2007/09/27

新京極、寺巡り 9月26日(水)

昨日、用事があり、一人で京都に行って来ました。一通り用事を済ませて時計を見ると、昼過ぎ。三条大橋袂のstarbucksで一人ランチ。床のテーブルから三条大橋を渡る人々や鴨川の鳥達を眺めつつ、涼やかな風に吹かれながらのランチ。なかなか風情がありました。

その後、新京極へ。今回はお買い物ではなく、お寺巡りがメイン。先日、mitzさんご夫妻と「坂本龍馬の足跡を辿る旅」をして、「こんなに近くに住んでいるのに、私、京都のステキなところを全然知らない!」と思ったのがキッカケ。普段は「買い物の場所」でしかない通りを違う視点で観てみよう、と思い立ちました。

先ずは誓願寺へ。 清少納言、和泉式部ゆかりのお寺。パンフレットによると、清少納言はこのお寺で菩提心をおこして尼となり、本堂の傍の庵室で念仏をして往生をとげたのだそ う。和泉式部は娘に先立たれた悲しみから性空上人を訪ねたり、石清水八幡宮に参ったりした後、「誓願寺で祈るべし」と告げられて誓願寺へ。48日もの間、 篭って念仏を唱えたところ、「念仏をとなえれば女人の往生疑いなし」とのお告げがあり、「誠心院」という庵を結び、ここでめでたく往生したのだとか。こんなに歴史的の深いお寺が、いつも闊歩している通りにあったとは!しかも都会の喧騒の中、一歩、境内に足を踏み入れると別世界の静けさ、驚きでした。

新京極から誓願寺を眺める

誓願時境内から新京極を眺める

誓願寺、ご本尊、阿弥陀如来さま

とっても豪華な天井の装飾品

扇塚。誓願寺は芸事の上達の御利益があると言われています。世阿弥の作と言われる謡曲『誓願寺』で、和泉式部が歌舞の菩薩として現れることから、和泉式部信仰が生まれ、能楽や芸能界の人々の信仰を集めることになったのだとか。

誓願寺にいた猫。お寺にいるだけあって、礼服姿。

誓願寺の御朱印

誓願寺にお参りした後、誠心院に行きました。しかし、現在工事中で本堂は閉まっていました。外からお参りしましたが、残念ながらご本尊を観ることはできませんでした。また次回訪れたらお参りしようと、次のお寺、蛸薬師堂へ向かいました。

蛸薬師堂は病気平癒、厄難の消除には霊験あらたかなお寺なのだそうです。なんでも、昔々、このお寺に住んでいた善光というお坊さんが、重病の母の「蛸が食べたい」というたっての願いを叶える為に、悩んだ挙句、僧の禁を破って蛸を買ったところ、町の人々に咎められました。そこで、一心に薬師如来様に祈ったところ、蛸が光を放ち法華経八巻に変化したのだそうです。その威光に照らされた母の病も治ったとさ、という言い伝えがあるのだそうです。

ご本尊の脇には木彫りの蛸が置いてあり、これを撫でると病が治るとのことで、煩悩の塊の私は撫で回して来ました。もちろん、御朱印も頂戴してきました。とても優しそうな尼さんが書いて下さいました。

身近にあるステキな場所に眼を向けて、時間を見つけて訪れるのも良いものだと感じる今日この頃、昨日は良い時間を過ごしました。

4 件のコメント:

しもなお さんのコメント...

猫ちゃんかわいー。
今日は眠くてコメントがこれしか思い浮かばないや・・・

akou さんのコメント...

>しもなおちゃん
コメント、ありがとう。こんな長い、しかも自己満足な記事なのに…(;;)

実は、ham君に「akouの記事、長い!」と言われました…。ham君はきっと途中で読むのをやめているはず…。

ゆりっぺ さんのコメント...

初コメントでーす。
akouちゃんお寺巡り好きなの?
何だかスゴイなぁと単純に感動しちゃった。
さすがakouちゃん!

akou さんのコメント...

>ゆりっぺちゃん
コメントありがとう!しかも、自己満足記事に!本当に嬉しいよ(><)

そう、私、お寺巡り結構好きみたいなんだ。でも、信仰心に強く後押しされてというわけではなさそうで。だから、非常に熱心に進行しておられる方には申し訳ないような…。と言って、生まれ育った環境が影響して、全く信仰心がないわけでもなく…。

どちらかというと、仏様やら建築物を見て果てしなくぼんやりするのが好きなのかも…。いいよー、ものすごくぼんやりできるよー。

あとね、御朱印。西国三十三ヶ所とか、四国八十八ヶ所とか巡るのが本来らしいのだけど、私の場合、若干スタンプラリー的要素が濃いかも…。でも、いつどこのお寺にお参りしたとか旅の記録にもなるし、それはそれで楽しく、またこれもありかな…と思ってね。

まあ、楽しかったらヨシ!が基本だからね!