今回の愛媛帰省では、四国八十八箇所巡りをしました。11日(日)に、今治市に住むham君の伯母様にお出会いする予定がありましたから、今回は今治市にある寺院を中心に巡ることにしました。
先ずは第58番札所の仙遊寺。天智天皇の勅願により、伊予の国主、越智守興が創建したお寺。標高340mの乍礼山山頂に建っており、境内からは今治市街や瀬戸内海の景色が楽しめます。その景色を楽しめる展望台には、足湯もありました。
こんなワンちゃんもいました。
次にに訪れたのは海陸上安全などの祈願所、第57番札所の栄福寺。海上安全を願う嵯峨天皇の勅願により、弘法大師空海が開いたお寺だそうです。
次に54番札所の延命寺。行基が堂を建立し、自ら本尊の不動明王を彫り安置したお寺だそうです。
その後は第56番の泰山寺。弘仁時代に蒼社川の氾濫による水害を防ぐ為、弘法大師空海が村人達に堤防を築く「土砂加寺」の秘法を行った、その満願の日に、延命地蔵菩薩を刻み、泰山寺を立てたと伝えられています。大師堂の傍に修行をする弘法大師の像が立っているとガイドブックには書いてありますが、見てくるのを忘れてしました。残念!
最後は南光坊。第55番札所。大宝~和銅年間に大三島から今治に移されたお寺なのだそうです。今治市の駅前に立つ境内に一歩踏み入れると、なんだか別世界に来た様な神聖な空間が広がっていました。大きな山門が立ちはだかり、その両脇、前後には「持国天」「増長天」 「広目天」「多聞天」の四天王像が安置されていました。
南光坊の隣に大山祇神社があり、立ち寄りました。隣にある南光坊は昔、大山祇神社の別当寺だったとのことです。ham君の伯母様のお話では、大山祇神社も南光坊同様、大三島から一部を移して来たものなのだそうです。境内には樹齢300年という楠の大木があり、それが太陽の光を遮っているのか辺りは少し薄暗く、その具合が更に神聖さを深めている様に感じました。この楠をはじめとする境内の木々は、天然記念物に指定されている原生林なのだそうです。
大山祇神社の社務所で御朱印を頂けるとのことでしたから、恐る恐る社務所の玄関を覗いてみると、気の良さそうな神主さんが出てきて下さり、丁寧に心を込めて御朱印を書いてく下さいました。神主さんは御朱印を書き終わると「あんまり上手ではないけれど…」と申し訳なさそうに言いました。この日に行ったどの寺院の御朱印よりも上等に思えました。私の中でのお気に入りの1ページになると思います。
四国四十八箇所のお寺では、何処も手馴れた様子で御朱印を書いておられました。最近では信心深い方のみならず、サイクリングやトレッキングをしながら八十八箇所を巡る若者も増えた他、観光を兼ねて大型バスに乗って参拝するご年配の方もおられる様です。それだけの人々に答えようと御朱印を書いていると、ついつい機械的にもなってしまうのでしょう。しかし、慣れた綺麗な字でした。一方、大山祇神社は八十八箇所に入っていませんから、御朱印を書くことを求められることも少ないのでしょう、先程も書いた通り慣れない様子でしたが、今回お参りしたどのお寺よりも丁寧に、心を込めて御朱印を書いて下さいました。
今回お参りした四国八十八箇所のお寺は何処も煌びやかで、美しく改装もされているし、延命寺では足湯がある等、観光地的な印象もありました。豪華絢爛さには宗派の違いも影響しているかもしれません。次回行く時は、仏教についてもう少し勉強してからお参りしたいと思いました。
今回はお義父さん、お義母さんも協力して一緒にお参りして下さり、楽し時間を過ごすことができました。お義父さんは、「次は松山中心に、あそことあそこと…」なんて、もうすでに次の段取りを考えて下さっていました。有難いことです。次回の帰省が楽しみです。
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