業でしたが、今後も間違いなく役に立つ、実用的なレシピ集になったので、成果は見え難いですが充実感はたっぷりでした。

2008/04/22

大風呂敷

一世一代の大掃除なるものを始めると、「掃除をしている場所=父方の祖父母の家の私物」のみを整頓していたらヨシ、というものではないことが日に日にわかってきます。今の私には必要がなくなったモノ達には退官願うにしても、どう考えても捨てられないモノたちもあります。それらは、なるだけ少なくして現在の住まいに持って来る予定ですが、それにしてもスペースには限りがあります。従い、予め収納できる場を作っておかなくてはいけません。ですから、現在、自宅の私物も合わせて整頓している次第です。

先ず始めに壊れているのに捨てられず、残してあった物(修理も無理…)を潔く捨てました。基本的作業ですが、本当に勇気が要りました。次に、お気に入りの雑誌の必要箇所を切り取ってスクラップし、嵩を減らしました。他、ハギレやリボン、包装、紙袋等は、ただ箱に入れておくだけの状態から、クリアファイルに入れて収納する方法に切り替え、多少スッキリさせました。

しかし、それでも減らない私の荷物たち…。

いつか使うかも…と思って安売りの時に買っておいた布の数々や、洋服としては着られないけれども、何か別の用途使えるかもしれないし、リメイクだってできるかも…と、大切に保管しておいたT-シャツやセーターたち。特にお洋服に関しては思い出も多く、とても手放すことなんてできません。そこで、「ならば使おう、使ってしまおう!」と、まずは買い溜めておいた安布を使って大風呂敷を縫いました。読んで字の如く、本当に大風呂敷です。ひたすら直線縫いをするのみで、高度な技術は要らないのですが、根気は要りました。丁度!お客さまのお布団を入れるカヴァーがありませんでしたので、「大風呂敷で包んで収納する為」、というのが作成の理由です。立派な理由ですし、全く持って立派な大風呂敷ができました。

作った結果、押入れの中はビミョ~な柄で明るく(!?)なりましたし、お布団もコンパクトに収納できるました。又、布も長年の待機状態から開放されましたし、一石三鳥といったところでしょうか。

2008/04/21

世界で最もHOTな場所!?へ

昨日4月20日(日)、コンタクト・レンズを買いに出かけていたham君が帰宅するなり、「あまりにも良い天気だから、ぶらっとどこかへ行きたくなった」と、独り言とも、私を誘うとも取れる言い方で呟きました。私はというと、ランチにとお惣菜パンを焼いていましたから、「じゃあ、パンを持ってピックニックにでも行く?」と提案。しかし、「そんなんじゃないねん…」と弱弱しくham君。どうやらドライブをしたいらしいのです。しかも彼の中では、既に行き先の候補もあるようで、私が行きたい場所を行っても首を横に振るばかり…。パンを焼くてを止めてham君を見ると、なんとgoogle mapにて下調べをしていました。

皆さんから見ると、私は積極的に外に出かけるタイプの人間に思われがちの様です。実際、外遊びは好きですし、おでかけや旅行も好きなのです。しかし、最近気が付いたのには意外に尻込みしてしまうところがあるのです。若干、気が付くのが遅かったという感もあるのですが、私は案外、出不精なのかもしれません。一方、自宅にこもってパソコンに向かったり、ひたすら読書をしていそうな我が夫ham氏、実は彼はとってもフットワークが軽く、アウトドアなタイプです。そんなham君、出不精の私と一緒に暮らし始めてからというもの、思いつきでフラリと行動する機会が少なくなっているのではないだろうか…と、一緒に暮らし始めて5年目にして漸く気が付いた私、少し遅すぎましたかね…。ham君がとっくに気が付いていたのなら、きっと大いにストレスだったでしょうね。この場を借りて、ごめんなさい。

というわけで…、私は、全く異なるタイプの人と一緒に暮らす機会に恵ましたので、今まで自分の選択肢にはなかったことに挑戦してみようと思い、昨日は「ham君の思いつきぶらっと旅」に便乗させてもらったのでした。そして私たちが、というかham君が心向くままに自動車を走らせた先はココ!でした。


2008/04/19

入手困難

内田康夫氏の「浅見光彦シリーズ」を読み始め、ほぼ1年が経ちます。そして全部で102冊ある作品の内、ついに99作品まで読破するに至り、残すところあと3冊となりました。ところが、ここに来て、その3冊を入手するのが非常に困難なのです!購入せずに図書館で借りて読んでいるから、この様な事態に陥るわけで…。つまり、私が借りに入った時には何方かが借りておられるのです。頻繁にインターネットで図書館のページを開き、お目当ての本を検索、そして図書館に戻っていれば急いで借りに行く、と言う有様です。その様にして幸運にも手に入れることができた2作品を以下に紹介します。

