アイヌコタンの入り口ほど近くにある民芸喫茶ポロンノに て、お夕飯を食べました。お店の間口は案外狭く、戸の中にはどんなスペースが広がっているのだろうかと思い入って行く。夕暮れ時を過ぎ暗くなった店内は、 机毎におかれたランプの光がほんのりと辺りを照らしており、とっても良い雰囲気でした。最初お客は私たちだけでしたが、そのうちにもう一人、一人旅風の男性が入って来ました。私たちのテーブルでも一人旅君の方でもメニューが決まり、それをお店の人に伝える。私たちが頼んだのは次の通り。
鮭のお汁。前日にお寿司屋さんでもいただいたのに…また…と思いましたが、鮭好きの私…諦めきれずに頼みました。これがとても美味しかった!おそらくは塩鮭 のアラの味だけで、その他に調味料で味付けはしていなかったのではないかと思います。塩辛過ぎず、かと言って薄味過ぎず…。今まで塩鮭は倦厭してきました が、このような食べ方があったのですね。一度、作ってみたいと思いました。
名前を失念しました。そして写真が上手く取れず、残念です。これは蒸したカボチャを潰したもの、コーンの他に、おそらくは雑穀など?が混ぜられたものです。 甘い味付けでした。食べた時、「どこかで食べたことのある、懐かしい味」と思いました。それはオートミール。早速、買ってきて作ってみるとビンゴ!とても よく似ていました。
アマムとポッチェイモ。アマムとは右に映っている豆、イナキビ、キトピロの炊き込みごはんのこと。そしてポッチェイモとは左側の物体。これはジャガイモで出来た保存食のことです。先ずはアマム、このご飯はとっても美味しかったです。何とも言えない歯応えと奥の深い味。なんとか普段のご飯で再現できないものかと思います。豆ご飯を炊く時にキビを入れたら少しは近付くのでは…と思案中。因みにキトピロとはギョウジャニンニクのことです。手に入れられないことはないだろうけれど、おそらく高価なので望み薄です。さてポッチェイモ。冬の間、雪の下にジャガイモを入れておき、発酵させて作る保存食なのだそうです。薩摩揚げのようにペチャンコになっているのは、おそらく雪の重みで変形したものと思われます。発酵していますから、非常に独特の味わいでした。ポロンノのHP上で「他にない味」と紹介されていましたが、まさにその通り。これは食べてみないとわからないと思います。ジャガイモの上に乗っているのはバターです。ジャガイモを温めていただくので、バターはトロリと溶けています。
どうやらポロンノは、ご夫婦で経営されているお店のようでした。お店のインテリア、使っている食器、お店で売っている小物など、どれも一つ一つが選び抜かれておりステキな物ばかりでした。阿寒に行く機会があれば、また訪れたいお店です。
0 件のコメント:
コメントを投稿