「次から次へ」、とは全くもってこのことです。別に読まなければ、それはそれで何ということはないのですが、一旦、読み始めてしまうと読み終えるまで気になって気になって仕方がありません。そして一冊読み終えると、また次の本を読みたくなってしまいます。そして読み始めると気になって気になって…と、「次から次へ」と、気が付いたら、なんと!10作を読んでいました。ある意味、「中毒」です。
今まで、読書をした後は、ほぼ毎回blogにて感想を記録してきましたが、今回はその時間すら惜しむように読むことに没頭していました。そして今、振り返ってみると、其々のストーリーの内容は混ざってしまい、記録どころではないというのが正直なところです。
ただ全般的な感想として、今回、内田康夫氏の『浅見光彦シリーズ』について感じたことがありましたので、これを記して感想に代えたいと思います。
内田康夫氏の小説は、しばしば「旅情ミステリー」との注釈が帯に目立ちます。確かに『浅見光彦シリーズ』でも、主人公の浅見光彦氏が各地で活躍するという手のストーリーが主で、「旅情ミステリー」であるには違いありません。しかし今回、10冊を続け様に読み、内田康夫氏の小説はミステリーであり、歴史小説でもあり、また、社会派の小説でもある、ということを改めて感じました。日本古来から続く伝説や言い伝えの類をテーマにしたもの、また、先の戦争など近代史に着眼したものでは推理小説としての楽しみの他にも、日本で生を受けたものとして非常に学ぶことが多いですし、また、現代社会について論評を加えた本では自分以外の他者の意見を知る意味でとても興味深いものがあります。
100作を数える『浅見光彦シリーズ』とかつてからお伝えしてきたのですが、先程、内田康夫氏の出版リストを観ると、私の知らない2作品がupされていました!というわけで、残すところあと5作となりました。思いがけず2作増えたとは言うものの、今は達成感への高揚よりも、寂しさの方が勝っています。
2 件のコメント:
年度末の激務に終われ久しぶりにここへきました。愛媛の旅もすてきですね。結婚式も。
私ももう一息ついたら本をよみます。
>めがねうさぎさん
お仕事、忙しい時期ですよね。肌寒い日もありますから、体調崩さないように気をつけてくださいね。
愛媛の旅、いつももっとゆっくりしたいのですが、なかなか思うようにはいきません。移動だけでも結構な時間を要しますからね…。
往復ともフェリーで移動すれば話は別ですがね。
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