以前に『鏡の女』という題名の本でも読んだ作品が収められていた一冊でした。従って、内容は既に知っていたはずだったのですが、意外に忘れているものですね。最後まで楽しめました。この短編集に収録されている作品の中の『龍神の女』、題名にもなっている作品で、「浅見光彦シリーズ」ではないのですが、このストーリーの書き出しの部分、また、事件発生現場等が、以前読んだ「浅見光彦シリーズ」の、何れかの作品と似通っているように思うのです。似通っているというと御幣がありますね。同じ場所で異なる事件が二つ、同時進行で起こっていると言う方が正しいのかもしれません。かなり頑張ってその作品を探してみたのですが、残念ながら見つけることができませんでした。私の思い違いかもしれません。


棄霊島

正直なところを白状すると、なんだか気味の悪い題名だなぁ…と思いつつ読み始めた一冊です。しかし、読み始めるとその歴史的なスケールの大きさ、社会、人権、平和等々、様々な問題を提起する非常に内田康夫氏らしい、また「浅見光彦シリーズ」らしい小説であることがわかり、グイグイと引き込まれていきました。事件解決の仕方も、これぞ「浅見光彦シリーズ」というものでした。ところで、題名になっている島ですが、これにはモデルがありまして、それは長崎県にある「端島」という島だそうです。別名「軍艦島」というそうで、写真を見てみると本当に軍艦のような形をした島であることがわかります。私はお恥かしながら、この小説を読んで始めて知ったのですが、日本の近代化及び、高度経済成長を支えた島として、また、戦争を経験してきた島としても、歴史的に非常に重要な役割を果たした場所の一つ出あったようです。一度、訪れてみたいと思いました。


ham君、ついに購入!

我が家のham君、『ネスプレッソコーヒーメーカー』を衝動買いしてからというもの、しばしば、いやいや、ほぼ毎日!?『ネスプレッソコーヒーメーカー』でコーヒーを入れては、そのお味を楽しんでいます。そして、その都度「エスプレッソ・カップが欲しい…」と呟いていました。そう、我が家にはマグ・カップは沢山あるのですが(私が旅先で買ってコレクションしています)、エスプレッソ・カップはありません。ましてや、ロング・カップは言うまでもなくありませんから、毎回、ティー・カップで飲んでいました。そして今週の半ば、ついに!エスプレッソ・カップと、ロング・カップが我が家にやって来ました。ham君がお小遣いにて購入されたのです!そして早速その夜、私もお相伴に預かり、二人して美味しいコーヒーを頂きました。ありがとう、ham君!

2008/04/18

こんなものも…

引き続き、一世一代の大掃除のお話です。

小学生時代に作った、限りなく渋いミニチュア和風家具(!?)の他に、中学校3年生の美術の課題で描いた絵も発掘されました。どうやら私は「物を作ること」、の他にも「絵を描くこと」、も好きだったようです。私の父方祖父がアマチュアで絵を描いておりましたので、祖父にアドヴァイスを貰いつつこの絵を描いた日を懐かしく思い出しました。特に色の配色をどのようにするか、これをウキウキしながら考えていた記憶が鮮明に蘇ってきました。

「絵を描く」、となると何かと準備が大層になりますから、現在ではついついそれから遠のいていますが、本当は今も嫌いではありません。ただし、絵を描くこと自体が残念ながらあまり上手ではなく、才能を持ち合わせるとは思われません。従い悲しいかな自身の思いを紙面に存分に表現できません。でも、描いてみたいという気持ちはあるにはあるのです。この絵が出てきて、自分の中に潜んでいた気持ちに改めて向き合ってしまいました。

子供の頃から…

一世一代の大掃除をしていると、本当に色々なモノ達が出て来ます。それら思い出の数々を整頓する中で、改めて自分を発見することもしばしば、なんて書くと大袈裟でしょうか。前回の掃除の際、子供の頃、たぶん小学校3、4年生の頃だったと思うのですが、一時期凝って作っていたミニチュア和風家具(?)が出て来ました。なんとも渋い趣味だなと、思わず苦笑いしてしまったのですが、この頃からコチョコチョと物を作るのが好きだったようです。

お花を観に行くと…


お花を観に行くと、「やっぱりお花っていいな…」と思います。
バラハーブ園からの帰り、私の頭の中は
「我が家にもお花が欲しい」という思いで一杯でした。

ham君にお願いして、お花屋さんに立ち寄ってもらい
早速、お花を購入する運びとなりました。

今回、我が家にやってきたお花は『くちなし』です。
艶々した葉っぱと真っ白な花々。
今夜もとても濃厚で甘い香りを漂わせています。

2008/04/16

バラハーブ園 4月13日(日)

先週の日曜日の午後、また一つ願いが叶いました。そして、同時に新たな願いを心に秘めることと相成りました。

叶った願いというのは…ここ数年、「行きたい、行きたい」と想いに想っていた『バラハーブ園』を訪れたことです。

そして、新たに心に抱いくことになった願いとは…。

話は変わり…、皆さんは特に予定を立てていなかった日曜日は、どのようにお過ごしでしょうか。私たち夫婦はしばしば朝食のテーブルにて、その日一日をどう過ごすかを話し合います。先週は、「一度行きたいのよねー」と『バラハーブ園』行きを私が提案しました。ここ何年もの間、何度か口にしてきたこの言葉に、ham君もついに覚悟を決めたのでしょうか、花粉症で鼻をムズムズさせているのにもかかわらず、私の意見を採用してくれたのです!ham君、ありがとう!

