2007/09/07

もう一冊読んでみた

先日、いとこのN君に『蹴りたい背中』を借りて読みました。『蹴りたい背中』をN君に返した時に、『インストール』は読んだことあるかと聞かれました。N君の感想は、「まあ、『蹴りたい背中』とよく似た感じ」ということでした。読んだことなかったので、機会があれば読んでみようと思いました。

数日後、図書館で運良く『インストール』を見つけたので、早速、借りてきて読みました。1時間程度でサラッと読める小説でした。N君と同じ感想を抱きました。

『蹴りたい背中』同様に、女子高生が主人公の物語でした。これらの表現が適切かどうかはわかりませんが、両方の小説の主人公の女子高生共に、”冷めた”ような、”斜に構えた”ような、雰囲気を漂わせているように私には思え、それ故、学校生活の中で孤独感を抱いてしまっているように感じました。よく言えば、現状を客観的に見る眼も兼ね備えているわけで、”今が全て”といった感じて生きている高校生よりは、大人びていると言えるのかもしれません。どちらが良いかはわかりません。

今の私は、こういうように思いながら読みました。ただ、私が高校生だった頃は、”今、が楽しくてしょうがない”といった感じで、日々、規律正しく登校していましたので、主人公の彼女か感じている、”だるさ”のようなものは理解し難かったように思います。これは若さ故に、また、そのために真っ正直だったから、”今を前後見境無く楽しめる特権”を満喫できたとも言えるし、私に”今”を客観視するだけの力が備わっておらず、お子様だったと言うこともできます。どちらが良かったのかは、死ぬまでわからないでしょうが、過去は変えられませんので、私が”今を存分に楽しく過ごすタイプ”の高校生だったことが良かったと信じて、現在、そして、未来を生きていく他ないのでしょう。

一言で「高校生」といっても、本当に十人十色、ルー大柴風に言うと、十人ten colours、人間の数だけ人生があるのですね。みなさんは過去をどのようにして現在に繁栄させて、そして未来に繋げていっておられるのでしょうか。

0 件のコメント: