2011/04/25

雨の日のおでかけ

花散らしの雨となった週末土曜日、晴れたら万博公園で開催されたロハスフェスタに行く予定だったのですが、予定を変更して「ウィリアム・ド・モーガン-楽しい生活を彩るタイルと陶器」に行ってきました。

雨降る中、霧に包まれた信楽高原へのドライブの途中では、散り始めた桜が見え隠れし、それはそれは幻想的でした。雨の日のドライブはham君には神経を使わせてしまうのですが、なぜだか私は好きなのです。

ウィリアム・モリスと親交が厚く、またアーツ・アンド・クラフツ運動にも共鳴したという背景もあり、初期の作品では、アーツ・アンド・クラフツの影響を色濃く受けていました。これはまさに私が見たかったイギリスの庭を想起させるような、花々のモチーフの作品でした。一方で、今回初めて知り驚きだったのは後期の作風で、中東の影響を受けたエキゾチックなにおい漂うものでした。濃厚なブルーの夜空に輝く星をバックにヘビが描かれたものなど、心に残る作品が多かったです。また、一旦は製法が不明となったラスター彩の再現や独自の製法の確立など、その後の陶芸装飾への功績も大きいとの説明がありました。陶芸というと芸術という印象が強かったですが、ウィリアム・ド・モーガンの制作の過程を見る限りでは化学の要素も非常に多く、私にとっては新たな知識となりました。モチーフの中には花のほかに動物が多く登場し、しかもそれらはユニークでかわいげのある様子のものばかりで、ウィリアム・ド・モーガン氏の人柄を想像して、思わず笑顔になるようなものでした。

ご想像に容易と思いますが、展覧会行きは私の申し出で、ham君にはお付き合いいただきました。ham君もラスター彩についてなど、興味を持てるものがあったようでよかったです。いつもいつも本当にありがとう、ham君。

陶芸の森の建物の外には至るところにパンダが!?

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