朝食をおなかの中にしまい、家事をそそくさと済ませ、いざ出発!途中のコンビニエンス・ストアで水など仕入れて、心浮かれていたものの、なんと『バラハーブ園』、方向感覚には優れたham君が珍しく道を間違ってしまうほどに、とってもわかりにくい場所にありました。二人して「うーん、こっちかな」「あっちかも」と唸りつつ、自動車を走らせました。そんな道すがら、私は心の中で「きっと花も見頃だし、大勢の人だろうな…、空いているといいのだけど…」と、ひたすら混んでいないことを祈っていました。

そして漸く到着!

先ずに目に入ってきたのは『第2駐車場』の看板でした。そこに自動車は1台もなく、ほと安心。これならば混んでないはず…と、心のワクワクを押さえきれずに到着した『第1駐車場』、私の心配をよそに、こちらの駐車場も閑散としており、自動車は数台止まっている程度…。ham君と二人、頭に複数のハテナを浮かべつつ受付に向かいました。

受付に到着し、入場料を払おうとすると、「あー。バラもなーんにも咲いてないし、お金はいいわ。」と、受付のおじさん。なるほど…。どうやらバラを見るのには時期が早すぎたようです。自動車が少ないのは、だから、だったのですね。どうやら我々は早まったようです。

驚くほど何も咲いていない、また、職員の姿しか見られないバラハーブ園を散策し、温室コーナーへ行きました。ここで漸く花に巡り会うことができました。香りのする花を集めた温室と、ベゴニアばかり何種類も集めた温室の2つがありました。そのどちらも素晴らしかったのですが、私はベゴニアの美しい花々に目を奪われました。ベゴニアの温室では、その種類の多さに驚くと共に、ベゴニアに対して持っていた私のイメージをも一変させられる結果となりました。今まではベゴニアと言えば、歓喜を思わせるパキッとした赤を思い浮かべていましたが、実は淡いサーモンピンクのベゴニアや、純白の花もあることを初めて知りました。本当に綺麗でした。

目と心の和む、とても素適な時間を過ごすことができました。そして、「今度こそ、バラとハーブの花盛りの園に行きたい」と、新たに心に願いを秘めることとなったのでした。

*今回の写真は全てham氏撮影のもの

2008/04/14

ショートブレッド

このところ、ショートブレッドに凝っています。右の写真は先週の金曜日(4月11日)に焼いたものです。今までは、薄力粉の他に上新粉も加えて、よりかたい仕上がりにしていたのですが、今回は薄力粉のみを用いたレシピで作ってみました。それぞれの好みによると思うのですが、私の場合は、上新粉を使ったものでは、焼きあがったものを口にした瞬間に、粉っぽい独特の香りが気になましたので、薄力粉だけで作る方が好きでした。幸いなことにham君も、今回のレシピを気に入ってくれたようですから、今後、我が家のショートブレッドは以下のレシピがメインになりそうです。因みに、レシピは、雑誌『天然生活』のを使わせてもらいました。

材料(6×3cmの長方形/16本分)
薄力粉 150g
粉砂糖 50g
無塩バター 80g
塩 ひとつまみ

準備しておくこと
*バターを常温に戻す。
*薄力粉を振るう。

作り方
  1. ボウルにバターを入れ、ゴムべらでクリーム上に練り、粉砂糖、塩を加え、白っぽくなるまですり混ぜる。
  2. 薄力粉を加え、粉っぽさがなくなるまでゴムべらやカードでむらなく合わせる。
  3. ひとまとめにしてラップに挟み、麺棒で12×18cmの長方形に伸ばす。冷蔵庫で1時間ほど休ませる。
  4. 包丁で横半分、縦8等分の短冊形に切り、竹串の背で8個ずつ深さ2㎜ほどの穴をあけて模様をつける。
  5. オーブンシートを敷いた天板に間をあけて並べ、170℃のオーブンで15分ほど焼く。

一口メモ
3.では左の写真(手タレ:ham氏)にあるように、割り箸を互い違いに合わせてセロハンテープで止めたものを生地に沿わせるようにして、高さを調節しつつ、又、大きさや幅を整えながら手で伸ばしていくと、意外に上手い具合に形をつくることができます。この方法で作ると、麺棒を使うことはいらず、お手軽です。

