今回読んだ『フランス人がお金を使わなくてもエレガントな理由』以外の著書にもフランス人のバカンスの過ごし方については書かれていますが、こ本書でも ページが割かれていました。フランス人はバカンスの為に働くのだといっても過言ではないこと、しかし毎回のバカンスで大枚をはたかないことが書いあった 他、なるべく低コストで楽しめるバカンスを考案することが記されています。そしてそこには、パリのディズニーランドが決して繁盛していないことも付け加え られています。何故、ディズニーランドがパリでは繁盛し ていないか、それはディズニーランドは子供の遊び場だからだと書かれていました。日本のディズニーランドで見るような成人した男女のカップルやグループ は、パリのディズニーランドではお目にかかれないのだとか。フランスでは大人たちは自然を求めて海や山に行き、バカンスを楽しむのだそうです。田舎街にあ る自分たちの別荘に行く者もあれば、コテージを借りて過ごす者もある。そこでサイクリングや散歩、海水浴を楽しむのが一般的のようです。1週間から2週 間、そこで滞在するようですから、晴耕雨読、晴れたら外での活動、雨ならば別荘やコテージで読書をしたり、友達に絵葉書を書く、といったところでしょう か。
これを読んでいてフランスでの考え方は、私の価値観にとてもよく合うと思いました。私自身がディズニーランドといったような遊園地などよりも、自然の中に 楽しみを求める考え方の両親の元に育ったこと、特にスイスに住んでいた時には、たった3年間でしたが、所謂”フランス式”のバカンスを過ごしてきたこと が、私のその後の勝ち判断の基準を形成するのに大きな影響を与えたのでしょう、吉村氏が書くフランス式のバカンスの過ごし方に抵抗無く頷けるのだと思いま す。では私の夫のham君はどうか…。彼は日本で生まれ日本で育っていますが、どういうわけかフランス人の考えを難なく受け入れる地盤を持っており、恐ら くは特に大きな疑問も抱かずに上記のフランス式の考えを肯定するものと思われます。夫婦して同じような考えを持っていることは、本当に恵まれた偶然だと有 難く思います。ですが、フランス式のバカンスを日本に住みながらにして実現するのは至難の業。価値観が似た者同士の私たちですから、バカンスの内容を考え るに当たっては特に問題はないでしょう。しかし現実問題、なかなか長期の休みが取れない。よく取れて一週間が限度です。一週間の休み(土曜日、日曜日を含 む)をとれるだけでも良い方なのでしょうが、私の考え方では満足という次元には達しません。しかし日本で住んでいくにはこれを受け入れるしか方法はなく、 目下これのもとに今年の夏のバカンスを計画中です。
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