前日、kovaちゃんと、kovaちゃんの愛娘Yちゃんと私の3人でやってきた六本木ヒルズ。kovaちゃん達と別れた後、帰りの地下鉄で、森美術館での『ル・コルビュジエ展』開催情報を得た私。翌日、この展覧会目当てに、 再び六本木ヒルズに舞い戻って来たのでした。目指すは一路、森美術館。表示に従って進んでいくと、チケット販売コーナーが。そこの電子掲示板に「ル・コル ビュジエ展+展望台 1500円」の文字が。その時は「へー、セット価格もあるんだ」くらいに認識。加えて、「でも、私は展覧会だけでいい。天気もイマイ チだし(前日も天候不良で展望台を諦めた経緯があります)」と思っていました。ところが、いざチケットの購入の順番が巡ってくると(列ができていました)、なんと!セットチケットしかな い!のです。「展望台から景色を見ぬもの、ル・コルビュジエ展を見るべからず」、ということなのでした。希望していないのに展望台分まで払うこと、先日、 kovaちゃんとは天候不良を理由に諦めておきながら、不本意とは言え私一人展望台に登る後ろめたさを感じつつ、でも、しかし、『ル・コルビュジエ展』を見たい !気持ちが勝ち、超高速エレベーターに乗り込んでしまったのでした(エレベーター怖かったです)。kovaちゃん、ごめん。
私 が始めてル・コルビュジエの作品に出合ったのは1987年でした。スイスに行った年です。私たち家族の住んでいたアパート近くのzurichhorn Park内に(8, Hoschgasseにあり、補習校の近くです)、赤とか緑とか黄色とか、とにかく派手なパネルの壁がある建物がありました。当然、当時は派手なそして不 思議な建物だな、というくらいの気持ちでしか対面していませんでした。しかし、実はこれが『Centre Le Corbusier(ル・コルビュジエ・センター)』だったのです。これを知ったのは日本帰国後、随分してからです。 2004年、ham君と2人でZurichを訪れた際には、私のかつて住んでいたアパートから、当時、補習校だった場所に行く道すがら、この建物に足を運 びました。ただ、私たちが訪れたのはクリスマス前でしたから、『Centre Le Corbusier』は閉館中でした。因みに、5月中旬~10月中旬の土日、14:00~18:00のみ開館しているそうで、次回は是非、この時期に訪れ たいと思います。
さて、話は随分逸れましたが『ル・コルビュジエ展』、かなり満足度の高いものでした。私がル・コルビュジエに興味を抱い たのは、『小さな家』という、ル・コルビュジエが彼の両親の為に建てたレマン湖畔に建つ家の映像を見たのがきっかけでした。二人で住むのには十分な広さの、でもコンパクトで実用 的な、それはそれはステキなお家で、私もこんなお家に住みたい!と思いました。というわけで、感覚的なもののみで、全く、芸術やら建築やらには無知な私。今 回の展覧会も『小さな家』のイメージだけで行きました。ところがどうでしょう!ル・コルビュジエは『小さな家』の様な一戸建ての他にも、教会、集合住宅、都市 計画といった大規模な事業も手掛けた建築家であったのです。また、この他にも、絵画や彫刻などの作品も数多く残していることを知りました。全く自分の無知を恥じると共に、もっと詳しくル・コルビュジエについて知りたいという気持ちが沸いてきました。この展覧会では、ル・コルビュジエの偉大さを目の当たり にし、その業績の素晴らしさに、感嘆の声を上げずにはいられませんでした。
そんなこんなでVTR類、表示、デッサン、模型、実物大の展示物、絵画、彫刻をじっ くりと見て回った結果、3時間くらいは会場にいたと思います。最初は心地よかった冷房も、最後には寒くなるくらいでしたから、よっぽど長いこといたのは確か です。1500円、展望台で景色を見なくとも十分にモトは取れたと思われます。とは言うものの、せっかく怖い思いをして53階まで登ってき たのだから、景色も見ていこうと思い、暫し、東京の夕暮れに浸っていました。天候は前日よりはましでしたが、最高と言うには程遠く、晴れた日にもう一度来 たいと思いました。kovaちゃん、ここの展望台は、気になる展覧会があるとき、且つ、天気の良いときを狙ってくるのが一番良いと思います。
追記
日本にもル・コル ビュジエ設計の建物があります。東京にある国立西洋美術館がそうです。実は前回の東京旅行の際に、『PARMA パルマ イタリア美術もう一つの都』を観に行っていたのです。その時には、ル・コル ビュジエ設計の建物とは知らず、展示物ばかりに眼が行っていました。次回は建物目当てで訪れたいです。
3 件のコメント:
えっーっと驚きのブログでした。
建築物が好きな私・・・実はル・コルビュジエ展がされているのを知っていました。
で、行きたいなぁと思ってたんですけど、akouさんはあんまりお好きじゃないかなと思って言わなかったんです。
あぁとても残念!
でも、関西よりも東京の方が美術館でいろんな展示されてますし、その面ではこっちへ来て良かったなぁと思います。
芸術の秋・・・またご一緒したいですね。
もちろん食欲の秋も!!
あーあ。。。。。。
>kovaちゃん
えっーっと驚きのコメントでした(笑)
kovaちゃんも気になっていた展覧会だったとは!本当に残念!
でも、今回でお互いに建築物が好きなことがわかったので、また、次の機会を楽しみにしておきます。
そうそう、ミッドタウンの記事にも書きましたが…。
私、大きな建築物の規則正しい線の繋がりとか、曲線だったり、光の具合とか、構造とか、歴史的背景だとか…、美しい!と感じるものはその都度違うのですが、どうも、そういうものを目の前にすると、無心になるのです…というと悟りを開いた偉人のように聞こえますね…正しくは私の場合では、ボーっとしてしまうのです、といった方が適当ですね。まあ、心ここにあらずというか、悦に入るというか、とにかく自分の世界に浸ってしまうのです。ミッドタウンのときも、kovaちゃんと一緒だったのに、ついうっかりぼんやりしてしまって、なんだか申し訳なかったかな…、なんて思ったのでした。
でも、どうやら…というか、まだ希望的観測の域をでませんが!?kovaちゃんも、そういうの好きみたいなので、もっと安心して悦に入ればよかったかと…(笑)
そう、東京の方がこちらよりも、何かにつけ色々なチャンスがありますよね。東京にいるうちにfullに楽しんで下さいね!
食欲&芸術の秋の話、大賛成です。
>ham君
ええ、本当に…。
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