4.の穴あけは、一つ一つ串を使って行うと見栄えも良いのでしょうが、私は面倒臭がり屋さんなので、フォークであけています。従って、三つ穴のものができます。

最後に生地はアイスボックスにして保存が可能ですから、多めに作って冷凍しておくと便利です。

2008/04/11

江國香織 とっておき作品集

「フェミナ賞」を受賞した処女作、『409ラドクリフ』が初めて収録されたという一冊です。読みたくてしかたがなかったのですが、やっと手にすることが出来ました。

江國香織氏の作品は数多く読んできましたし、これらは処女作に比べ、完成度的には遥かに高いものと思います。しかし今回読んだ『409ラドクリフ』、衝撃でした。何故なら、私が彼女の小説に惹かれて止まない理由がわかったように思ったからです。

彼女の小説の中に出てくる人々は皆、それぞれに魅力的です。自分の心の赴くままに生きる人…、相手に身を委ねて生きる人…、状況に自分を合わせて生きる人…。私が今までに読んできた江國香織氏の作品では、このような登場人物たちが、切り取られた日常の繰り返しの中にいて、それぞれの葛藤をじんわりと繰り返し、そしていつのまにか新しい展望への細い光りを見つけそうになっている、そんな感じなのです。小説の中の人たちが一体、どんな葛藤を抱いていて、何に悩んでいて、そして最後にはどうやってそれらを乗り越えて行くのか、これを江國香織氏は決して明文化してくれません。だから、話は突然に始まり、淡々と進み、下巻があるのかと錯覚させて終ります。

『409ラドクリフ』、勿論、江國香織氏らしい小説でした。でも、他のものとは違いました。それは処女作、ということに関係しているのでしょうか。非常にプリミティヴでピュアな感じ、と言ったら良いのでしょうか。ますます江國香織ワールドに惹かれる予感がしています。

2008/04/10

忘れないうちに…

先日、実家に立ち寄った時、父が夕食を作っていましたので、お手伝いをしました。何と言うおかずか名前は忘れたのですが、とても美味しそうだったので、早速、昨日作ってみました。材料やら作り方に少々曖昧なところはありましたが、何とかそれらしいものができたと思います。忘れないうちにメモ代わりに記事にしてupしておこうと思います。

材料
生姜…(今回はチューブに入った練り生姜を使用しました)
ねぎ…(私はわけぎを使いました)
かにかま
卵…(今回は2個使いました)
ごま油       *分量はどれも適当です。

[A]
豆板醤…小匙1/2
トマトケチャップ…大匙3
[B]
水…2カップ
鶏がらスープの素…小匙1

作り方
先ずは下準備
①生姜はみじん切りにする。
②ねぎは3~5cmのぶつ切りにする。
③かにかまは半分に切り、少々解す。
④卵は予め溶いておく。
⑤[A][B]は予め混ぜておく。

ここから本番
⑥フライパンにごま油を熱します。
⑦生姜を入れ軽く炒め、続けて[A]を加えてグツグツとなるまで熱します。
⑧次にかにかま、ねぎの順に入れて⑦に馴染ませます。
⑨[B]を注ぎ入れグツグツと汁気が少なくなるまで煮詰めます。
⑩最後に卵を回し入れ、大きくかき回します。

一世一代の大掃除 1

大掃除、をすることにしました。今回は完璧を期する必要があります。曖昧に、最後は目を瞑って終らせることは許されません。最重度の物を捨てられない症候群の私にとっては、かなり厳しい状況と言ってもいいでしょう。しかし、いつかはしなくてはいけないことです。いつまでも先伸ばしにしておくわけにはいきません。

何故こういう事になったかというと、私の両親から「実家及び、祖父母宅にある私の荷物を片付けて欲しい」との電話があったからです。

ご存知の方もおられるかとは思いますが、私は結婚前からham君と暮らし始めました。勿論、ham君との生活を開始するにあたっては、それ相応の覚悟で実家を出ました。しかし、「結婚」ということではなかった為、又、手狭なアパート生活ということもあり、使わない荷物は実家や祖父母宅に預けて新生活をスタートさせたのです。どういった荷物かというと、その殆どが子供の頃からの思い出の品々です。小さい頃から既に捨てられない症候群だったのです。その荷物が、今でもそのまま放置されています。両親及び、祖父母にとっては全く迷惑千万だと思われます。

実は、今回の電話が初めてというわけではなく、結婚をした時分からじわじわと「片付けてね」と言われ続けていたのですが、なんだかんだ言って先延ばしにしていました。心の片隅にいつも「片付けなくちゃ」という思いを抱きつつ数年、潮時とはまさにこのこと!と思い、大きな多いな決心に至ったわけです。それには、昨年末、『部屋ごと”walk-in closet”プロジェクト』と称し、我が家の大掃除をしたのがきっかけとなりました。どれだけ必要のない物に囲まれて暮らしていたか、「愕然とする」という状態を実体験しました。必要なものだけに囲まれて暮らす、それ以来、そんなsimpleな生活に憧れ、又、目指すようになりました。

そんなこんなで、一昨日、4月8日(火)に一先ず父方の祖父母の家に出掛けて、先ずは何が置いてあるのか視察!してきました。既に何があるのかもわからないくらいですから、その時点で必要ないのじゃないの?という声が聞こえてきそうですが、聞こえない振りをして行って来ました。品々を見て、過去にタイムスリップをしてしまったような不思議な感覚に襲われたと共に、これを何とかして整頓しなくては…と思った瞬間、現実逃避への道を危うく選びかけました。

