2009/09/14

北海道旅行 四日目 阿寒湖

鮭番屋で美味しい朝ごはんをいただいた後、釧路を出発、北海道二箇所目の逗留地となる阿寒湖へ向かいました。阿寒湖に着き、先ずは遊覧船に乗る。遊覧船は 阿寒湖をほぼ一周するように航路が組まれているほか、阿寒湖内に浮かぶチュウルイ島で、マリモ展示観察センターに15分間立ち寄れるように設定されていま す。私たちが阿寒湖に来た目的の大半はマリモの生態を知ることにありましたから、観光船乗船は外せない計画の一つでした。有難いことにこの日も空は晴れ上 がり、阿寒の美しい山々と輝く湖面を望みながらのクルーズとなりました。

雄阿寒岳

雌阿寒岳

何故、私たちがマリモの生態にそれ程こだわるか、それはham君と私で意見が分かれていたからです。こんなにも意見が相違したのは初めて。まさに夫婦の危機的状況!

ham君は、マリモは転がって他の藻を取り入れることで成長していくとの説を主張してきました。繁殖については自然発生的に藻が丸まっていくとのことでした。このham君説によると、マリモは転がって成長するわけですから、湖の底(=斜面になっている)を転がる、つまり底に近付くにつれてマリモは大きくなる。そうすると、湖底には巨大マリモが生息しているということになります、よね!?

一方で私は、マリモは自ら大きくなっていくと主張。ある一定の大きさになると、分裂して繁殖していく説を固持してきました。

お互い自らの説を譲らぬまま、衣食住を供にしてきましたが、遂に真実を知る時が来ました。そんな夫婦の一大事だというのに、マリモ展示観察センターで過ごせる時間はたったの15分!

真実はこうでした。マリモは胞子の成長によって大きくなり、湖の中で転がることで球形を形作るということです。更に付け加えると、実は「マリモ」とは糸状の藻のことを指していて、まあるい形をしたものではない、ということです。ですから、一本一本の「マリモ」が阿寒湖の特殊な環境の中でたまたま球形を形成した、つまり、私たちが言う「マリモ」とは集合体だったのです。驚きの発見でした。

さて、我々が主張し続けてきた諸説についてですが、五分五分といったところでしょうか、ね。お互い自らの説を撤回、夫婦の危機的状況がめでたく解消された上に真実を知り、ちょっぴり賢くなってチュウルイ島から帰って来ました。


0 件のコメント: