イ ンクラインを通り、哲学の道へ抜け、大豊神社に寄り道をし、そして漸く辿り着いた南禅寺、この日の目的地でした。思いがけず遠回りをしてやって来たもので すから、私の顔には疲労の色が見え隠れ。また機会を見つけてじっくり見て回ることを前提に、この日は主要な箇所を見学することにしました。
先ずは日本三大門の一つにも数えられている三門(又は山門)を見て回りました。開創当時の門は消失、現存するものは1628年(寛永5年)に藤堂高虎が再建 したものなのだとか。非常に大きく立派な門で、地上からは見上げねばなりませんし、また、上層の楼に登ると住宅の2階部分より遥かに高く、四方の眺めは素 晴らしいものでした。この山門楼上内陣には仏像が安置られており、覗き窓からこの内陣を覗き込むと冷気が感じられ、とても厳かでした。暫 し二人して山門楼から周辺の景色を眺めつつ、疲れた足を休めました。因みに…、ここでご紹介した山門は石川五右衛門の伝説でも有名。
山門を後にした私たち、向かった先は水路閣。お寺の境内ににょきっと突如として現れる様は、ローマやギリシアの街中に、今尚姿を残す遺跡の様子を彷彿させるものがありました。巨大な赤煉瓦作りのこの水路閣、名前からはピンと来ない方でも、その写真を見られると「ああ!」と思わず声を上げる方は多いのではないでしょうか。ドラマの撮影などにも使用されています。
冒頭にも記しましたが、この日は本来の目的地である南禅寺に到着するまでに、あちらこちらを見て回った為、南禅寺に着いた時には私の足は既に棒のようでした。もっとじっくりと時間をかけたかったのですが、疲れのあまりに今回は断念。またの機会に別ルートを使って改めて出向きたいと思います。
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