通 常は「一見さんお断り」のお茶屋さん、ところが『ひがし茶屋街』には見学できるお茶屋さんがあります。最初は「時間があれば行こう」程度に話していたので すが、お茶屋さんに上がれるとあっては、『ひがし茶屋街』の優先順位は急上昇(私だけ?)。建物好きの私には外せないスポットとなったわけです。
金沢には「まいどさん」と呼ばれる、ボランティア観光ガイドの皆さんがおられます。我々が『ひがし茶屋街』で最初に訪れた、江戸時代末期の町やを復元した『ひがし茶屋休憩館』にも、とても気さくな「まいどさん」がいらっしゃり、館内を説明して下さいました。
そ の説明で驚いたのには、道に面した戸。驚愕のあまり、写真撮影まで頭が回らず、説明を私の文章力のみに頼る他ないのが残念です。さて、日本家屋では引き戸 で、これが戸袋に仕舞われるスタイルを思い浮かべられる肩が多数なのではないかと思います。私もそうだったのですが、『ひがし茶屋休憩館』の戸は違いまし た。三枚の長方形の板が横向きに天井から床まで並んでいて、これを開ける時にはシャッターを開けるように、下から順にスライドさせて行き、天井付近の戸袋 に仕舞うというものなのです。これだと下だけ開けて風を入れるなど、調節が出来たわけです。わかりましたか?わかりませんよね…。無念。休憩間にはこの扉 の他にも、とっても素適な収納がありました。それは階段の下を利用した箪笥。戸の構造もそうですが、昔の知恵、現代でも十分に新しいです。
「ま いどさん」の説明がとても丁寧で、本来の目的地である『志摩』に着いたのは暫しの後。ですが、古い建築物についての詳しいお話を聞けたことはとても貴重だったと思います。古民家や町屋、茶屋街といった文化的に価値の高いものを、少しでも良い状態で残そうとしておられる様子が垣間見られ、その努力には頭が下がる重いでした。
さて、1820年(文政3年)に建てられた『志摩』は、典型的な『ひがし茶 屋街』の造りを江戸時代のまま残されているとのこと、パンフレットに記述がありました。勿論、安全面を考えてあちこち手を加えられている部分はあるのでしょうが、その風情のある佇まいは、まさに!一見の価値あり!でした。その中でも私が心惹かれたのは照明器具でした。各部屋、廊下の方々にある灯りのその素晴らしいこと!それぞれに趣向がこらしてあり、見惚れてしまいました。以下にそれらの写真をご紹介したいと思います。『ひがし茶 屋街』での時間、思う存分に楽しませていただきました。
2 件のコメント:
金沢旅行記楽しみしています。
私はしばらく金沢へ行っていないので
久しぶりに行きたくなりました。
>めがねうさぎさん
金沢、とても素適な街ですね。
ガイドブックには「小京都」とありましたが、今回、金沢にご縁をいただいて、私…「京都」を知らないかも、と思いました。
私にとって「京都」は、あまりにも日常の中にある街。お気に入りのショップへ行く等の生活以外で、お付き合いをしていない!なんてもったいないことでしょう!
金沢を訪れたのを機会に、京都の歴史にも足を踏み入れてみたいです。
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