しかし、何とか逃避は思い止まり、パッと見て「いらない」と思われる物と、「ああ、どうしよう」と捨てるに忍びない物に分ける作業をして来ました。捨てるに忍びない物の中でも、捨てられるものについては、デジカメで写真を撮ってから捨てました。当然のことながら一日では掃除は終了せず、今後、時間を見繕っては通い、片付けることになりそうです。

祖父母の庭の桜は満開でした。

2008/04/08

最近のお気に入り

最近のお気に入りのお惣菜パンです。
ゆで卵を細かく潰して、軽く塩、胡椒をした後
マヨネーズとマスタードを適量混ぜます。
これをパン生地の上に乗っけて焼くだけ。
本当にシンプルなのですけれど、美味しい!
従って、このところの我が家の食卓への登場回数は頻繁です。

2008/04/07

当たった…

今日、買い物から帰ってきて郵便ポストを開けると、見慣れない葉書が一枚入っていました。「なんだこりゃ?」と、アパートの階段をえっちらおっちら登りつつ目を通すと、なんと!「まっぷるマガジン 金沢へでかけよう」プレゼント当選のお知らせ、とあるではないですか!『すみよしや旅館』の宿泊券(一泊朝食付、一組二名)が当たったのです!そう言えば…お正月に金沢に旅行した際、というか、その時期、「下手な鉄砲も数打てば当たる」よろしく、手当たり次第、なんでもかんでも応募していた記憶が蘇ってきました。本当に当たったのですね。数、打ってみるものです。お正月の金沢の旅行では念願の『兼六園と『金沢21世紀美術館』を訪れることができ、とても楽しい二日間を過ごさせて頂きました。しかし残念なことに、もう一つの旅の楽しみでもあった『近江町市場』訪問は市場が休みだった為に叶わず、涙を呑んで帰って来たのでした。その時、もしも、また金沢に行くチャンスがあるのなら、『近江町市場』はもちろん、お城や歴史ある町並みを歩いて見たいな…、もう一度、駅前のドームも観に行きたいな…等と思い巡らしていましたが、こんなに早く現実味を帯びて来るとは思いもよらず、驚きを隠せない、といか、本当?と思わず疑ってしまうというのが現状です。そうそう『すみよしや旅館』、『近江町市場』の隣みたいです。運命、ですかね!?

2008/04/06

星野道夫の仕事 第1巻 カリブーの旅

たとえば、リヴィングルームのソファから手の届く範囲に、この写真集が置いてあれば、どんなにか心豊かになれるだろう。そう思います。

星野道夫氏の写真には物語がある、なんて私が言ったら生意気でしょうか。

北極の大地を埋め尽くす様にして移動するカリブーの群れ。その中の一匹が何かを言っているように見える。カリブー達にも彼らの生きる世界があって、生活がある。その生活について、一枚の写真が物語りを語るようにして存在しているのです。

この地球上に存在している現実を絵にした絵本、と言ったら失礼でしょうか。一枚一枚の写真、それに写っている動物の一匹一匹から物凄い想像力を掻き立てられます。

blogを通じて自分の趣味を知る

前回sotamannとお食事をした時、「趣味って何よ!?」という話になりました。どうしてその様な話になったのかというと、私がsotamannに「趣味って一体何ですか?」という疑問をぶつけたからなのですが、その疑問の発端は、私が大学生だった頃の英語のクラスでの出来事に遡ります。

ある日、私の選択していた英語のクラスで、「他者の趣味について聞く」という内容の授業がありました。その授業にて先生(アメリカ人)は、「読書と答えるのは無し」と仰ったのです。つまり、「What is your hobby?」、「My hobby is reading.」というやり取りはご法度というのです(因みにお断りしておきますがICUでの英語の授業ではなく、私がその次に行った大学での英語のクラスでの話です。大学での英語がこのレベルとは誠にショックを受けたのを思い出します)。その時、私は何と理不尽な!と思いました。そして、「私は本当に読書が好きで、読書は私の趣味の一つに数えられると思うのだけど…」と先生に進言しました。そうしたら先生は、「日本人は皆、読書が趣味だと言うから、このクラスでは認めない」と言われました。

そのクラスは一般教養の単位を取得するものでしたから、「単位が取れたらそれでいい」という気持ちで授業に臨んでいた学生も少なくなく、「My hobby is reading.」という紋切り型の回答で、その場を凌ぐ学生が多かったのも事実でしたから、先生の仰りたい意味もわからないではありませんでした。

