一番最初に釧路市湿原展望台に行きました。展望台のある建物を起点に約3kmの散歩道が整備 されており、ここを散策しました。つり橋あり、木道ありのこのコース、旅行前にプリントアウトしておいた地図にはアップダウンについては何も記されていま せんでしたので、平坦な道が続 いているとばかり思っていました。ところが実際に歩いてみると登ったり下ったりの激しいこと!朝っぱらからたらふく食べたお腹には堪えました。しかし展望 スペースに出てみると気分爽快!一気にしんどさは飛んで行きました。
二番目に温根内ビジターセンターを 訪れました。展望台の散歩コース とは異なり、最初から最後まで平坦な木道が続くコースでした。釧路湿原の生態を間近で観察できるということでしたから、谷内坊主などの珍しい自然を見るのを楽しみにしていました。ハンノキ林の木陰を通り抜けたり、木道の下に泳ぐ小魚を覗き見たりと、最初のうちは国立公園 の自然を満喫していました。ところが…行けども行けども同じ景色の道が続く、続く。湿原を初めて見たときの感動は早くも過去のものと化し、まだ終 わらないのかな…という気持ちが頭を擡げます。このコースを歩き始めたことを後悔し始めた頃、漸く折り返し地点を迎える。人っ子一人いなくなった木道を二人、ひたすらゴールを目指しました。
温根内木道にて
四番目にはサルボ展望台、サルルン展望台に 行きました。釧路湿原展望台、温根内ビジターセンターの歩き良い木道に慣れた後では、釧路湿原国立公園の展望台は何処も整備されていて、観光気分でふらり訪れることができると思いがち。しかし!サルボ・サルルン展望台は違います!ちょっとした登山の様相を呈していまし た。私たちはスニーカーを履いていましたから問題なく展望台に辿り着きましたが、サンダルやヒールの方々はご苦労なさったのではないでしょうか。恐るべし サルルン・サルボ展望台、です。ただ、やはり苦労して高いところまで登った甲斐があり、そこからの景色は一風違った素晴らしいものでした。三番目に訪れたのはコッタロ湿原展望台。ここでいいのかな…と不安になってくるような場所に駐車場があり、そこから永遠に続くのかと思われる階段が続いていました。階段を登ると一旦は開けた場所に出るのですが、展望台と思しき場所はありません。その先に登るか、ここで満足するのか、なんだか試されているような広場を経て、更に歩を進めると展望台が見えてきます。そこに広がるのは湿原らしい湿原。やっぱり登って来て良かったとその景色に満足する。コッタロ湿原の青と空の青がとても綺麗でした。
サルルン展望台より
塘路湖と四つの沼(サルルントー、ポントー、エオルトー、マクントー)
塘路湖と四つの沼(サルルントー、ポントー、エオルトー、マクントー)
五番目、最後の絶景ポイントは、夕日が美しい展望台として有名な細岡展望台でした。私たちが向かった時間は日没には早かったものの、日は大分と西に傾いていました。ここは釧路川に一番近い展望台です。蛇行する釧路川の川面に西日があたり、湿原の中をとうとうと流れる様子を見ることが出来ました。前日の天気が良くて、ここでカヌーが出来ていたのならば、どんなに素晴らしかっただろうと思わず溜息。この河でのカヌーは次のお楽しみにと、この時は雄大な自然を目に焼き付けました。
一日に計五つの展望台を巡ったこの日、釧路湿原を色々な角度から見ることが出来ました。今まで私がイメージしていた日本とは違った日本がそこにはありました。まだまだ知らない日本がある、これを知りたいという思いが大きくなった一日でもありました。
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