今回の愛媛帰省の最終日、12月1日(月)、ham君の父方の祖父母を訪ねました。何分、我々が遠方に居を構えている為、そうそう頻繁に帰省するわけにいかず、義理の祖父母には、可愛い孫であるham君との時間をなかなか持ってもらうことができず、申し訳ないことをしています。帰省の折には、できる限り時間を作って会いに行き、せめてものおじいちゃん・おばあちゃん孝行をさせていただければ…と思っています。
今回、義祖父母の自宅を訪問すると、おばあちゃんは洗濯の最中でした。おじいちゃんは山の畑に行っているとのこと。まるで昔話に出てくるような状況でした。
おばあちゃんは、昨年骨折にて痛めた足が完全には元通りになっておらず、現在では辺りの物を手で持って伝って歩いておられます。それでも炊事、洗濯等の家事を出来る範囲でこなしておられる他、週に2回はディサーヴィスに出向き、リハビリを受けたり、お友達との会話を楽しんだりしておられます。ディサーヴィスが無い日には、少しでも長く歩いていられるようにと、自ら進んで手押し車を押し、お散歩をされています。90歳前後という年齢を考えても体力的な辛いことは容易に想像できますが、出来る範囲とは言うものの、それでもなんとか自身で身の回りのことをこなせるようにと努力されているお姿を拝見して、非常に感動しましたし、私も習いたいと思いました。そのおばあちゃん、突然、連絡もせずにやってきた可愛い孫のham君に何かあげたくてあげたくて仕方なかったのでしょう。家のアチコチを見回して、柿とキウイを持って帰るようにと準備して下さいました。本当にありがたいことです。
おばあちゃんと半時間近くお喋りを楽しんだ後、おじいちゃんに会いに山の畑へ行きました。物凄く細く、入り組んだ坂道を上り下りすること暫し、おじいちゃん運転する軽トラックが視界に入って来ました。おじいちゃんは90歳を超えてなお現役のドライヴァー。軽トラックを運転して畑へ行き、作物を作っておられるのです。しかし、おじいちゃん曰く、年齢には流石に勝てないそうで、随分と作る作物の量を減らしたとのこと。それでも広大な畑を管理し、自宅で食べるお野菜等は作っておられるのです。おじいちゃんと立ち話をしていると話題が自然とおばあちゃんの足のことになりました。最近ではおじいちゃんも炊事、洗濯といった家事をされているのだそうです。「70年間、飯を炊いてもらっていたのだから、今度はじいちゃんが、ばあちゃんにお返しする番よ」と日常生活の様子を語って下さいました。その話を覗って、私は夫婦の歴史、その絆を感じましたし、また、お互いに思いやることの大切さを改めて知ったように思いました。本当に素適なおじいちゃんとおばあちゃんです。おじいちゃんの畑から帰る時、おじいちゃんも大切な孫のham君に何かをあげたくて仕方がなかったのでしょう。丹精込めて作られた大きな大きな玉葱を袋一杯下さいました。
*玉葱の大きさがわかるようにと、携帯電話を隣に置いてみたのですが…。
結婚して初めておじいちゃんとおばあちゃん宅にお邪魔した時のことを鮮明に思い出します。おばあちゃんが「ああ、私たちにもう一人孫が増えた」と、私の手を握って喜んで下さったのです。こうやって帰省の度に短い時間ですが義理の祖父母と時間を共有する中で、私はham君と結婚を通じて、おじいちゃんとおばあちゃんの孫にしていただけたことを心から幸運に思いますし、また、誇らしく思います。
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