しかし私は先生の仰った「日本人」という括りに、「そうか?そうなのか?」と思いのほか大きく反応してしまいました。もちろん、先生には大意はなかったかもしれません。

確かに、私が見てきた範囲での外国の方々の余暇の過ごし方、自身を如何に楽しませるかという能力には驚かされるものがありました。それに比べると、例えば退職後にすることがなく急に老け込んだとか、休日は自宅でゴロゴロしているなどという話を頻繁に耳にするこの国の人々は、余暇の過ごし方があまり上手ではないのかもしれません。ですから、「趣味は何?」と聞かれて(What is your hobby?という会話を実践で使うかは別として)「○○です」と明快に答えられる人も少ないのかもしれません。

そんなこんなで、この英語のクラスを経た後というもの、私は突然に自分の「趣味」にも自信を失ってしまい、履歴書の「趣味」の欄を埋める際に異常に時間をかけて考えるなど、ウッスラと後遺症を引き摺っていたわけです。そして、「趣味っていったい何処まで窮めたら趣味やねーん!」という疑問を抱き続けていたのです。

前置きが長くなりましたが…。sotamannに「趣味って何よ!?」と聞いた時のsotamannの答え、趣味の定義は、「その分野で詳しい人(たぶんマニアとかオタクとか)と語れる物事」とのことでした。「なるほど…」と思いました。因みに、Yahoo!の辞書には「 仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしてしている事柄」とあり、Wikipediaには「人間が自由時間(生理的必要時間と労働時間を除いた時間、余暇)に、好んで習慣的に繰り返しおこなう事柄やその対象のこと。道楽ないしホビー(英:hobby)」とありました。

そこで、私にとって趣味とはどういうものだろう、と考えてみました。Yahoo!の辞書の内容では「楽しみにしている事柄」とありますが、これでは、例えば一過性の物事でも良いことになり、何でもありになってしまいますから、むやみやたらに趣味が増える可能性を内包します。そこで、Wikipediaの「習慣的に繰り返しおこなう」というのは重要であると思いました。物事を「習慣的に繰り返しおこなえ」ば、人間は知らず知らずその物事を学習するでしょうが、私は欲張りなもので、できれば自分が学習、或いは習得したということを実感したいと思ってします。それがsotamannの言うところの「語る」ということなのかと思います。「語れるかどうか」、つまり、知識として自身の中に積み重ねていないと「語れ」ないですから。

などなど、考えているうちに記事はどんどん長くなっていくのですが…後もう少し。このblogを初めてもう直ぐ2年になります。「Categories」という欄を設け、記事を仕分けしていくことで、徐々に自身の「習慣的に繰り返し楽しんでいること」が明らかになってきたように思います。そして、それを記事に明文化し「語る」こともしてたつもりでです。今後は履歴書の「趣味」の欄を埋めるのに悩むこともなさそうですし、もしも、もう一度あの英語の授業に出ることができたのなら、一人で何時間でも「私の趣味は…」と語れそうな気がします。

しかし、ここに来て新たな問題が発生しているのも、また、事実です。「Categories」のみでは、私が「習慣的に繰り返し楽しんでいること」を「記録した内容=積み重ねたものたち)」を上手く分類できないのです。そこで最近、ホームページの作成に若干、心惹かれています。

2008/04/05

お土産

昨日の夜遅く、東京出張から帰って来たham君の鞄から出てきたのは、皺くちゃになったティバッグ3つ。ホテルの部屋においてあったものらしいのですが、私がハーブティを好んで飲んでいるのを知っていて、お土産に貰って帰って来てくれました。時間を割いて買った物でもありませんし、ただ持って帰って来ただけ、と言ってしまえばそれだけのことかもしれません。でも、私と異なる場所にいて、異なる時間を過ごしていても、私のことをチラリと考えてくれたんだと思うと、そのことがとっても嬉しく思われました。この3つのティバッグは他の物には取って代えることのできない大切な宝物になりそうです。心を強くしたい時に飲もうと思います。

2008/04/04

帰省

一昨日、ham君の1泊2日での東京出張が急遽決まり、その間、私は実家に身を寄せることにしました。実家の皆様、お世話になっております。泊りがけで帰省するのは、いつ以来でしょうか。本当に久し振りです。

実家のエントランスは両親が育てているパンジーなど、沢山の花が咲いており、まさに春爛漫といった感じで、とても綺麗でした。特に華香ママは、まだ「ガーデニング」という言葉が浸透していなかった時分より花を育てるのが好きで、自宅の庭は折々の花で美しかったのを思い出します。最近では、華香パパも一緒にするようになったみたいです。この他にも、華香パパ&ママは、いつからか猫の額ほどの畑を借りて、家庭菜園も営んでいます。今日は、華香パパと一緒に畑に行き、菜の花とブロッコリーを摘んできました。貰って帰ろうと思っています。有難い話です。

さて、華香パパ&華香ママの愛娘の華香さん、相も変らずブヒブヒと大変元気にしています。私は今日、ほぼ一日、彼女と一緒に過ごすこととなったのですが、その殆どを気持ちよく眠って過ごしておられました。

