私の父が3月24日(木)に、JICAからシニア海外ボランティアとして、コロンビアに派遣されました。任地はメデジン市、任期は2年です。長年携わってきた教職での経験を活かして仕事をするとのことです。
このところ読んでいる緒方貞子さん(現、JICA理事長)の本に、内戦を経験した国々への教育分野での支援が、それらの地域の発展にとても重要なことが記されていました。このような国際協力の現場へ、父が一石を投じようとしていることに誇りを感じます。ただ娘としては、治安、健康上の問題など心配は絶えません。職務の遂行はもちろん大事ですが、何よりも元気で2年後の帰国の日を迎えられることを祈るばかりです。
父の周りでは、今回の派遣については賛否両論、色々な声がありました。前向きに自分の人生を生きたいと願う父の考えを、できれば父に関わる多くの人に応援して欲しかったですが、そういうわけにもいかないのが現実。娘としては様々の複雑な気持ちを経験しましたが、最終的には家族が理解していればそれで十分ではないかと思えるようになりました。それに、私の友人たちは応援してくれますから!
父がコロンビアに発ち、母は日本に残り(華香と共に)、子どもたち、つまり私たち姉妹はそれぞれの場所で生活をしていきます。F家はついにバラバラになりました。しかし、父のコロンビアの活動は、母が日本での家を守っているからこそ可能ですし、私たち姉妹もそれぞれの場所から応援しています。私たち姉妹が子どもの頃そうだったように、名実ともに”家族はいつも一緒”というわけにはもういきません。しかし、今、私は気持ちの上で、いつになくお互いの距離を近く感じています。父のコロンビア行きで新しい家族の形が始まっているのかもしれません。そして、私たち姉妹もそれぞれの形で新しい場に身を置き、それぞれの個性溢れる人間関係を築くときなのでしょう。
これから2年間、良いことも悪いことも、きっと色々なことがあるでしょう。何が待ち構えているのか、全く予測できませんが、それぞれが自分に与えられた人生を粛々と前向きに生きていくことで、笑顔で2年後を迎えられるのではないかと思っています。このブログを見に来て来て下さっている友人のみなさんに今、支えていただいている以上に、お力を借りることもあると思いますが、今後ともよろしくお願いします。そして、父への応援もぜひ!
2 件のコメント:
>今、私は気持ちの上で、いつになくお互いの距離を近く感じています。父のコロンビア行きで新しい家族の形が始まっているのかもしれません。そして、私たち姉妹もそれぞれの形で新しい場に身を置き、それぞれの個性溢れる人間関係を築くときなのでしょう。
Akouちゃん、この言葉に私も全くもって賛成です。私自身はきょうだいもいませんし、小さな家族出身ですが、両親から遠く離れて生活している今、家族の有難さがそのぶん身にしみて感じられるようになりましたし、家族のメンバーそれぞれがお互いに対して優しくなったような気がします。夫は下に弟がふたりいますが、ひとりは今南極、もうひとりはノルウェーの北の果てで頑張っています。実家のお母さんは「こどもたちが近くに住んでいてくれればもちろん嬉しいけれど」とたまに漏らしはしますが、こどもたちがそれぞれの場所で自分らしく、そして元気に生活していることが何よりも嬉しいと言います。F家のみなさんのF先生に対する思いも同じなのでは。F先生、私も先生のコロンビアでの御活躍を心より応援しております!
Irisjenta
>Irisjentaちゃん
コメント、ありがとう!
Irisjentaちゃんのご家族も、Oさんのご家族も、きっと優しくてステキな家族なんだろうな…と思います。私たち、そうやってお互いに思いやれる家族に生まれ、そこで育った人と新しい家庭を築けて幸せやね!
家族の形って、そのときそのときで変わっていくものなんですね。頭ではわかっていたけれど、今回、身を持って感じました。私も少しは大人になたかな(笑)
父、Irisjentaちゃんと同じタイムゾーンにいるんだよね。コロンビアに行ってようやく1週間、なかなか14時間の時差になれないみたいで、おかしな時間にスカイプがアップされてたりしています。時差だけはどうしようもないね。
最初の1ヶ月間は研修期間らしく、スペイン語と格闘しているようです。
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