「浅見光彦シリーズ」について、暫く話題に出していませんでしたけれど、密やかに読んでおりました。それで遂に!50冊目を読み終えました!全部で100冊あるこのシリーズ、半分読んだことになります。今日、図書館に行き、更に6冊借りて来ましたので、更にマイブームは続きます。
「日光殺人事件」、どこかで目にした書き始め…。それは、「天海僧正って、実は明智光秀だったって話、知ってた?」というストーリ冒頭の台詞。以前に読んだ本の記事を調べてみて、「ああ、これか…」と思いました。「菊池伝説殺人事件」も「清少納言と西郷隆盛と菊池寛が親戚だっていうの、知ってた?」という文句で始まっているのです。源義経がジンギスカンだったとか、世の中には色々な説があるものですね。
「天河伝説殺人事件」、表紙が怖い。早く返却したいけれど、いつもと違う遠くの図書館で借りたので、まだ家にあります。能の宗家を巡ってのお話でした。能に興味を持ちました。
「神戸殺人事件」。最近読んだところなのに、しかも全く内容は異なるのに、以前読んだ「横浜殺人事件」と区別がつかなくなっています。横浜と神戸、私の中で両者は、異国情緒溢れるイメージがあるで、それが理由かもしれません。
「耳なし芳一からの手紙」。戦時中の悲恋が事件の発端になった物語。フィクションの世界では殺人事件に発展してしまいましたが、殺人事件にならなくても(ならない方が良い)悲しい恋の物語は、戦中戦後には多々あったのだとうと思うと、とっても切なくなりました。平和な世の中に生きることの幸福を改めて感じさせる一冊でした。
「三州吉良殺人事件」。「浅見光彦シリーズ」独特の、「罪を憎んで人を憎まず」的な発想が色濃く感じられた一冊でした。「殉国七士」、「吉良上野介」といった、一般的に「悪」とされる人物達の立場に立った視点もあり、公平な立場を取る「浅見光彦」ならではの物語だったと思います。
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