2011/02/13
緒方貞子-難民支援の現場から-を読んで
以 前は国と国が戦争をしていましたが、現在は同じ国に住む民族同士が対立する時代になったと緒方氏は指摘します。国と国の争いに軍事力が行使 された時代を経て、同じ国に住む隣人が敵同士となる時代(民族浄化)に入り、難民保護は困難を極めています。国内で避難する人々も保護の対象となり、難民 の定義(国境を越えて逃れてきた人をいう)が問題となるので、紛争地帯での人道支援の安全も脅かされます。安全に援助活動ができるよう、紛争から難民キャ ンプを守ったり、キャンプ内での治安維持を行うなど、軍事力の新たな行使が課題になっています。紛争地帯の治安維持を図るための軍事介入に国際的に取り組 むとき、これが外交手段として力を発揮する場面があるようです。つまりPKOがそれですが、そうなると日本も自衛隊のPKO派遣についても新たな局面を迎 えるかもしれません。
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