華香さんは、私がham君と一緒に暮らすようになってから、つまり実家を出てからF家の一員になりましたから、私と実家で一緒に暮らした期間がありません。ですから、私は現「華香邸」を、私の実家と思って帰って来ていても、華香さんにとっては「私の家」であるわけで…。その辺り、どのように認識しているのか、たいへん疑問を抱くところです。

華香ママ曰く、私がかつて「華香邸」に住んでいたことや、F家と血の繋がりがあること、そして、ham君が私の夫であることは、華香さんは「ちゃーんと」をわかっているとのことです。なんていっても「うちの娘たちの中でも、飛び抜けて良くできた子だから」、だそうです。

2008/04/03

最新作読破

現在、「浅見光彦シリーズ」は102冊中97作を読み終えており、残すところ5冊を数えるまでに至りました。

そんな中、過去に出版されたものを傍らに置き、最新作を読み終えました。先週末、図書館に行った際に運良く最新作が貸し出し可能になっていた為、迷うことなく借りて来た一冊です。図書館を利用していらっしゃる方はご存知と思いますが、新しい本はあるときに借りないと、次に手元に届くのはいつになるかわかったものではありません。本当にラッキーだったと思います。

新作のタイトルは『幻香』。表紙の絵はとても素適で、飾っておきたいくらいです。内容は、「調香師」を巻き込んだ殺人事件を浅見光彦氏が解決するというものでした。フランス、日本と舞台がグローバルであるだけでなく、登場人物も3世代に渡るなど、スケールの大きな作品でした。とても楽しむことができ、ham君も私も大満足でした。

2008/04/02

直ってた!

つい先日、私のうっかりミスで消去してしまった『Recent Comments 』が、先程、何故か突然、復活しました。ham君が勝手にloginして直してくれたらしいです。 やはり『真の管理者』が存在している、ということでしょうか…。

巡り会い

夕方、食料品の買出しに行きました。

スーパーマーケットに行く途中に交差点があり、その角には小さな花屋さんがあります。買い物に行くと、ついつい足を止めては覘いてしまうお店です。

今日はガーベラが沢山、置いてありました。思わず近付いて行くと、なんと10本290円!普段あまり売られていない濃厚なピンクのガーベラもありましたので、丁度、お花を切らしていたお部屋に買って来ました。

お部屋にお花があると、なんだか少し心が豊かになる気がします。

2008/04/01

ババロアのつもり

今日、急に何かお菓子を作りたくなり、冷蔵庫にある材料で作れるお菓子をネットで検索、結果、ババロアを作ることにしました。

そして…、もちろん、ババロアを作ったつもりでした。作っている間は至って順調でした。そして、心もウキウキでした。

夕食の後、ham君が見守る前で、冷蔵庫で固めていたババロア(と信じていたもの)を、意気揚々とお皿にひっくり返し、出してみると、なんと!ババロア(と信じたいもの)の上にゼラチンの塊が…。

ガッカリです。

とりあえず、top of the ババロアの上のゼラチンを取り除き、お皿に小分けしました。そして、ham君に味見をしてもらいました。

「・・・」

ham君は嘘がつけません。
上手を言ったとしてもバレバレなのです。

「次があるから…」

ということでした。
まだまだ山盛り、冷蔵庫の中に鎮座しておられます。

追記:因みにお味の方は、ヨーグルトムースみたいな、ちょこっとババロアみ    たいな、でもやっぱりヨーグルトケーキみたいな…。ham君曰く、「中途    半端な味」だそうです(TT)

お花見 3月28日(金)

東京では桜が満開で、本当に綺麗でした。一方、関西では今週末辺りが満開か…、散り始めか…といったところでしょうか。ここ数日、「花冷え」とはこのことかという様な寒い日が続いています。今日などは、暫くお世話になることもなかったエアコンさんに、再び稼働してもらっています。

さ て28日(金)、関東在住の大切なお友達であるkovaちゃん一家が「お花見」の提案をして下さり、久々に「お花見スポット」にて満開の桜を満喫させても らいました。ham君の仕事が終るまで、一人ぽっちで東京観光になる予定だった私ですが、kovaちゃん一家の温かいお心遣いのお陰で、本当に楽しい時間 を過ごさせていただきました。kovaちゃん、とーちゃん、可愛いYちゃん、本当にありがとうございました!

先ずはオーガニック・レストラン『広場』 で腹ごしらえをして、地下鉄に乗り、『千鳥が淵』へ行きました。もちろん私は『千鳥が淵』は初めてでしたが、あんなに辺り一面に咲き誇る桜を見たのも初めでした。kovaちゃんが「桜って枝から直ぐに花が咲いていて…葉っぱがないのですよね…」と呟く様に言ったのを聞いて、改めて桜の美しさ を知った様に思いました。毎年、何気なく枝から直接咲く桜の花を見ていて、当然のこととして思っていました。しかし、意識新たにその様子を仰ぎ 見ると、薄桃色の沢山の花が空一面に広がり、それはそれは本当に美しかったです。左の写真は桜の合間から見える東京タワーです。

