2008/10/23

食欲の秋

『生活と芸術 -アーツ&クラフツ展 ウィリアム・モリスから民芸まで-』を満喫した後、オーガニックマヌカと私は、共通の友人であるラッセルが、彼のmixiの日記にて紹介しておいてくれた『kyoto 生 chocolat』というお店に向かいました。

オーガニックマヌカも私もチョコレート大好き!ウキウキしながら歩を進めましたが、表通りから一歩入った路地にある『kyoto 生 chocolat』はなかなか見つかりません。そこで、たまたま通り縋った子供連れのお父さんに尋ねると、快く教えて下さいました。『kyoto 生 chocolat』は民家が立ち並ぶ地域にひっそりと看板を上げた、知る人ぞ知るといった風情のお店でした。

ところがどでしょう!一歩、お店の中に足を踏み入れると長蛇の列!たまたまお出会いして、お話をさせてもらった近所にお住まいの方も、「一体全体、皆、どこから聞いてやってくるんだろう…。インターネットか?」と言って驚いておいででした。それにしても行列は想定外で、待たなくてはいけないとは正直思っていませんでしたから、全くもって驚きました。

そんな待ち時間でしたが、お店のオーナーさんでしょうか、が、飼っておられるワンちゃんと仲良しになることができ、本来なら長く感じられる時間も楽しく過ごすことができました。お店の入り口にある、クラシカルな柄の座布団の上に寝そべり、これまたクラシカルな箪笥と水屋を背に寛ぐワンちゃん。店員さんは皆さんお忙しそうで、仕事の手を止めてもらってまで名前を聞くことが憚られ、お名前を呼ぶことが出来ず、非常に残念でした。今、写真で見ると彼、箪笥と水屋と同じ系統の毛色をしており、こうやって写真で見るとなんだか保護色で、どこからがワンチャンなのか、わかり辛いですね。

暫くして私たちは、小ぢんまりしたお庭を見渡せる縁側に程近い席に案内してもらいました。京の町屋をそのままカフェにとして利用しておられますから、なんだかお店に来たというよりは、むしろ「お家」にお邪魔させてもらっている、とでもいう感覚の方が強く感じられました。京都へ観光に見えた方、とくに海外からお越しの方には京の町やの体験にもってこいのスポットかもしれませんね。

さて、私たちが注文したのは、ケーキセット(=チョコレートのケーキにイチジクの実が入っているもの+コーヒー)と、生チョコでした。生チョコは数種類あったのですが、私はビターを選びました。左上の写真がそれですが、泡盛が入っているとのことで、ほのかな焼酎の香りと苦味、また、あっさりとしたチョコレート!このコンビネーションが最高でした。右の写真のケーキも、しっかりとチョコレートの味がするにもかかわらず、どっしり感が少なく、あっさりとした仕上がりで、危険にも(笑)ペロリと食べられてしまう美味なケーキでした。デコレーションのソースには抹茶を使ったものもあしらわれていました。意外とチョコレートとの相性が良く、新しい発見でした。

美味しく、また、幸せな時間を過ごしたオーガニックマヌカと私でした。紹介してくれたラッセル、ありがとう!

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