3回目の記念日

丁度3年前の今日、入籍をしました。

ham君の両親と私の両親に我が家へ来て貰い、婚姻届を書いた日のことを鮮明に覚えています。両親同士は顔合わせの時以来2度目のご対面、少々の緊張と遠慮の空気漂う中、大人6人が一つ書類に頭を寄せ合い、各々の記入欄に必要事項を書き込みました。

そして書き上げた書類を、大切に大切に役所に持って行きました。入籍の1年半前から、ham君とは一緒に住んでいましたので、結婚後の生活についての心配は何もありませんでしたが、「今日を境に名前が変わる」という事実は意外に私に感慨を与えました。

そ して、いよいよ入籍の瞬間。私は、ついに来たこの瞬間に、凛として向き合えるように気持ちを整え、書類を提出。「ハイ、お名前をお呼びするまで、そこの椅 子にお掛けになって少々お待ち下さい」と窓口の方の言われるまま、大人6人、ちょこんと座って待つ。そして名前を呼ばれて、資料を貰って終了。

拍子抜けするとは全くこのことで、非常に呆気なく、いや、滞りなく事務手続きは完了しました。私たち2人は、どうしてもお互いの両親に入籍の瞬間に立ち会ってもらいたくて、兼ねてよりお願いし、親子揃って役所に行ったのですが、なんだかわざわざ来て貰って…と申し訳なくなる程でした。

そして3年目の今日。ham君は左手に大きな花束、右手にスパークリングワインを持って仕事から帰って来てくれました。私は、ham君の好きなチキンのパン粉香味焼きと、バターライスを準備し、irisjentaちゃんから教えてもらったeplekakel（ノルウェー風林檎ケーキ）を焼いて待っていました。

2 人で乾杯してご飯を食べ、1回将棋をしてから、コーヒーを啜りつつケーキを頂きました。来年もこうやって穏やかに、健やかに、楽しく、二人揃ってこの日を迎えられるといいで す。ham君、また新たな1年、よろしくお願いします。新たに2人の日常の積み重ねができていくことに、幸福を感じずにはいられません。