『千 鳥が淵』での「お花見」後は『神楽坂』へと向かいました。その途中、『靖国神社』の前を通るということで、立ち寄ってもらいました。一度は行きたいと思い つつ、機会に恵まれていなかった願いが思いがけず実現しました。東京は大都市にもかかわらず、日本にある他の主要都市に比べ、街の真中にも緑が多いことに 気付かされますが、『靖国神社』も例外ではなく、広大な敷地を誇っていました。今回、我々が訪れた場所はその一部であることは容易に推測でき、次回、ぜひ とも機会を作って神社の境内を歩いてみたいと思いました。又、とーちゃんが「見る価値がある」と言った『遊就館』も賛否是非にかかわらず、日本人 として一度は訪れておきたい場所だと思います。

さて、『靖国神社』を訪問した後、漸く本来の目的地である『神楽坂』に向かいました。坂道の右左に軒を連ねる店と覗きつつ、立ち寄りつつ、お茶ができそうな場所を求めて歩いていると、kovaちゃんが小粋なフランス料理のお店『メゾン・ド・ブルゴーニュ』 を見つけてくれ、暫し足を休めることにしました。フランス人と思しきウエイターさんが何人もおられ、『神楽坂』にいながらにしてブルゴーニュ地方に迷い 込んだような錯覚に陥りました。しかし、やはりここは『神楽坂』、テラスから道路を隔てて立つ日本家屋からは、踊りのお稽古をしておられるのか、お三味線 の音色が流れていました。休憩の後あとは、更に坂を登りました。そして頂上辺りだったでしょうか、とーちゃんが見つけたのが『神楽坂五十番』というお店。道に面して売店のようにして、肉まんやシュウ マイ、杏仁最中などのアイスを販売していました。とーちゃんの、「ここは絶対に有名や!」という一声で肉まんを購入し、頬張りながらその後の『神楽坂』散策を楽しむこ ととなりました。このことは、後になってガイドブックを見て知ったこ とですが、このお店、二階、三階では四川料理が頂ける有名なお店なのだそうです。肝心の肉まんのお味、流石、有名店というだけあり、とても美味しかったです。

そんなこんな、とっても楽しい一日を、kovaちゃんご家族のお陰で過ごさ せてもらうことができました。夕刻が迫ろうとしている頃、kovaちゃんご一家とはお別れをしました。本当にありがとうございました。その後、私は暫し喫 茶店でお茶を飲んでから、渋谷にて無事にham君と落ち合い、予定通りの新幹線にて3日ぶりの我が家に帰って来ました。

今回も皆さんのお陰で、本当に楽しい東京の旅になりました。感謝の気持ちで一杯です。

夕刻せまる『神楽坂』

清澄白河 散策 3月27日(木)

今回の東京訪問を機に、私の中で清澄白河と門前仲町への興味が急上昇しました。今までも清澄白河のコンフォートホテルに滞在していたのに、この街の面白さに気付くのが少々遅すぎた感を抱かずにはいられません。

この日は、先ず清澄通りを北に暫し歩き、『高橋』を渡って小名木川沿いに西へ歩を進めました。私の全く当てにならない予想では、そのまま行くと『芭蕉庵史跡展望庭園』に着く予定だったのですが、やはり、辿り着くことは出来ませんでした。その代わりと言ってはなんですが、青い大きな橋を見ることが出来ました。この橋について帰宅後に調べると、名前を『萬年橋』というそうで、遡ること江戸時代には隅田川を望み、富士山を眺められる名所だったとのことです。葛飾北斎の『富獄三十六景』や、歌川(安藤)広重の『名所江戸百景』などに描かれているそうです。今では富士山を望むことはできませんでしたが、散歩道の桜は満開、とても美しく咲き誇っていました。


その後は、『芭蕉庵史跡展望庭園』に行けなかったこともあり、あっさりとUターンして清澄通りを南下しました。そして、松平定信の墓がある『霊厳寺』に行きました。「松平定信…江戸時代に活躍した人…」との認識は流石にありましたが、日本史を勉強していながら、その詳細についてはスッカリ頭から抜け落ちているという、全くもってお恥ずかしい現実と向き合うことになりました。そこで、暫しおさらいをすることに…。

松平定信公は江戸時代の大名で、陸奥白河藩の第3代藩主の任務についていました。藩主就任中である天明3年(1783年)は、有名な天明の大飢饉の最中にありました。その折、松平定信公は自らが率先して倹約に努めた他、領民に対する食料救済措置を迅速に行った為、白川藩では飢饉による死者は出なかったと言われているのだそうです。この際の手腕を買われ、田沼意次失脚後の天明7年(1787年)に、幼い第11代将軍徳川家斉のもと、老中首座、将軍補佐を務めることとなりました。そして、祖父徳川吉宗の享保の改革を手本にした、有名な寛政の改革を成し遂げるに至りました。

『霊厳寺』でお参りを済ませた後、近くのスーパーマーケットに寄り、水とおやつを仕入れて、ホテルに戻りました。この日の散策は、江戸歴史散歩、といった具合になりました。